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ガラクタの学園  作者: 夕霧湖畔
第六部 黄金の夜明け団編
144/211

02.オーラ

※微グロ注意。今迄を考えると不要かも、と思う程度ですが念の為。

 【影絵灯篭・金蛟剪(きんこうせん)】は灯篭(とうろう)の性質を利用し、影絵が必ず結界の端に届くまで巨大化する、結界破壊を兼ねた呪具魔術だ。


 結界内にいる限り破壊の対象者であり、何より膨大過ぎるマナが破裂する衝撃は物理的にも強大であり、城崩しの召喚獣と呼ばれる『シズ』すら凌駕(りょうが)する。

 凡そ人の身で耐え切れる威力では無く、防御魔法最硬と呼ばれるタートルキングの『甲羅球』程度では絶対に防ぎ切れない。


 ダーククロウ自身ですら、この一撃に耐え切れる防具は現状ジュリアンしか扱えない【四竜の鎧】と【浄化の盾】以外には知らない。

 その二つを以てしても、完全に防ぐ事は叶わない筈なのだが。


「流石に魔女ともなれば、相応の防御呪具を用意していてもおかしくはない、か。

 褒めてやるよ。【金蛟剪】を受けて息の根がある事をね。」


 結界内全ての『水晶柱』と『水晶塔』の大半が失われ、【天体七芒陣】全体に軋みが生じている。

 全員が死んだとも、まして気絶しているとも思わない。だが隠れる余裕すら無く一塊に倒れている今が、どれだけ隙だらけか分からない筈も無いだろう。


(ち、やはりグラトニーはここに居なかったか。

 〔世界塔〕が容易く掌握(しょうあく)出来るとは思わないが、先を急がねばね。)


「何にせよ君達はこれで終わりだ。

 ジュリアンに殺させる魔女は、他で調達するとしよう。」


 ダーククロウの目的は禁忌の殺害を以って初めて成る。邪魔な禁忌の魔女の首を取り、改めてその力を吸収するのだ。

 禁忌を一度は殺害せねば、『運命の子の預言』はダーククロウにも牙を剥きかねない以上、これは必須の手順だ。


 だがそれによって漸く自分は世界を滅ぼす力を得られると、深く息を吸い込んで小型化した『シズ』を顕在召喚する。

 小型と言えど小さな竜程の大きさだ、少々大袈裟かも知れないが『甲羅球』を上回る威力の攻撃手段など限られる。既に【金蛟剪】によって【九曲黄河陣】の効果は失われたのだから。


 背後で水晶塔が崩れる音に妙な違和感を覚えて振り向くと、全身を結晶化した体毛に覆われた翼持ちの虎が大口を上げて飛び掛かっていた。


「なっ!」

 咄嗟に倒れ込みながら『シズ』を叩き付けるが、巨大な虎の化け物は翼を盾にして直撃を避け、魔女達の前でダーククロウを振り向く。


窮奇(きゅうき)……?いや、そうか。そう言えばお前は仮面と変化を取り込んでいたな。

 そうだろう、グラトニー。」


 針鼠(はりねずみ)の様な体毛に身を包んだ翼ある虎は、ニヤリと人の様に嗤ってボロボロの翼を広げて砕き落とし。

 前脚の甲から曲刀、額から角が生えた金色の大化け猫の姿に変わる。


(通りで結界が壊れて無い筈だ。

 コイツが結界を維持していたんだ……か……………………。)


 絶句する。前脚二振りの曲刀の先に、金色の魔力が集まっている。

 見間違う筈も無い。千年間焦がれ、届かなかった在りし日の渇望(かつぼう)の輝き。


「『()()()』よ、六人を癒しなさい。」

 集った魔力が一つの球体となって膨れ上がり、化け猫の後ろにいる六人の魔女達を一纏めに包んで傷を見る間に塞いでいく。


 震えが止まらない。アレは本物だ。自分は、あの輝きを見間違えない。あの輝きを忘却する事だけは、絶対に出来ない。

(何の悪夢だ、これは。)

 歯軋りが鳴っているのか、それとも悪寒に震えているのか。区別も付かない。


「何を驚いているの?【世界塔】の入り口がどう閉ざされているのか、あなたが知らない筈は無いでしょう?

