第1話 君との出会いで
この作品は、私が思い描いた青春、恋愛の物語です。ラノベや、ラブコメが好きな方には見ていただきたいです。駆け出しですが、よろしくお願いします。
「今日から俺たちも2年生だなー」
「そうだね、健太も2年生になれたんだね 」
美加がいつも通り健太に、からかうように笑う。いつも通りの見慣れた光景だ。
「2年生かぁーー」
いつも無駄に眩しい健太の笑顔。
「なんだよ天斗! なんか言ったか? 」
「なにも言ってないよ!(笑) 」
僕はこの2人といるといつも自然と笑顔になる。
僕たちは光心高校2年の高校生である。
いつも通り幼馴染みの坂本健太と村田美加と登校していた。健太は身長は僕と同じであるが、茶髪でツーブロック、顔は凛々しく、運動神経バツグン。いわゆるイケメン。容姿はチャラチャラしているが、友達想いの優しいやつで、周りからも人気があり、いつもみんなの注目されるような存在である。モテるが彼女はいない。
美加は黒髪ショートで、外ハネが特徴。顔は可愛いが少し男勝りな性格で、男子とも遠慮がなく話す。美加は健太のことが好き。しかし幼馴染みという立場から微妙かつ、デリケートなものらしい。今の関係を崩したくないのかずっと心に閉まっている。
屈託ない健太は知ってか、知らずか、美加の想いが届く日は来るのか。
こんな幼馴染み達との仲の良い毎日を僕は過ごしていた。
そんな僕、木村天斗もごく普通の高校生である。
天斗と書いて、(そらと)と読む。身長も平均、運動神経も、頭の良さも平均。髪の毛も普通の黒髪でパッとしないような髪型。もちろん彼女はいない。
カッコよくて、面白い健太を羨ましく思うことが多々ある。
いつも通り、歩道橋を渡り学校に着き、僕たちの教室である2年A組に入る。
「おっはよぉぉおおおーーーーーー!! 」
元気な声で挨拶をしてきたのは、高校に入ってできた友達の三浦一、一と書いて(はじめ)と読む。一は坊主で身長も高く体格も良い。健太といつもふざけあっているムードメーカー的な存在である。
そんな一と健太と僕はいつも通り他愛もない話で盛り上がっていた。
「おはよう〜 」
誰かが教室に入ってきた。
「七海おはよー! 」
クラスの女子たちが挨拶をする。入ってきたのは、相澤七海。モデルのようなスタイルと顔立ちで、みんなに優しい。黒髪セミロングのいわゆる男子の一番好きなタイプの女の子である。いつも通り、天斗の斜め前の席に座った。
「木村くんおはよう! 今日から2年生だね! 」
「う、うん!! そ、そうだね!! 」
天斗は七海にはいつも緊張してしまう。そう天斗は中学校から幼馴染みの二人と七海とも同じである。天斗は中学校から片思いをずっとし続けているのだ。いまだ気持ちを伝えてはいないが影ながらいつも目を追ってしまっている。
「おい! 天斗お前また緊張してうまく喋れてねーじゃねーかよ」
健太や一にからかわれる。いつも通りの日常だ。
「席につけ!! 」
担任の先生の上田先生が教室に入ってきて、クラスメイトたちは嫌々ながらも席に座る。
「ところで今日から2年生だが、転校生がいる。紹介する、若林恵梨香さんだ。みんな仲良くしてやってくれ」
「よろしくお願いします。若林恵梨香です。」
「おおーーーーーーー!!! 」
男子達が騒ぐ。女子もみんな目を光らせて見ている。それもおかしいことではない。
なぜなら若林恵梨香は、大きく可愛い二重の目で、まつ毛が長く、茶髪で明るい髪の毛をした、とても華奢でふんわりとした空気をまとうお嬢様のような女の子。クラスで七海と競るくらいの可愛さであった。
「なぁ天斗! 若林さん可愛くないか!? 」
「う、うんまあね」
健太は前の席から後ろを向いて言うが、天斗は特に変わった反応は見せない。
「じゃー席は木村の横にでも座ってくれ」
天斗は横にいきなり転校生が座ることになった。
