第3話 君と少しずつ
第3話です!暑くてアツイ夏休み編開幕です!様々な関係がだんだん変わり出すアツイ展開です!目を離さず見てください!!感想や、評価、レビュー、是非お願い致します!!拡散して頂けると嬉しいです!!Twitterのフォローもよろしくお願いします!!
夏のギラギラとした太陽が照らしている。暑くてアツイ夏休みが始まった。
「天斗おきなさい!今日出かけるんでしょー? 」
母さんに起こされて、天斗は眠りから目覚める。
「う〜んもうこんな時間か。」
天斗は今日恵梨香と2人で出かける約束をしていたのだ。夏休み初日からと思うと、少し面倒くさいと思っても仕方がない天斗であった。
「じゃ行ってきますー 」
「夜には帰るでしょ?? 」
「うん!たぶんな」
「いってらっしゃい! 」
母さんに送られて玄関を出た。瑠奈は今年中学3年で、受験期である。朝から予備校に行ったらしい。兄とは違うできた妹だ。
「はぁー、それにしても暑いな」
歩いて待ち合わせの公園に向かう天斗を日差しが照らす。今にも溶けそうだ。
「パパーーー!行ってくるね!! 」
「おぉー、気をつけて行ってくるのだぞ!暗くなるまでには帰ってくるんだぞ!! 」
「大丈夫大丈夫! わかってるよー! 」
「じゃ行ってきます!! 」
「はい、いってらっしゃい! 」
恵梨香もマンションを父親に送り出されてロビーに向かい、玄関を出る。
「暑いなぁーーーーー」
恵梨香も日差しに照らされて待ち合わせ場所に向かう。待ち合わせ場所には天斗はもう着いている。天斗は彼女の性格上遅れたりしたら必ず怒って面倒なことになるとわかっているため、15分前には着くように来ていた。
「あっ!てんと!待ったー?? 」
「いや今ちょうど来たとこだよ」
女性とのデートでこう言うのは当たり前のことである。早く来て、相手を待つ。そして、いかにも、ちょうど来たかを伝える。
しかし、今回の天斗は違った。なぜならいつも通りなら、そう、それでいける。ただ今日は暑すぎたのだ。公園で日差しに照らされながら15分待った天斗はシャツに汗が写り出すくらいの汗をかいていた。
「ねぇ、結構待ったの? 」
「いや、ほんとに今きたとこ 」
明らかに恵梨香は笑いながら疑っているが、僕は断固認めない。
「てんと、意外とちゃんとしてるのね(笑) 」
「なにが? 」
「ううん、いいの、こっちの話(笑) 」
「じゃ行こっか! 」
2人は駅に向かって歩き出した。暑い中歩いて駅に向かう。なかなか辛いものである。しかし、恵梨香とは話も弾む。一緒にいて辛いことは一切ない。相澤さんともこんな感じで話せたらいいのにと思うことがよくある。
「ねぇねぇこのカフェまた来ようね!! 」
「う、うん!そうだな! 」
前に健太や美加、相澤さんたちとみんなで来たカフェだ。この時よりもみんなと恵梨香の仲はかなり良くなっているな。恵梨香は人付き合いがうまいんだな。僕はこの時こう思っていた。しかし、それは違ったんだ。そんなことここで気づくはずもないことだが。
「駅あとちょっとだね! 」
「てか、どこのショッピングモールに行くんだ? 」
「もちろん東京都心ショッピングモールセンターだよ! 」
「ええ、それって東京で一番大きいとこじゃないか 」
「うん!そうだよ? 」
まじか。と内心つぶやいた。天斗は人混みがもともとあまり好きではない。でも恵梨香が行くというならこれはもう仕方ないことだ。
駅に着いて電車を乗り継ぎ、東京都心ショッピングモールセンターの最寄駅に着き、駅近であるためすぐ着いた。
「大っきいーーーーー!!!! 」
「そうだな、思ってたよりも大きいな」
「とりあえず行きたい店たくさんあるから、その前にお昼ご飯先に食べよ!!! 」
「う、うん、これは荷物持ちやらされるな。」