 【賢者の偽石】を持っていない私が立ち入ったのなら、当然予想して然るべき、()()()()の推測よね?」



 嘲笑(ちょうしょう)。化け猫の笑顔。

 それだけが視界を埋め尽くす。



「ふぅ。……助かったわグラトニー……ッ?!」

 体を起こしたオルガノンが戦慄(せんりつ)した顔で腰を浮かせ、他の魔女達も気付いて全員が多かれ少なかれの驚愕を顔に浮かべる。


「……貴様だけは、無い。」

「あら。千年かかっても辿り着けなかった敗者が何を言っているの?」

 面白がるような、化け猫の笑み。


「…………貴様にだけは、許されない。」


「あなただけは言えるの?

 直接彼女に手解きを受け、恩を仇で返した()()()()()()()()()敵対者が。」


「ッッッッ!」

 自分で分かる程病的に血の気が引いて青褪め、頭痛が鳴り止まない。顎が震えて歯をガチガチと打ち鳴らし、身の毛がよだつ絶望が全身を引き()らせる。

 総身が粟立って鳥肌が立ち、己の全てが気持ち悪さで全身を縛る。



(あら、想像以上の表情ね。)

 自分の全てが否定されたとしてもこうはなるまい。グラトニーは新鮮な驚きと共に慎重に姿勢を傾けるが、ダーククロウの反応は劇的に過ぎた。

 まるで絶対逆らえない何かから逃れる様に飛びずさり、そして折れそうな膝を強引に踏ん張り踏み止まる。


 しくじった。折角間合い間近だったというのに。だが距離を離れた状態で平静を取り戻されてもつまらない。


「どうしたの?今更罪の意識に怯えるの?」

「ち、違う!」

 咄嗟の否定。思わず内心で舌打ちする。


「まさかよね?今の今迄、あなたは何をしていたの?何をするの?」

「ッ「殺しよね?否定よね?全て無かった事にして逃げ出すのよね?」……ッ!」


 足が竦んだ。そうだ、そのままだ。慎重にゆっくりと距離を詰める。


「あなたは、マクダレアを忘れ去りたいのよね?」



ッッッッ!ッッッッッッッッッっッッッッッッッッ!!!!?!?!?!



 喉から声にならない悲鳴が(ほとばし)る。音の無い絶叫が突き動かす。

 全てを否定するために理屈ではなく体を動かして。

 ダーククロウは衝動的に目の前の化け物に拳を振りかざす。


 間合いに入るまでグラトニーは慎重に動きを止め続ける。姿勢は既に狙い定めたままで挑発した。同じ愚は冒さない。



 <金華猫>は『憤怒』を使いこなすため、<仮面の呪詛>の『幻想生物化』と【猫眼甲】の『化け猫化』を同時に用いた複合呪詛だ。


 今迄安定しなかった『憤怒』を『強欲』による<変化>と調整能力によって完成した、呪詛による『変化体』の強化を成功させた。

 更に『憤怒』を<金華猫>の角、前脚の一部に突出させた他、体毛と馴染ませる事で全身の硬質化と翼の追加。これにより<窮奇>姿への移行も可能となった。



 間合いに入れば勝負は一瞬だ。

 しかし、グラトニーが踏み出す事も、刃を伸ばす事も出来なかった。


 ダーククロウの()()()()、それぞれに()()()()()


