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ガラクタの学園  作者: 夕霧湖畔
第八部 学園防衛編
179/211

03.暗黙の決闘


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


 慌てて後ろに走り出そうとするが、カーリーに化けていたガトレスの【ギガースの長槍】による連続突きに晒されて姿勢を崩す。

 辛うじて立ち位置を変えて視界に二人を収める間に、突然床に倒れ込んだポートガスが《蛇魂縄》で縛られて《人柱の小壺》に封じられてしまった。


(落ち着け、気配は死んでなかった。多分何かの方法で眠らされたと見て良い。

 意識がある内はあの《小壺》には封じられない筈だ。)


 一旦数歩後ろに下がり、全員を視界に収め直してジュリアンは軽く息を吸う。

 落ち着けば『心眼』は正常に機能する。本来は戦いのための秘伝だ、高い集中力が必要なのは、あくまでジュリアンが未熟なだけだ。


 気配は三つで伏兵の気配も他にはない。大丈夫、やれる。ポートガスは既に魔力をほぼ使い果たしており、元々戦力外になるのは想定内。

 出来れば一人倒したかったが、状況が悪化した訳じゃない。ならば。


「……一体何をしたんです?

 《破魔》を装備している魔法使いに、精神に干渉する術は効果が無い筈だ。」


「それは《破魔の腕輪》が限界を超えて無かった場合の話でしょう?

 純血の中には秘術魔法を開発し、代々家伝の魔法として継承している家がある、それはあなたも知っている筈よね?」

 ジュリアンの問いに対し、くすりと笑ってカーリーが応じる。


 慌てて手元を確認すると、確かに突入前は付けていた腕輪が無くなっているのが見てとれる。【四竜の鎧】や【浄化の盾】を持つジュリアンにとっては大した影響は無いが、ポートガスも同じだった事は容易に察しが付いた。


「家伝魔法は別にグラトニーの【亡霊騎士】の様に必ずしも発動具が必要とは限らないの。(むし)ろ実態は逆、発動具未満の方が大多数。

 例えば獣の耳。アレは変身薬絡みの実験の場合もあるけど、獣人一族として血統に引き継がせられたら、そして聴力強化などの魔法的効果があれば。

 それらは全て家伝魔法として扱われる。」


 勿体(もったい)ぶる様に詳しく話すのは、魔術の維持限界を期待しているのか。と、その時気付く。カーリーの瞳の色に宿る黄金の輝きの違和感に。


「『輝け』!」

 咄嗟(とっさ)に【盾】の輝きで辺り一面の魔力を散らすと、同時に双眸(そうぼう)の光も揺らぐ。

「そうか、その眼が!」


「正解。ドラクロワ家の場合はこの『魔眼』。

 一応三種類があってどれかを選べるのだけど、体質に依存(いぞん)するから一種しか宿せない方も居るわね。

 そして私の場合は<魅了眼><幻燈眼>の二つ。

 我がドラクロワの秘伝は、時代の流れで役に立たなくなった秘術なのよ。」


「白々しいですね。つまりあなたは、我々をそこら中に咲いていた薔薇から探りを入れながら『魅了眼』とやらで《破魔》を砕いた訳だ。

 察するに私達の目を欺いたのは『幻燈眼』の方ですね?」


 例え術自体は耐性を突破出来ずとも、時間を掛けて劣化させ続ければポートガスの様に意識を奪う事も出来るという事か。

 ジュリアンの指摘にカーリーは苦笑して首を横に振り。


「いいえ、それは『影武者人形』と《変化の杖》の合わせ技よ。私達はお互いの影武者が出来る様にしていたというだけ。

 それに実際、ドラクロワ家では既に術の継承の意義が疑われる程度には廃れ始めているわ。わざわざ使い勝手を想定した私を変わり者扱いする程度には、ね。」


 小さな肩を竦めるカーリーにジュリアンは確信を深める。

(間違いなくこの人達は時間稼ぎに徹している。なら監視は?多分有りだ。)


 だが妙な素振りもある。思えば彼女とは幾度か衝突したものの、言う程に血統を重んじる空気を感じない。代表者として振る舞ってはいるが実力主義的な気風すら感じる事がある程度には、今迄の行動に違和感がある。


