第6話 君となら頑張れる
第5話大好評ありがとうございました!!!第6話です!!ついに夏休みが終わり、学生の醍醐味である学園祭の季節がやってきましたね!急速する天斗たちの関係に注目です!よろしくお願いします!!
長い夏休みが終わり、まだ暑さが残る8月下旬。今日から2学期が始まる。2学期は学園祭やクリスマスなどと色々とイベント沢山な時期でもある。
「久しぶりー! 」
「久しぶり! 健太! 」
「おーーー天斗! 美加久しぶり! 元気だったか? 」
「うん!もちろんだよ! 」
美加と天斗が待っているところへ健太が来て、いつも通り3人で学校に向かった。
「おはよう〜! みんな元気だったー? 」
「おーー! 若林さん! 」
「恵梨香ーー!! 久しぶりー! 」
「うん! みんな元気そうだね!! 」
「いやーーみんな変わってないなぁ 」
「健太が一番変わってないよ!(笑) 」
「えー! そうか!? 」
みんな元気そうに話していて僕は安心した。
「そらと、この間はありがとね! 」
「全然大丈夫だよ、恵梨香とまた学校に行けて良かったよ! 」
「それは私も! 沢山お礼しなきゃだね! 」
「いやー、そんな気にしないでくれよ! 」
「いいの! 私がしたいから! 」
「そうかぁー(笑) 」
恵梨香が前よりもさらに可愛く見えてきた天斗であった。
4人は学校に着いて教室に入り、みんなとの久しぶりの挨拶を交わしていた。
「天斗くん! 久しぶり〜! 」
「おー! 久しぶり相澤さ、あそうだ、七海!」
「そうだよ〜 ちゃんと間違えないで呼んでね(笑)? 」
「大丈夫、大丈夫ー!(笑) 」
2人の会話はまだどこか照れ臭さが残る。
「久しぶりだな! 元気だったかお前らー! 」
上田先生が教室に入って、クラスメイトは席につき始めた。
「ねぇ、そらとー! 七海となんかあったの?? 」
「なんで?? 」
「お互い名前で呼ぶなんて珍しいなぁって! 」
「あぁ、まあそうなったんだよ! 」
「おい! 木村! おれの話を聞いてるのか! 」
恵梨香と話していた僕は、先生の話を全く聞いていなかった。
「いいかちゃんと聞けよ! 2学期は、学園祭がある! クラスの団結力を見せる時、そして成長の時だ! みんな各自やるべきことを頑張ってくれ! 」
「あぁー! そっかー!もう学園祭かぁ! 」
健太は楽しみな表情を表にむき出しにして言った。
「今年は何を出店しようかしら〜 」
「まぁ飲食系だよな! 」
クラスのみんなが学園祭のことで盛り上がる。
「ねぇそらと! 昨年は、何をやったの? 」
「昨年か、昨年は劇をやったなたしか 」
「劇かぁ! いいなぁ〜 」
「まあそれなりに人はいたんじゃないかな 」
「そうなんだ〜 今年は何をやるのかね! 」
「まぁ飲食店系じゃない?? 」
「えぇ!! 楽しみだなぁ! 」
朝の楽しいHRも終わり、みんなが嫌いな授業が始まった。久しぶりの授業はいつも長く苦痛に感じた。
「あぁーーー久しぶりの授業疲れたなーー 」
「健太、お前は寝てただけだろ! 」
「いやいやはじめ!!! 君も寝てたよね? 」
「あれ、バレてた? 」
「あれ、バレてた? 」
2人は同時に言ってきた。こんな友達だけど本当に一緒にいる時間は楽しい。
「まぁ、飯食いにいこうぜ!! 」
「そうだな! 」
「うん! 行こう! 」
3人は屋上に向かった。
恵梨香や、七海たちは教室でお弁当をいつも通り食べていた。
午後の授業も苦痛な時間が続いたが、なんとか授業が終わり、やっと下校の時間がきた。
「長く感じるなーほんと! 」
健太はため息をつきながら言った。
「とりあえずこれから文化祭準備とかも始まるし、学校が大変になるね!! 」
七海は楽しそうにみんなに言った。
「じゃ帰ろっかー! 」
「そうだね!! 」
美加も合流し、いつも通り4人で下校した。