 左目の腕はダーククロウの腹を(えぐ)り、右目の腕は懐に()じ込まれて。


「「「は?」」」

 状況を理解出来る者は只一人。


 顔こそ割れなかったものの、両目から(あふ)れ出る得体の知れない何かによって出血と共に激痛が走り、突然の失明と腹を貫く衝撃に襲われて。

 ダーククロウは訳も分からぬまま悲鳴を上げさせられる。


 懐から【賢者の偽石】を取り出した右腕を左腕が掴んで融け合い、握る拳だけはそのままに肉が混ざり合い、左目の腕が血塗れの眼窩(がんか)を抜け出して。

 【偽石】を握る、魔女の上半身を創り出した。


 淡い金、ドレスと良く映える腰まで届く滑らかな髪、長い睫。憂いを帯びた様な、何処か気品のある艶やかな美貌。淡い水色のドレスの上体。

 金色の両目を見開いた美姫は、目前に迫る()()ダーククロウの身体を盾にして、いとも容易く回避する。


「『その血は毒に、血は霧に』。」

 距離を取るため放された腕から毒血の呪詛が振り撒かれて、グラトニーも舌打ちしながらその体(ダーククロウ)を盾にするため、一旦変化を解いて人に戻る。

 『憤怒』に依る刃だけは保たれ肩を貫かれたままのダーククロウは、必死に自分の目に術をかけて周囲の状況を把握しようとする。


「『憤怒』!そして『暴食』!

 しばらくそのままで大人しくしていなさい。」

 が、手元に引き寄せたグラトニーが更に手足を刺し貫き、背後から体を固定して動きを縛る。


 それでも苦痛に身を捩りながら『憤怒』の刃から逃れようとするが、正面から呪詛が直撃したダーククロウの血が毒となって立ち上り。


「お、おのれッ。?!な、なぁ!き、貴様何故?!」

 しかし当の本人は痛みよりも前に、目の前にいる金目の魔女の姿に恐れ(おのの)いた。


「素晴らしい。素晴らしい余興でしたよ我が人形。」

 そして当事者である金色の魔女は、上半身だけの身体で軽い拍手を鳴らす。


「――――へぇ。」

 グラトニーの呟きに、後ろにいた七不思議の魔女達が全員戦慄する。


「さて、不完全な生身で失礼。折角ですから皆様に自己紹介をさせて頂きます。

 私の名はハイネ、故有って盲目の魔女を名乗らせて頂いておりました。まあ皆様には分かり易く、〔魔女の饗宴(ワルプルギスのよる)〕の首魁(しゅかい)代理、とでも申しましょうか?」