「……先輩、あなたは今でも学生達の代表をしているのですか?」


「……ええ、間違いなく。貴方は知らないだろうけど、今の学園は血統に囚われず全員が一丸と成って魔女狩り、いえ。魔法議会に抵抗しているわ。

 貴方が思っている以上に、グラトニーは学生達の心を掴んでいる。」


(グラトニーが学生達に自由を許したのか?いや、違うか。多分校舎内での自由を許したって程度だろうな。)

 となると益々急いだ方が良いだろう。ジュリアンはジュリアンで、魔女狩り達や議会とは別の理由でグラトニーと会う必要がある。


「それじゃ、始めましょうか。」

 ヒントはここまでと言ったところかカーリーが指揮棒のような黒薔薇の杖を両手で軽く握り直すと、目の前のガトレスも一歩下がって槍を構え直す。

 互いに見逃せる範囲の間で構えを整え、ジュリアンも最後と呼吸を整える。


「では最後に、グラトニーは今何処に?」


「校舎の頭上にダンジョンを敷いて、手ぐすね引いて待ち構えているわよ?」

「?」


 今何処かに嘘があったなと内心で首を傾げ、カーリーが杖で手を叩くと同時に黒茨の木陰に隠れる。


 その瞬間、金属音と火花が弾けた。


「ぐ!」

「む!」


 ジュリアンとガトレスの最速の一撃が降り抜かれ、続け様に翻る連撃が互いの次手を上回らんと、繰り返し火花と衝突音を撒き散らす。


 間合いは一歩分剣の距離より遠く、しかし槍には近過ぎる絶妙な遠さ。では懐に近い分槍に不利か、否。槍は握り位置によって距離を変える。


 槍衾(やりぶすま)には守りを気にしない遠い距離の方が優位なだけの話で、発動具の槍ならば柄の強度は鈍器にも化ける。石突の殴打は鋭く穂先は空気を裂き、前後を使いこなせば棒術と槍術の合わせ技だ。


 だが一方で間合いの近い刃の交錯は数の利を封じている。一人しか武器に長けていないなら猶更(なおさら)だ。特に一同は魔法使い。

 武芸に全てを賭ける戦いよりも虚実に魔術を織り交ぜた、変幻自在な武装を駆使するために、お互いに術を練る隙を伺う手札の潰し合い。


 だが均衡(きんこう)は続かない。所詮これは前哨戦(ぜんしょうせん)


「『樹木の王よ、枯葉の竜巻、暗闇に隠せ』!」

 木の葉の渦がガトレスを中心に渦巻き、一面の視界を木枯しの葉に隠す。

 互いに距離を取り、揃って間合いを確保したなら後は速さだ。


「『金剛の獅子よ、巨躯なる四肢で、牙を鉤爪を振るえ』!」

「『伸びろ』!『石喰蜥蜴よ、石鱗の巨躯を、障害と成せ』!」


 ジュリアンが選んだのは剣身の『伸縮拡大』の呪文、槍を上回る間合いの拡大。

 対するガトレスは先手必勝の伸縮槍【ギガースの槍】による奇襲の一殺と、退路を封じる『岩盤巨石』の包囲攻撃。


(これは!結界術で位置観測しているのか!)

 濃い目の霧と黒茨の森は下半球でも健在だ。今の所襲って来る黒木は無い。

 ジュリアンも『心眼』によって辛うじて全員の位置を把握し続けているが、碌に視界が利かないのは変わらない。

 この距離で(ほお)を掠る程の精度で狙い定めるのは、ジュリアンにとっても難しい。だが逆に突き出した岩場を踏み台に、間合いから逃れる程度は今でも容易い。


「『茨の姫よ、我が心の花よ、称賛し祝福の華と咲け』!」

 カーリーの『士気高揚』の呪文を合図に、今度は互いに縮小時の武器の間合いに入らぬままに、円を描く様に走り出して虚実織り交ぜ距離を詰めていく。

 敵を離さず、近付けず。




 力負けしていた。

 魔法の出力は術者の練度と魔力量だけではなく、発動具の質も大きく影響する。質が素材で補えるからこそ、魔法使いはより優れた素材と呪具を求める。


 技量で後れを取っていた。

 伸縮武器をジュリアンが手に入れたのは知っていたが、修練に費やした時間は頭一つ分上回っている筈だ。決して劣っている筈も無い。


 だが数多の魔女狩りに直接指導を受けた経験までは流石に無い。

 入学後の指導者の質なら間違いなく向こうの方が上だろう。そこに加えて、天性の洞察力と並外れた反射速度が加わる。

 間合いと対応力だけは、こちらが上か。


(甘かったですね。魔女狩りの歴々が手を貸せば、此処まで化けるとは。)