「よろしくね! おれ坂本健太! 健太って呼んで! 」
健太は気軽に話しかける。
「よろしくね若林さん!! 私のことは七海でも、相澤でも呼びやすい方で呼んでね! 」
七海も優しい笑顔で話しかける
「うん!! よろしく! 」
恵梨香も笑顔で応答する。
「天斗! お前も隣なんだから挨拶くらいしとけよな! 」
「うんそうだね、よろしく、僕は木村天斗、天斗って呼んでね 」
「わかった」
少し僕には冷たいような感じがした。これは多分気のせいではない。この時の僕はただの隣の席の人としか思ってなかった。この時はまだ…
先生の話が終わり、クラスの女子達が恵梨香のところに集まる。僕は黒板を消したり、先生からの頼みごとをしていた。
「若林さん! 可愛い!! 」
「若林さんほんと綺麗だね!! 」
「若林さん、えりちゃんって呼ぶね! 」
もう早速注目の的である。この容姿ならそれもそのはずだ。七海の友達の川村真優もこちらによってきた。川村は、メガネをかけていて、かしこい性格で、わりとサバサバしている。
「若林さん、七海と競るくらい可愛いね」
「いやいや、私なんか全然だよ 」
七海は少し照れながら言った。
「全く、あんたはいつもそうやって謙遜するよねー、
もっと自信持てばいいのに、そんなんだと木村くんが若林さんのこと好きになっちゃったらどうするのよ?」
「やめてって、真優ちゃん。私だって伝えたいけどなかなか伝えられないんだよー 」
そう、七海も、天斗に対して好意を抱いていた。いつでもみんなに優しくて、仕事や係のことをきっちりこなす。また困っている人がいたらいつでも助ける天斗のことが好きでいた。
クラスの雰囲気はいつもより活気が溢れていた。
授業が進み、昼休みの時間になった。天斗と健太と一はいつも通り屋上に行き、お弁当を食べていた。
「なあ、一はどう思う? 」
健太は一に問いかける。
「どうって?何がだよ! 」
「いや、あの転校生の若林さんだよ! 」
「ああ! あの茶髪の可愛い子なぁ! 」
「そうそう! あれはモテるよなー! 多分! 」
健太と一は若林さんの話でいっぱいだった。
僕は相澤さんのことが好きであって、別に若林さんを少しは可愛いとは思ってるが、特にみんなほどの好意とかはなかった。
そんな中、2年A組の教室では
「若林さん一緒にお昼ご飯どう?? 」
七海と、川村が恵梨香に話しかける。恵梨香は笑顔で答える。
「うん! 一緒に食べよう!! 」
七海たちと恵梨香は話も弾み、仲良くなれていった。
「なんで引越してきたの? 」
七海の質問に対して、恵梨香は答えた。
「そんなに深い理由はないけど、家庭の事情かな?」
特に深い意味は無さそうな言い方であったから別に七海たちはそれで理解した。話しながらお弁当を食べ、時間が進み昼休みが終わった。
午後も時間はどんどん過ぎていった。
授業が終わり、下校の時間になった。
「じゃーなー! 」
「バイバイーー!! 」
「また明日ー!!! 」
クラスメイトたちはみんな元気に挨拶をして、教室を出てく。
「七海、帰ろー 」
川村に言われて七海は立ち上がる。
「あ、うん!! じゃあね、木村くん! また明日! 」
天斗は、少し緊張しながらも答えた。
「うん! また明日ね!! 」
「俺たちも帰ろーぜ! 」
健太と他のクラスから美加がやってきて3人でいつも通り帰ることになった。いつもの帰り道、歩道橋を渡る。
「ねえ! 健太たちのクラスに今日可愛い転校生来たんだって? 」
美加は少し心配になりながらも言う。
「ああ! そうだよ! 若林さんて子だよ! すげー可愛いよな! 天斗!! 」
「ううんまあね」
「そうなんだー」
美加は少し悲しそうな表情を見せた。健太が好きになってしまうのが怖いからである。
「君からすれば私ってなんなんだろう…」
美加が誰にも聞こえないような声で呟いた。