「「「なっ!」」」

 驚いたのは魔女達だけで。全身を貫かれたままのダーククロウは体から刃を引き抜く事も忘れて震える声を上げる。


「ふざけるなよ……。どういう事だ。

 貴様、いつから俺に取り憑いていた!()()()()()ローレライ!!!」


「あらあら、両目が潰れた身でよくぞ見抜いたもの。そうですね、折角ですから種明かししましょうか。

 いつかと問われれば、(わらわ)がナイトバロンと相打ちした後。いや、正しくは相打ちをしている最中というべきかのぅ?」


「そんな……。嘘でしょ?禁忌の魔女は学園に封じられている筈じゃあ?」

 くっくと(わら)う盲目こと禁忌の魔女ローレライに、残る傷を自力で完治させている魔女達は、二転三転する情報に戸惑うしかない。


「いえ、多分魂の一部を分けていたんだと思う。

 私から見ても、彼女は本物の禁忌の魔女よ。」

 オルガノンの指摘にふと小首を傾げ、ああと納得の表情を浮かべる。


「そうか。お主マナを、いやアルマの色が見える様になったのか。

 それで長年の謎が解けたわ。成程、ナイトバロンは我が魂を気配で察していたのだな。奴は師さえいれば、『オーラ』を修得出来そうな資質があったわ。」

 なるほどなるほど、とカラカラ笑うローレライ。だがその様子は皆に彼女が本物の禁忌の魔女であると納得させるものでしか無く、誰かが小さく息を呑む。


「さて、種明かしの続きだったな。

 そちらの紙の魔女の言う通り、妾は魂を最大で八つに分ける秘術がある。


 五つは確かに封じられているよ。だが残り三つは決戦前に分けてあってな。一つはお前達も知る仮面ことナイトメアが持っていた【八竜骨の太刀】に封じた。


 二つ目は今も別動隊を率い、盲目の魔女ハイネとして封印を目指しておる。」


 一旦言葉を止め、ダーククロウへと嘲笑を向けて。

「そして最後の一つがこの老害、ダーククロウの両目よ。


 本体がナイトバロンと相打ちを演出している傍ら、妾はその時倒れていたそこの老害の両目を抉ってその中に入ったのだよ。

 妾には『強奪』という、他者の器を奪う呪詛が使えてな。」


「なっ!」

 魔女達の注目がグラトニーに一瞬集い、その様子をくっくと笑って見つめる。


「妾の『強奪』は殺さずとも相手の器を奪えるが、奪った器は戻らん。

 だが我が『屈服』は相手の魂を力尽くで征服し、生殺与奪を握る呪詛でな。妾に屈した相手には複製した呪詛などの力を与える事が出来るのだよ。

 これで『忘却』を複製し、植え付けた上で妾に襲われたという事実を『忘却』させれば準備は完了だ。」


 『暴食』と『強欲』を兼ねた様な『強奪』に、同じく『色欲』に似た『屈服』。

 〔血の従者〕達に限らず、未契約の紙ですら嫌な連想が拭えない。


「当時はナイトバロンが何故妾を見破っているのか見当も付かなかった。取り憑くタイミングは相当シビアだったのぅ。

 両目に潜んだのも呪詛を隠し易いのもあるが、来たるべき日までうぬ等の動きを監視する意味もあった。時々はそこな老害の体を借りた事もあったよ。

 で?はて、誰だったかな。妾に首輪を付けられそうだという魔王とやらは?」


 ダーククロウは既に何を言う言葉も無く。

 ニヤニヤと嘲笑する表情は、先程迄の()()()似て。


「さて。そろそろ気付いて来たのではないか?

 我が人形よ。全てが妾の下位互換である、そなたの存在意義が。」

「?!」


 二人を除く、全員が怖気に総毛立ち。


「それ、()()()()()()()()()()()()()

 私の目的はあなた。ただそれが確認出来ただけじゃない?」



「「「………………。」」」



 ん?今なら殺せる?

「いや殺せんからな?」

 ふむ。妙な質問をすると思ったが。


「……ふむ。貴様、もう答えは分かっているよな?」

 無論だ。自分を人形と呼ぶのであれば、この禁忌ローレライの片割れこそが自分の教団を滅ぼした(かたき)そのものだろう。


「あなたはナイトバロンを騙し切るために、魂の半分は封印させる必要があった。

 こいつ等が『運命の預言』を利用した様に、あなたもナイトバロンを殺すために預言を利用したのよね?相打ちという形で。

 けれど、そのために肉体を完全修復する余力が残らなかった。」

 正直、分かった今はそこまでこの謎に興味はない。


「あなたは復活のために再び預言を利用しようとした。

 けれど『運命の子』がジュリアンである可能性も残り、必ず復活出来る確信までは得られなかった。

 ジュリアンを殺しても、他に『運命の子』が現れれば意味が無い。アレはそういう呪いの様な預言だもの。


 だから、予備を作ろうとした。自分の呪詛に耐えられる下地のある者を。

 その実験場、その一つが私の教団。そして私が成功例。

 あなたが復活し損ねた時の予備の体。その候補の一つ。それが人形たる私、グラトニーという事であってるかしら?」


 グラトニーは真実に興味はない。自分がここで逆らう事が間違いだというのなら失敗作を作った責任は当人が取れば良い。

 グラトニーは、奴を仇と()()()。それだけが全てで真実だ。


 禁忌の魔女ローレライは口元を手で隠し、隠し切れぬほど歪み。


「ふ、ふ、ふ、ふはははははははははははははははは!!!

 素晴らしい!最高に面白いぞお前は!いや、確かに貴様は成功例だ!


 貴様が妾の魂の欠片を飲み干した時はどうなるかと思ったが、そうか、貴様の元は妾であったな!認めよう!貴様は間違いなく妾の欠片、いや我が娘だ!