 変幻自在に伸縮する武器は、単なる飛び道具とも近接武器とも全く違う創意工夫と発想力が必要となる。

 飛び道具と違い、放てば終わりではない。近接武器と違い、距離が離れる程斬撃や重量のバランスが崩れる。


 加えて魔法による身体能力の強化。伸縮武器は魔法使いにとって、文字通り必殺と成り得る強大な鬼札だ。一朝一夕で使いこなせる代物じゃない。


(もう三対一ですら私達では止め切れない。

 ええ、認めましょう運命の子の実力を。我々の力が及ばぬ事を。)


 純血最高峰の自分がまさか才能と環境を(うらや)む側になるとは思わなかった。

 如何に運命の子と言えど、智謀(ちぼう)ではカーリー、魔力では自分、武芸ではガトレスなら勝負になると思っていた。三人総掛かりならまだ打つ手はあると。


(カーリー様は真っ先に気付いて認めておられた。

 その上で我々の出来る範囲を見定めて漸く今の立場がある。ええとてもとても、悔しいでしょうね。あの方が一番無茶をしておられたのですから。

 長年の累積(るいせき)をこうも容易く凌駕(りょうが)されては、我々の立つ瀬が無いというもの。)


 【茨姫】。エントとドライアドという異なる発動具の融合。

 家伝魔法を持つ純血は魔力が強い反面、相性の悪い発動具の力が著しく減退する傾向がある。植物系の発動具は保有魔力が高いが戦闘向きとは言い難かった。

 それを体内に直接核を埋め込むという禁断の手法によって叶え、カーリーは植物を介した枯渇(こかつ)という並の魔法使いでは辿り着けない力を得た。


 自分の限界を真っ先に見限り禁忌ギリギリの手段に手を染めたカーリーのやり方は昔の自分には危ういとしか思えなかった。


 当時は何故其処までと危うさを感じたものだが、今なら分かる。今のメフィレスは完全なる傍観者にしかなれない。

 三人掛かりの結界を一人で維持するので手一杯となっている今なら。


(これが、貴女が感じていた焦燥(しょうそう)と無力感だというのですか、カーリー様……!)


 自分達は負ける。全力を尽くして。

 そして負けた後に、少しでも早く持ち直して次の手を打つ。

 常にトップとして君臨して来た自分達に許された、カーリーが一年以上も前から備え続けて来た唯一の勝算。


 手に握る《薔薇水晶》には、魔力を蓄え保管し【黒茨庭園】で使用出来る。

 普段は魔力還元出来ない不完全な使い捨て呪具だが、力尽きて尚、もう一度結界術を展開出来るのはこの呪具抜きには不可能。

 今のメフィレスの役目は、二人が負けるのを黙って待つ事だけだ。




 ジュリアンは内心で油断してくれと心から叫ぶ。

 只でさえ現状は三対一、メフィレスは身動き取れないのかも知れないが、完全に警戒を解く事は出来ない。意識を向けたままで二人を必死に相手取る。


 そう、二人だ。ガトレス一人では無い。

 筋力強化された二人が全速で移動し続ければ容易に割って入れる状況に無い。

 下手に術を使えば諸共に巻き込むから。しかしカーリーは大技に拘らなかった。


 足払いに進路妨害、追撃への介入。元より小技、援護中心のスタイルとは言え、息のあった介入に幾度も機会を逃し、優位を劣勢に覆される。

(本当に容赦無いなこの三人!)