「なんか言った? 」
「いや!なにも!お昼なにがいいかなーって! 」
「うーん、私美味しいラーメンが食べたい!! 」
「お、おう、じゃそうしようか!! 」
少し意外と思った。こんなに可愛くて華奢な子が暑い日にラーメンか、と思ったのだ。僕はラーメン好きだから全然それはいいのだけど。
店内に着き、2人とも同じ醤油ラーメンを頼んでテーブルにラーメンが来た。
「うわぁぁ美味しそう!いただきまぁす!! 」
彼女はすぐにラーメンに食いついた。
「あちっっ!」
「そりゃ少し覚まさないとやけどするよ(笑) 」
「べ、べつにやけどなんてしてないし!! 」
彼女のこの少し天然なところや、天真爛漫なところは正直可愛い。いろいろ忘れがちだが彼女はとびっきりに可愛い。このままこの子といたら僕は好きになってしまいそうだと思った。いやダメだ。僕には相澤さんというずっと片思いしている人がいる。それは忘れてはいけない。相澤さんを考えれば、それはない。大丈夫だと思った。
2人とも食べ終わり、店を回り出した。彼女は欲しいものをたくさん買う。手が袋で塞がってきた。時には服を買う時に
「ねえ?てんと!これどう?似合うかなぁー? 」
こんなことを言ってくることもあった。そんな仕草でそんなこと言われたら、それは……もう、もちろん可愛いと言うしかないのだが。
そんなこんなで、たくさん買い物をして、東京都心ショッピングモールセンターを後にして、駅に向かって歩き出した。
「たくさーん欲しいもの買えたーー! 」
「よかったな」
2人は会話が途切れることなく駅に着き、帰りの電車に乗り最寄り駅まで戻ってきた。
「いやぁ、、荷物多いなぁぁぁぁ (笑) 」
「恵梨香がたくさん買うからでしょ(笑) 」
2人は歩いた。少し暗くなってきて、綺麗な星と明るい月が照らし始めた。恵梨香のマンションに着いた。
「おーーー!恵梨香ー!お帰りなさい!! 」
恵梨香の父親だ。ちょうど今、帰ってきたらしい。
「パパーー!!ただいま! 」
「これは、彼氏かね? 」
「ううん!違うよ!!クラスのお友達だよ!! 」
「あらそうなのかね! すまないね!荷物を持たせてしまって!! 」
「いえいえ、全然大丈夫です!僕も楽しかったので」
「てんと!今日は一日ありがとうね!!ほんとに楽しかった!!また行こうね!!みんなとも! 」
「うん!こちらこそ! 」
「それでは気をつけて帰るのだよ」
「はい!ありがとうございます! 」
恵梨香の父親と恵梨香と分かれて、僕は家に向かって歩き出す。
僕は帰り道、ふと思った。恵梨香にとって、僕はクラスの友達か。君にとって僕はただの友達。まあそうだよな、普通に考えればわかる。相澤さんにとって僕はなんなんだろうな。まあそんなこと考えたって仕方ないか。
「ただいまー」
「おかえりなさい! どこに行ってきたの?? 」
「ショッピングモールだよ」
「あらそうなのね 」
「ねぇねぇお母さん、やっぱり彼女じゃない?? 」
「それはないと思うけどねーー(笑) 」
2人の会話はいつも僕に聞こえる声で話している。僕に聞こえないで会話してほしいのが本音である。
それから1週間は家でゲームをしたり、漫画を読んだり、好きなことをしていた。
たまに健太が遊びに来て、家で遊ぶことはあった。美加も健太が来る日にはたまに来たりしてた。
相澤さんとは連絡は取ってはいるが常日頃というわけではない。恵梨香はかなりの頻度で連絡をとっている。彼女からは気にせず返せる。そして彼女も多分、なにも考えずに連絡をよこすからである。
あとは健太が僕と、美加と相澤さんと川村さんと恵梨香のグループでいつ遊ぶのかを話すくらいだ。みんなで恵梨香の父親の所持している千葉県にある海の見える別荘で1泊2日の泊まりでBBQをすることになった。
