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第11話 君と私も同じ

第11話です!!ついに今回は七海と恵梨香とが!?

そして美加の恋の行方は???

是非応援、レビュー、感想、ブクマ登録お願いします!!



 2人のことを改めて好きと理解した天斗。ここ最近の悩みを抱えた様子からは、元の天斗に戻りつつあった。


 それでも天斗は2人のことを好きであるそんな自分を良くないこととは分かっていた。


 体調も治り、次の日からは学校に普段通り行くようになった。


 

 2月に入ったが、寒い日は続いていた。


 いつも通り3人で学校に向かう朝、美加の様子が少しおかしかった。ソワソワしたような感じがした。その時はまだわからなかったが、その理由は学校で分かった。


「おはようー!そらとー! 」


「うん! おはよう! 」


「天斗くん、おはよう〜! 」


「七海、おはよう〜! 」


 学校に行くともうみんないた。


「なぁー! 健太! 天斗!来週はバレンタインだぞ! 」


 一が教室にいるみんなに聞こえ渡るような声でいった。


「そういえばそうだな!! 何個もらえるかなぁ! 」


「いいよな! 健太はモテるからよ! 」


 一は健太に羨ましがって言った。


「まあな(笑) 」


「天斗の方が今年は貰えるかもよ? なあ天斗! 」


「それはないって〜 」


 3人の考えを女子たちは、そんな軽く考えるものではなかった。


「ねー七海はあげる人とか決まったーー?? 」


「うーん、まぁって感じかなぁ 」


「えーー私は1人渡す人決まったかなー! 」


 この時、七海は確信した。恵梨香が渡すのは確実に天斗だということを。


「何にしようかな〜 」


「たしかに何を作るのか迷うよね〜 」


 恵梨香や七海、川村はバレンタインの話で大変だった。


 


 その日の放課後のことだった。美加から話があると、例のカフェに七海と恵梨香は呼び出されていた。


 学校が終わり、カフェに七海と恵梨香が向かうと、中には美加が待っていた。


「ありがとう〜来てくれて! 」


「全然いいけど、どうしたのーー?? 」


 恵梨香が心配そうに言った。


「うんそれがね、本当に結構大事な話なの。 」


「うん 」


 恵梨香と七海はしっかりと話を聞く。


「私ね、健太のことが好きなの 」


「えーー!! そうだったの!? 」


「うーん、 少しそんな感じはしてたかな(笑) 」


 恵梨香は驚く様子だったが、七海は少し気づいていたような様子だった。


「いつからいつから!? 」


「中学の頃から少しずつだけど、特別に想ってたの、高校に入ってからは本当に好きって思ってる 」


「いいないいな!! 」


 恵梨香はその話を聞いて、幸せそうだった。


「だけどね、健太は私のこと幼馴染みとしか見てないの。それは辛いけど苦しいほど伝わってくるの。」


「坂本くんが、どう思ってるかわからないのが気になるところだよね 」


 七海は美加の気持ちに寄り添って話を聞く。


「告白とかするのー?? 」


 恵梨香の質問に対して美加は言った。


「うん、私バレンタインの日に本命チョコと一緒に告白するって決めたの。前からずっと言おうとは思ってたけどなかなか機会もなくて、伝えてられなかったの。でももうこんな関係耐えられない。私、自分の気持ちに嘘はこれ以上つけないって思ったの。 」


 美加の決心が固まった様子を見て七海や恵梨香は驚いたが、2人とも優しく応援した。


「美加なら大丈夫だよ!! 」


「うん! 頑張ってみるね 」


「私も応援してるよ! 頑張ってね! 」


 美加は2人に相談して少しスッキリした様子を見せていた。


「で、2人は好きな人とか、渡す人いるの?? 」


「私は決まってるかなぁ 」


「え、本当!? 恵梨ちゃんは誰にあげるの? 」


「うん、私はそらとにあげるよ。そらとのこと好きだもん!! 」


「え!!!! あーでもそんな感じは少ししてたかなぁ(笑) 」


「うん! 最初はね、いろいろあったんだけど、私にずっと優しくしてくれるの。困ったときは助けてくれる。悩みも何個も解決してもらった。あの頼りない感じがするそらとだけどね、本当は困った時いつでも助けてくれる。そんなに頼れる人ってなかなかいないと思うの。そんなそらとが私は好きかな(笑) 」


 この恵梨香の気持ちに七海は確信と共に、不安が募っていた。


 やっぱりそうだったんだね。でも私もいま好きなんて、言えない。言わなきゃだめかもしれない。ずるいかもしれない。でもこの子の前でそんなこと言う自信はないの。ごめんなさい…


 七海は言葉にしないものの、分かっていたことなのに、驚いた表情は明らかに顔に出ていた。


「頑張ってね! 恵梨ちゃん!! 」


「うん!! 」


「七海はどうなのー?? 」


 美加からの質問だった。


「わ、私は決まってないかな… 」


 七海はここで言う自信がなかった。


「まあ、そうだよね〜! 」


 美加が少し気にした様子でその場を和ませた。


 それから少し雑談をして、美味しい紅茶とケーキを食べて店を出た。

 


 外はもう暗くて、外灯や、月の灯りが道を照らしていた。


「じゃ、また明日ね〜! 」


「うん!!またね! 」


 美加と恵梨香は言った。


 その時だった…


「待って!!!!! 」


「どうしたの? 七海?? 」


 恵梨香も美加も少し心配そうに言った。


「恵梨ちゃん、聞いて。私も天斗君のことが好き。

私は中学校の頃から気になってた。高校に入っても同じクラスで、頼まれたことや仕事をしっかりこなす。友達想いだし。勉強や課題もちゃんとやる。困ってる人がいたら迷わず助ける。そんな優しい天斗君のことが好き。恵梨ちゃんと一緒だよ気持ちは。今まで自信がなくて言えなかったのごめんね 」


「うん、分かってるよ(笑) そんなこと前からちゃんと知ってるよ! 」


「え!? 」


「見てれば分かるよ〜(笑) 」


 美加も驚いた。天斗が七海を好きなのは美加は知っていた。それがまさか両思いだったとは驚いていた。


「ねぇ、七海約束しよう? 」


「うん?? 」


「2人とも想ってることは同じ。だから後悔しないようにお互いに遠慮とかはなしにしよう、友達だから譲るとかそんなのはやめようね。私負けないからー!! 」


「うん、そうだね、ありがとう恵梨ちゃん。でもね私も決めたから。絶対負けないからね私も! 」


「こちらこそ!!(笑) 」


 七海は少しゆるんだ涙腺をきつく締めたのだった。


 2人はお互い分かってはいてもなかなか言えなかったことが今日ここでしっかりと分かった。本当の意味で友達、親友になっていくのだった。



 

 


 2人と天斗の行方。そして美加の想い。当たり前のことだが全てが上手くいく世界なんてない。そんな世界あるならみんなが望む。そうでないから当たり前を大事にしていかないといけないのだろう。



第11話ありがとうございました!

ついに、七海と恵梨香は共有しましたね。これからの展開さらに急速していきます。美加の恋は果たして!?是非、感想や、レビュー、登録お願いします!!

第12話バレンタイン編でお待ちしています。

では!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初めは軽いタッチで始まったスクールライフが、後半に進むにつれ、少年少女の生々しい、けれど純粋な感情が記されるようになり、その変化が好ましかったです。いわゆる三角関係ですが、天斗がどちらの少…
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