 後輩なんだから胸を貸してくれと切実に思う。

 余力を残す前に集中力が尽きる勢いだ。張り詰めた緊張感が拭えない。

 身体能力に頼った力技極まりない強引な反撃。武器の性能頼みのゴリ押し。


 女王や魔女狩りの歴々のシゴキが無ければ返り討ちにあっていたという嫌な自信がある。魔法使いトップが何という武闘派揃いか。


 案外奥の手を切ればあっさり抵抗を諦めてくれるのかも知れないが、それは絶対選んではいけない。体力や魔力は極論休めばどうとでもなる。

 だが禁忌やグラトニー前に手の内を明かすのだけは駄目だ。許されていない。


 そもそも。この三人に奥の手を使い切った時点で、自分はグラトニーと禁忌の間には割って入れないと認めるに等しいのだ。迷っている時間は過ぎた。

 みっともなくても良い。強引でも力任せでも見栄を張っている場合じゃない。


「ぅうおおおおおおおおっっッッッ!!!」

「ぐぅ!」


 巨大剣を質量任せに叩き付ける。振り回す。

 薙ぎ払った黒茨の木を、弾き飛ばして二人を巻き込む。


「随分と強引だな!お前はもっとスマートに戦うと思っていたよ!」

「その程度では返り討ちだと、実地で教えてくれた先輩方がいるものでね!」


 きっちり隙を射貫く様に槍を繰り出す張本人に対し、身を翻して(かわ)しながら薙ぎ払い、着実に距離を詰め乍ら強引に押し込む。


「『遥かなる鮫の王、祖は群れの主、眷属の猛威を振るえ』!」

 死角で引き抜いた大薙刀はかつての【メガロドンの頭蓋銛】であり、今や完全に同化を果たして二呪文を使用可能にした【メガロドンの大薙刀】だ。

 正直完全な同化は諦めていたが、メガトロンは揃わないと安定しないらしい。

 後日別に作った発動具は、常に惹かれ合って非常に扱い辛かった。


 解き放たれた幻の鮫の群れは木々を透過し、木陰に隠れたカーリーを諸共に巻き込んで襲い掛かる。

「こ、『甲羅の盾よ、総身に宿れ、檻となり小屋となれ』!」


「な!こ、『甲羅の盾よ』!」

 木々を突破する鮫の群れに対し、カーリーは間に合ったものの動きが封じられ、ガトレスは『甲羅盾』だけで凌ぎ切り反撃を試み。


 迫るジュリアンが片手で振るう大薙刀と競り合ってしまう。


「!『石喰蜥蜴よ、蛇髪の恐怖を、その瞳で示せ』!」

 ガトレスが咄嗟に選んだのは薙刀を弾きながらの魔力拘束、バシリクスの石化を疑似再現した『石化眼』と呼ばれる捕縛術。


「『暴虐なる怪童、無双の鉄槌、一刀を以て叩き切れ』!」

 だが止まらない。『怪力化』と『筋力強化』の違いは方向性の制限の無さ。

 多少無理な姿勢でも体が動かせるなら刃を振るい抜ける。


 一の太刀は姿勢と引き換えに防げた。しかし『飛び斬撃』は即座に消えず、更にジュリアンは一筆に弧を描き続ける事で二の太刀に繋げる。

 更に。


「秘剣、燕飛び刃!」

 魔法と秘剣の融合、『飛び斬撃』による燕返し。放たれた斬撃を支配下に保ち、只の剣技では不可能な刃の競り合いを強いた状態での再攻撃。

 脇を潜る様な十字の二の太刀が正面の袈裟切りと挟む様にガトレスの背を切り上げて、止まらず弧を描いた三の太刀が木陰から押し出されていたカーリーに飛ぶ。


「カーリー様!」

 咄嗟に声を上げるメフィレスの眼前に迫り。


「『暴虐なる怪童、無双の鉄槌、一刀を以て叩き切れ』!」

 水柱の守りごと胴薙ぎに両断する。


 【黒茨庭園】の空にヒビが入り、世界が砕けた。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


「全く、よくもまぁ遠慮呵責(えんりょかしゃく)も無く切り殺してくれたわね。」

 抱き抱える様に運ばれて最後に壁に背を預けたカーリーが、白い顔の血色を更に青褪めさせて悪態(あくたい)を付く。


「先輩方は昨年の内に『不死術式』を体得している筈ですから。

 むしろ寸止めで済ませたら遠慮無く反撃されると思ってましたよ。」