8月の中旬になって、ついにそのBBQの日がやってきた。駅に集合して電車で行くことになっていた。久しぶりにみんなに会った。
「七海!!元気だったーーー? 」
恵梨香は軽く抱きつく。
「元気だよーー!!恵梨ちゃんも元気だった?? 」
「うん!!!! 」
みんな変わらず全員が集合して、その別荘に向かった。
「なあ、恵梨香、おまえのお父さんは、なにをやってる人なんだ? あんなに大きなマンションに住んでて、別荘も持っててすごい人だよな 」
「ううんすごい人ではないよ!全然!ただの実業家なんだよ! 」
「へぇーー!すごいなーー! 」
健太や美加は言う。
七海は天斗が恵梨香の家がマンションということや、いろいろ知っている感じに対して、恵梨香を羨ましがっていた。それをいつも川村は見て心配をしている。
6人は電車に揺られて、別荘の最寄り駅に着いた。暑いに日差しが照らしているが、近くに海からの匂いを微かに感じてみんなテンションが上がる。別荘はすぐ近くということで、すぐに向かった。
「うわぁぁすげぇーー! 」
健太が声を上げて言う。みんなも驚いた様子だ。海を一望できる大きな別荘が現れたのだ。
お世話係をするお父さんの知り合いの方がいろいろ教えてくれた。
荷物を置いてみんなはすぐに海に駆け出していった。相澤さんや恵梨香の水着かぁぁ。それはもう正直興奮していた。2人ともとても可愛かった。相澤さんは水色の水着で、恵梨香はピンク色の水着だ。いい感じに膨れ上がった胸に健太と天斗は興奮を隠さなかった。
「川村も意外とあるんだな。」
健太が僕に耳でささやいてきた。
健太の言う通り、川村さんもそれなりにあるのであった。それに比べて美加は……
「なによ!!!こっち見ないで!! 」
顔を真っ赤にして怒っている。今にも、つのが生えてきそうだ。
「大丈夫だよ(笑) これから大きくなるんだよ(笑)」
恵梨香の言葉に対して七海も言う。
「そうだよ!大丈夫だよ(笑) 」
「ほら!!!わかったか!見てろよ!バカ男子! 」
真っ赤になった顔で恥ずかしい姿を隠せないまま、美加は僕と健太に言った。
そんなこともありながら、みんなでギラギラに照らす日差しの下で海で遊んだ。スイカ割りやビーチバレーもした。とにかく楽しい時間だった。この時間が続けばいいのにと心から願う瞬間だった。
だんだん暗くなってきて、別荘に戻りBBQの準備が、始まった。美味しそうなお肉や、野菜、魚介類、沢山の具材があった。
恵梨香のお父さんの知り合いの人に手伝ってもらい、BBQは続いた。とにかく盛り上がった。楽しくて美味しい時間だった。
「ねえねえ花火やろうよ!! 」
恵梨香が花火のたくさん入った袋をみんなに見せながら言う。
「いいね!やろうぜ!! 」
健太は即答する。
「うんうん!!いいね!」
七海も美加も川村も全員一致で言う。もちろん僕もやる気だ。外に出て、手持ち花火を全力で楽しんでいた。
「花火なんて久しぶりだなぁ! 」
「そうだね!小さい頃よくやったよね3人で! 」
「綺麗だね〜〜〜 」
みんな楽しんでる様子だった。僕は食べ過ぎたのか、少し気分が悪くなってしまった。波風に当たろうと海辺に1人座り海や星を眺めていた。
「どうしたの?木村くん! 」
「あ、うん全然大丈夫だよ! 」
「それなら大丈夫なんだけど!隣座るよ!! 」
「う、うん! 」
なんだ、この綺麗な星の下、夜の波風に当たるこのドラマみたいな雰囲気。そして隣に相澤さん、、この状況はすごい……
天斗は七海と、最高な雰囲気で2人の時間が始まろうとしていた………
第3話ありがとうございました。アツイ展開でしたね!次ももっとアツイ展開になってます!第4話でお会いしましょう!!では!!