 我が意思を共にする者が、妾に無条件で屈服するなど有り得ん話だったわ!」


 喝采(かっさい)、そして拍手(はくしゅ)。成程、成程。そういう事か。

「あなたの呪詛。起源は、例えるなら『暴君』。といった処かしら?」

 満面の笑みで喜ばしさを湛え、ローレライは首肯(しゅこう)で肯定する。だが一切隙を見せる事は無く、むしろ露骨(ろこつ)にこちらの隙を伺う素振りすら見せ始める。


「くはははははは、本当に、本当に素晴らしいよ貴様。

 既に世界は我が手中、只の消化試合かと思っていたが。まさか我が娘がこれ程の成長を見せるとはな。

 ああ、その通りだとも。妾は自分の呪詛を『暴君』と名付けた。

 妾は全てを奪い、手中に収めねば気が済まぬ、しかし退屈だけは許せない。全く以って困った性分を持ち合わせていてなぁ!」


 歓喜。抑え切れなくなった衝動が呪詛となって荒れ狂い、辺り一帯に弾ける。

 壊れかけの【結界】が遂に砕け、空間が砕けて視界が歪む衝撃の中を『憤怒』が一直線に貫く。


「おぉっと!流石に魂一欠けで挑むほど酔狂(すいきょう)では無くてな!」

 距離を取ったのは忘却の呪詛『神隠し』による背後への転移で在り、同時にグラトニーの周りをエーテルの檻が囲い込む。


「何より貴様、まだ余りにも経験が足らな過ぎる。

 その老害は貴様にくれてやる故、妾に勝ちたいなら死ぬ前に喰っておけ。」

「舐めるなぁっっっっ!!」


 直線に貫くだけなら『憤怒』は最速最強の破壊力だ。結界をいとも容易く粉砕しながら幾つもの角錐がローレライに伸び。


「は。貴様は未だ、真の障害と出会えてはおらぬか。」

 憐れむ様な声と共に、グラトニーの手足、脇腹を呪詛の剣が貫いた。

「ぐぅ……!」


 咄嗟に直撃は避けた。しかし手足の骨は砕かれ、即座には立ち上がれない。

「無理をせず、早目に学園を脱出しておけ。

 さらばだ、我が娘よ!」


 高笑いが反響する中でローレライは消え、〔世界塔〕の入り口に景色が戻る。

 拳を床に打ち付け、歯軋りをしながら必死に自制する。

 既に心が半ば折れ、それでもマクダレアの名前を呟くダーククロウを『暴食』で余さず吸収して力と傷の回復の足しにする。

 が、手足の骨に刻まれた呪詛により完治とは程遠い有り様にしかならない。


 ふざけるな。誰が言いなりになるものか。骨など呪詛で固めれば十分だ。


「……今、この場で諦めた者は?」

 グラトニーの言葉に対し、五人の魔女がはっきりと立ち上がり、首を振り。


「一番の不安材料はあなたの方じゃない?」

 呪詛で固めた拳をローレルの顔面に叩き込む。


 ふむ、思ったより上々。血の流れと神経だけ優先して治すか。

 殴った手応えで冷静さを取り戻し、グラトニーは魔女達に宣言する。

「学園の奪取を優先する。今から始まるのは椅子取りゲームよ。」

Q.今までどうやって出し抜いていたの?

Aきんき「学園長を操った後で『忘却』させたのだw」

 事前に出てましたよね?ダーククロウでは禁忌に勝てないってw


 禁忌の魂を少量で完全複製して植え付けた赤ん坊。それがグラトニーです。詐欺師に両親が傾倒したのは偶然ですが、ある意味呪詛に中てられたための必然でしょうか。

 魔法世界に誘導するために最後だけ介入しましたが、死ななかったので他は観測放置です。

 地味に【太刀】を暴食された時、盲目じゃない方の禁忌は焦ってました。あの時実はグラトニーが未熟なままローレライ化する恐れがあったので。


 後オルガノンがアルマを見える様になったのは百年以上昔で、禁忌と顔合わせした時には既にアルマが見えてます。オルガノンが封印されたのはナイトバロン卒業前の話なので、禁忌との面識は殆どありません。

 只学園長はオルガノンが昔アルマを見えなかったとしか知りません。禁忌は学園長を通してオルガノンの素性を知った程度なので、オルガノンが禁忌を見分けた事でアルマで相手が見分けられると気付いた訳です。

 尚、現在アルマが見える中で同じ芸当が出来るのはグラトニーとオルガノンだけ。禁忌は雑に適性が分かる程度に気配の色が分かりますが、個人を見分けられる程じゃありません。

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