 俗に云うお姫様抱っこという奴だが、ジュリアンがすると様になる。苦笑を浮かべる困った様な表情も、好青年の態度を全く崩さない。

 これは罪作りな訳だと、カーリーは同級生達に同情の溜め息を吐く。


「否定はしないけど、殺される痛みは変わらないわ。

 魔力不足なら手遅れにもなるし、安易に切り捨てると恨みを買うわよ。」


「忠言、胸に留めておきます。」

 ……いや、駄目だろうこれ。

 敵の筈の自分に対し、敬意が前面に出た爽やかな笑顔。血統主義で対立していた相手に向ける表情とは思えない。天然人誑(ひとたら)しとはまさにこの事か。


「……グラトニーが何故あなた達を受け入れたのか、やっと分かって来ました。

 全部が終わったら一度、皆さんとは腹を割って話したいですね。」


 解放したポートガスの肩を担ぎ、それではと頭を下げて走り出す。

 彼の暗示は解けている。今の昏倒(こんとう)は魔力不足が原因の様だ。大した怪我も無いので直ぐに復活するだろう。

 何となく背を見送り、一先ずは役目を果たしたと深い息を吐く。


「……カーリー様。」

 何となく全員視線を反らしながら話す。

 三人共楽に休める場所まで運ばれ、ジュリアンに簡単な介抱をされている。


「あれは駄目よ。自分が口説き文句言ってても気付かないタイプ。

 脇目を振る余裕が無い分下心が無いから、モテると言われても実感が湧かない。

 誠実さは時に罪だって気付かないのよ。」


 あれは異性を大事に抱き抱えた訳では無く、敬意を払うべき相手に畏敬(いけい)の念で接しただけ。異性との距離感を知らないだけ。

…………何というか、物凄く危機感が湧く。


「被害者、他にもいますでしょうか。」

「…………私達の考える事じゃないわ今はそれどころじゃないし。」


 このまま魔女狩りに出会いでもしたら事だ。直ぐに移動を始めるべきだ。

 『ポーション』を飲み終えて立ち上がる。


「……ねぇ。やっぱりいると思う?純血の中にも。」

「「ッッッッッッ!!!」」


 つい呟いたカーリーの言葉に、腹心の二人は咄嗟に顔を背けた。

※分割の都合により連日投稿します。次回からは普通に土曜投稿です。


 前話の解答。カーリーとガトレスが《変化の指輪》で互いの『影武者人形』を使って入れ替わってました。尚、変化魔法は概ね三種類に分かれます。


『肉体変化』主に呪詛。『変化』『仮面』等。本体の肉体が変形してる。但し部分的に魔力変化と共通してる場合も多く、仮面は自身が仮面に入り、外殻を動かしているに等しい。尚、呪詛を用いているので呪詛が漏れてバレる場合も有り。

※昔のグラトニーが見破れなかった方。今なら普通に判別出来ます。


『魔力変化』主に呪具と呪詛。魔法使いの変化と言えばこっち。術者は呪具の中に入り、魔力で創った肉体を操縦する。肉体が大きい程負担が大きいので、使い魔や人形を肉体部に用いて魔力で包む方が多数派。本物に近い変化は秘術化している例も。

※今回のがコレです。


『幻術変化』主に呪文か呪符。時々呪具。見た目や錯覚で誤魔化しているだけなので触ったり身長差でバレる程度。術者に変化無し。



 ジュリアンは技量で手数に対抗し切れなかったので出力で捻じ伏せましたwこの段階まで来ればナイトバロンに匹敵する理不尽存在でしょう。

 え?ナイトバロンなら?1剣超伸ばす。2術者を感知しながら結界を輪切り。以上w

 校舎内を全部感知し切ってkmクラスで剣を伸ばしたら本人ですw魔女は泣くw


 ジュリアンは運命の子ですから魔法世界視点では白馬の王子様ですよ?性格は紳士で度量が大きいですし、大抵の事は自分で出来ますし親切です。

 尚、比較対象がグラトニーという罠w大体本人が全部出来る上、良識の見本にならないと良識を説明出来ないから全部必要に迫られてますw

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