「まあ天斗は、相澤が好きだもんなー! 」
「やめてくれよー(笑)」
「天斗もさそろそろ気持ち伝えたらー? 」
美加に言われて、僕は素直にうん!とは言えずにいた。告白して失敗したら話すことは出来なくなると考えていて避けられたりしたら、もうやっていけないと自分でわかっているからであった。
「じゃ! またな明日な! 」
「うん! バイバイー!! 」
ここで2人とは家が別方向なため分かれた。美加に言われたからか、今日もあまり話せなかったなと少し相澤さんのことを考えてしまってボーとしながら歩いていた。
角を曲がると、そこには今日転校してきた若林恵梨香がいた。若林さんこっち方面なのか。と僕は後ろから見て思っていた。真っ直ぐの道を後ろから同じ方面だったため、たまたま付いていくような形で追いかけていた。恵梨香が何かに気づいたようで後ろを向く。
「ねえ? なんでついてくるの? 」
「いや、こっち方面なだけなんだよ! たまたま一緒だっただけで! 」
「嘘つき! 絶対ついてきてるでしょ気持ち悪い! 」
強めの口調だった。
「そんなこと言われても、家に帰る方向だから仕方ないでしょ! 」
僕は言うが彼女は全く聞こうとしない。
「あらそう、もういいわ! 別に私はここだし! 」
と言い、彼女は20階建てくらいのタワーマンションに入って行った。新しくできたこのマンションに住んでいたのか。すごいお金持ちなんだなと僕はこの時深く思ったのだった。
「ただいまー! 」
「お帰りなさい! 」
「おかえりおにいちゃん! 」
母さんと妹の瑠奈が返してくる。瑠奈は中学3年生で2つ年が離れた兄妹である。兄ながら可愛いと思うほど、瑠奈は周りからも愛されていて人気のあるような妹だ。
「学校どうだったー? 」
母さんの問いに対して僕は、
「あー、いつも通りかなー」
特に何もないような返事をした。
別に天斗にとってはいつもと変わらない日常であるからだ。転校生が来たというのも別にそれほど重要なことではないと思っていた。
次の日になり、学校に向かうといつもの待ち合わせで健太と美加に会う。
「おはよう」
「おはよう」
いつも通り学校に行き、教室に入りほとんど昨日と同じような状況だった。ただ今までとは違ったのは隣の席には若林さんがいるってことくらいだった。
「なんで昨日はついてきたの?? 」
「いやー、家がそっちの方面だっただけで別について行ったわけではないんだよ」
「本当かどうかわからないけど、もういいわ」
僕は思った。なぜ最初から若林さんにはこんな冷たくされているのだろうと。別になにか思い入れがあるわけてはないが。
授業が始まった。昨日は説明などのガイダンスだったが、今日からは授業がしっかりと始まった。恵梨香が困った様子を見せている。そう、彼女は教科書がまだ届いていなくて、授業を受けることができないのであった。それに天斗は気づいたが話しかけて、見せるかどうか悩んでいた。なぜなら昨日のこともあり、いつもならすぐに見せていただろう天斗は恵梨香には、少し、話しかけづらい気持ちがあった。
「若林さん、この教科書使っていいよ!! 」
七海は、優しい笑顔で、教科書を恵梨香に貸していた。
「ありがとう! 本当に七海は優しいね!! 」
僕はほっとした。何もできなかったがよかったと思った。もともと女子と話すのは得意ではないが、困っている人がいたら助けるのが天斗であった。恵梨香はこっちを見てきたが、何かを伝えようとしたのはわかった。それが何かはわからないが。
他の授業も七海が教科書を貸して、七海が隣の席の人に見せてもらっていた。本当に相澤さんは優しい人だと僕は心から感心していた。
授業が終わり下校時間になると、帰り際に恵梨香は天斗に一言だけ言い残して、教室を出た。
「あなたってほんとにひどい人ね。」
「え? なんで? 」
