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7話


こんな事なら、せめても魔力量の少ない場所で

計測をやらせて貰いたかったが


どうしようか


「じゃあ、爺さん、計測な」


はぁ〜、王都のカフェでクレープをドカ食いした

次の日に身体計測を通告される

JKとはこんな心境なのだろうか。


もはやここまでくると

ノー勉で迎える試験当日と同じような

妙な自信と清々しさすら覚える


あれ、なんで例えが全部若いんだ?

まさか俺、今日終わるのか?


「爺さん、後がつかえるんだ

 出来るだけ早くしてくれないか?」


後ろの人間に押され

俺は反射的に前に倒れ込み

水晶に触れてしまう


ビキッ!...


「なっ!!」  「え!??」


   「はぁ!?」


ヤッベ!!

水晶にヒビ入ってない!?


ちょ、俺弁償じゃない!?

そんな金はないし、なんなら破産する


仕方ない、こうなったら

グラスに昔教えてもらった必殺!!!


ヴヴヴヴゥン!!!


俺は崩壊寸前で腕に思い切り魔力を込めた




「・・・・緑ですね」


周囲が静まり返る

大丈夫か?これ本当に大丈夫なのか?


「なんでぇ、坊主がすげぇって言うから

 どんなもんかと思えば

 緑じゃねぇか」


「緑っつったら、行商とか

 農民が出す数字だぜ?」


「なんだ、時間無駄にしたわ」

た、助かった〜


俺はホッと一息をついた


ガタン!!


のだが、、、どうやらその結果を

大層気に入らなかった奴がいたらしい


「おい、どう言うことだよ」


「ああ?、だから、お前の連れが雑魚だったって

 その話をしてたんだろ?」


「ふざけんなよ

 俺は確かにみたんだ。この水晶が

 ユラさんが触れた時、粉々になった


 瞬間をな!!!」


ゼノの発言に周囲は一瞬静かになり

次の瞬間...


「ッッッッブッ!!!ハハハハハハハハ!!!


 何いってやがるこのガキ!」

ギルドは大爆笑の渦に

飲み込まれる


「な、何がおかしい!!!」

周囲の様子に困惑するゼノ


そこへ、一人の金髪のエルフが入ってくる


「水晶は、世界最高峰の鍛冶職人

 ムロイが打って作った特別製


 仮にアダマンタイト合成物質を魔力で割ったとなれば

 そのご老人は魔王や勇者並みの実力者になってしまうよ?」


「それは、、、

 ユラさんがただ強いだけで...」


俯いて涙目になるゼノ


無理もない、つい昨日まで森の中にいたんだ

いきなりこんな人数に囲まれて


褒めちぎられ、否定され

相当憔悴したに違いない


ここは俺が...


「おい、あんまりつけ上がるなよ

 フェルメールさんが言ってるんだ


 連れをバカにされたことにイラついてんのはわかるが

 ここは結果を見るのが筋なんじゃねぇか?」


なんだ、新人潰しか?


「お前らもだ、新人だからと言って

 バカにしていい理由なんてないぞ!!」


次の一言に

ドワーフの男は怒声を周囲に向ける


一瞬、驚いた様子を見せる周囲だったが

どうやら彼の出す独特の殺気に気づいたらしい


「わ、悪かったよ」


「俺たちも調子乗ってたな...」


「後で酒飲みに行こうぜ」

ザワザワザワ、、、


ギルドの奴らの顔を潰さないようにしつつ

真偽に関係なく、彼らの落ち度をそれとなく認識させる



なんだ、いい雰囲気のギルドじゃないか

ゼノは性格で不安があったけど

なんとかやっていけそうだな。


あとは.....


「な、なんだよ、、いきなり」


俺はゼノの頭を乱暴に撫でる


「アイツら、、さっきまでユラさんを」


「ギルドマスター、、、

 なりてぇんだろ?」

こうやって、真面目に目を合わせて話せば


「あ、、、ああ、そうだ」


なんだかんだで本質的には素直なんだよな、コイツw


「だったら、行け

 俺は後ろでダラダラ見てやるから」


「・・・・おう!

   目ん玉ひん剥いて凝視しろよ!!!」


いつもの調子が戻ったか

さて、俺もボチボチ、手続きしますかね


ふと、ギルド内の妙な空気に気を取られた


「ねぇ」


これは、、、

心理操作魔法の一種?

周囲が誰も気づいていない所を見ると

特定の音波やもしくは、、、脳波?



「惜しいわ、正解はそれ全部」


嘘つけ、そんな馬鹿げた

魔力量、人が持ってる限界の遥か先じゃねぇか


「あら、馬鹿げてるといえば

 あなたの水晶割りの方が

 よっぽどじゃなくて?」


、、、天井、上層階か


『大正解!

 まさか知らない人に

 場所まで特定されるなんて


 年甲斐もなく興奮しちゃうわ!!』


俺はこれでも忙しい

登録済まして、とっとと帰りたいんだ


「もぉ〜、、釣れないわね

 ねえ、次は私に会いに来てくれない?」


断る、陰気臭い女は苦手だ


それに、

俺がいるとゼノの邪魔になりそうなんでね


あんたと同格が何人いるかしれねぇが

頼むからゼノの邪魔にだけはならないでくれ


「あら、あの坊やにずいぶん肩入れしてるのね、


 まあいいわ。

 今度は、直接お会いできると思うの」


優雅な微笑みと共に、頭にいたはずの声は

どこか遠くへと消えていく




俺はギルド登録を済ませると

足早にギルドを去った。


しかし、、、

なんて物騒なとこだあそこは

一般人ズラしてウチの師団長クラスの化け物どもが

ゴロゴロいる。


こりゃ、いくら白虎の子と言えど

厳しいかもな...


ま、俺は関係ねぇや

老体にはとっくにガタが来てる。


無理ができない以上、潔くダラダラ生活を満喫しようじゃないの!


(笑)

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