普段通りの生活が戻ってきたのだ。夏休みは色々あったが、楽しかった。普段通りの学校も今までとは少し違い、薄い彩りの生活からカラフルな彩りの生活へ、変わりつつあった。
それからの毎日は、一ヶ月後の文化祭に向けて少しづつ準備が始まった。天斗たちのクラスである2年A組はスポンジケーキのお店になることが決まった。料理が得意だという七海がケーキの制作の指揮をとることになった。恵梨香や川村もその一員であった。
クラスメイトたちは今まで以上に結束し、より良いお店を出せるように試行錯誤を重ねた。店の外観についても良いものになっていた。あとはケーキの制作の方がうまくできれば……というところだった。
学園祭1週間前になった。
この学校では、1週間前から授業はなくなり、学園祭に向けて毎日準備を重ねる。地域の人も沢山来るため、非常に大きいイベントとなっている。
「七海ー! あんまり生地のほうが上手く焼けないね」
「うーん。そうなんだよね 」
「なんだろう、分量の問題なのかなー?? 」
「難しいなぁ、混ぜ方なのかな、分量が少しでも違ううと作りたいものにならないんだよねー 」
七海と恵梨香、クラスメイトの女子たちは悩んだ。
それなりに良いスポンジケーキができたのだが、彼女たちが求めているスポンジケーキはもっと良いものだった。
そんな悩みを抱える女子たちのもとへ天斗や、健太、一などの、男子たちがきた。
「どーだー?? 」
「うーん、それが上手くできないんだよね… 」
「これ食うぞ! 」
健太は出来上がったスポンジケーキを勝手に食べた。
「うんまぁ!! おいこれめちゃくちゃうまいぞ! 」
「えー、ほんと!? 」
七海や恵梨香は驚く。
「天斗! ちょっとお前も食べてみろよほら! 」
僕は健太にスポンジケーキを口に放り込まれた。
「うん、美味しい! 美味しいよ!! 」
「ほんと!? 」
七海は嬉しそうに天斗に聞いた。
「うん!! ほんとに美味しいよ!! 」
「なぁほら、言っただろ!! そんなに悩むことはないんじゃないか?? なあ天斗? 」
「うん! 僕もそう思うよ、十分すぎるくらい美味しいから大丈夫だよ! 自信持ってみんな!! 」
「天斗くん!! 」
「そらと、あんた言いこというわね! 」
「木村くんーー!!! ありがとう! 」
「いやいや!おれも励ましたって!! おれも! 」
「木村くんってほんとに優しいね! 」
「おれには、何もなしかよ!!!! 」
七海、恵梨香、クラスの女子たちは天斗と健太のおかげ、で自信を持つことができた。
それからのケーキ作りはより一層気合も入り、美味しいものを追求し続けた。
学園祭前日まで、試行錯誤は続いた。そしてかなり美味しいケーキが仕上がった。
「よし! これで大丈夫だね! 」
「おいしい! 大丈夫そうだね!!」
七海は自信に溢れていた。七海だけでなく、恵梨香もクラスメイトの女子たちもそうであった。
「じゃ、みんな今日は解散!! 明日は精一杯頑張ろう! そして楽しもうね!! 」
「うん!!!!! 」
天斗と健太は店の準備の方が早くおわり、帰ろうとしていた。
「天斗くん! まって! 」
「ん、どうした七海? 」
「あ、あのさケーキこれ、天斗くんのために作ったの! もしよかったら食べて! 」
「おーーー、ありがとう!!!! 」
「うん! それじゃまた明日ね!! 」
「うん! また明日! 」
天斗はにやけていた。今にも顔から溢れ落ちそうな頬がそれを物語っていた。
「君たちが頑張るのはこいつのためなのか…あの頑張る姿はこいつ……天斗のためってことなのか。 」
健太の声など今の天斗には全く届くはずがなかった………
第6話ありがとうございました!!ついに学園祭が始まります!!学生生活最も激アツなイベントの1個ですね!感想や、評価、レビュー、星、よろしくお願いします!Twitterのフォローも是非お願いします!!Twitter→@m_itukimi
第7話で会いましょう!!では!!