天斗はいきなりの言葉に驚きを隠せない反応をしてしまった。ちゃんと考えれば昨日のストーカー疑惑のことや、今日の教科書のこと、いろいろ誤解や語弊があるが、そのことなのだと僕は勝手に理解した。
「おい! 天斗お前、若林さんになんかしたのか? 」
健太に言われた僕は少し焦った様子をみせて言った。
「いやいや何もしてないんだよそれが」
「そうか? でもなにもしなきゃあんな反応しねーだろー」
まあそうだよな……普通に僕でも考えればわかる。彼女から僕に対しての印象は悪い。これも仕方ないかと思った。
「じゃまた明日な」
みんなが教室から出て行き、下校し始めた。
「木村くん! 若林さんと何かあったの?? 」
七海が言ってきた。
「いや、なにもないんだよねー」
「ほんとかなー? 何か困ったこととかあったらいつでも相談してね! 」
相澤さんは優しいなとつくづく思う。君からすれば僕ってなんだろう、と考えることもよくある。
「じゃーまた明日ね! 」
ここで天斗たち3人と、七海たちは分かれた。いつも通り3人での下校だ。健太と美加と適当にくだらない話をしながら帰る。
「んじゃ、また明日な! 」
ここで2人とは分かれた。また角を曲がって真っ直ぐ歩いていると、近くの公園に彼女がいた。彼女は、猫と遊んでいた。僕は話しかけようか、ここは知らないふりをして帰るのか、悩んだ。しかし彼女に対して僕はなにもしないほうがいいと判断した。知らないふりをして帰った。
次の日も同じようないつも通りの日常だった。なにも変わらない生活。僕は満足していないわけではないが、相澤さんともう少し喋ったり、いろいろしたいと思っていた。あとは、若林さんとの仲もこのままではまずいとも思っている。今日も変わらない時間が過ぎた。
下校の時間がやってきた。いつも通り3人で帰った。2人と分かれたあと僕は角を曲がって家まで歩いた。すると通り道で彼女が大人の男3人に囲まれているのが見えた。今この時だけはいつも通りの日常ではないと確信した。彼女は嫌がっていた。それも今にも泣きそうな顔で……
「おーい姉ちゃん、いいことしようぜ俺たちと」
「なあなあ? いいじゃねえかよ、しようぜ? 」
男たちは軽く腕を掴んだ。
「やめてって言ってるでしょ! 」
恵梨香は声を上げて言う。
「ああ? なんだよ、連れてくか! 」
「おい! 嫌がってるだろ、やめろよ! 」
天斗は身体が勝手に動いて、その男たちに勢いよく言葉を放った。
「ああ? なんだてめー? 」
男たちは険悪な雰囲気で天斗を睨む。
「おい! なに立ち止まってんだよ、逃げるぞ! 」
「う、うん」
天斗は恵梨香の腕を掴み思いっきり走り出した。男たちは追ってきていたが、天斗たちのスピードに追いつけないでいた。公園まで逃げ切りベンチに座った。
「ねぇ、なんで助けてくれたの? 」
「わからない、とりあえず身体が動いてたから」
「そうなんだね、でもありがとうね」
「うん全然いいよ」
僕は彼女と初めてちゃんと話せた気がした。彼女の目は少し涙で輝いていた。
「私ね、前にもこんなことがあったの。怖い男にストーカーされて、ほんとに怖くて、何日間か外に出るのが怖くなってたの。」
彼女がストーカーや男たちからナンパされるのもおかしくはない。この容姿に、この可愛さ。まあ仕方ないことはないが。
「それって僕じゃないよね? 」
「うん違うよ、 まあでも君もかな???(笑) 」
「あ僕なの? 」
「違うよ! 嘘だよ! うそうそ」
「よかったぁ」
僕はあの時の誤解が解けた気がしてホッとしたし、嬉しかった。
「ほんとにありがとうね、てんとくん! 」
「うん、てんとじゃないけどな! そらとだよ! 」
「へぇーそらとって読むんだぁ、まあ私はてんとってよぼーかなぁ(笑)、私のことは恵梨香って呼んでね? 」
「だからそらとだって!(笑) 」
でも本心そんなことどうでもよかった気がした。彼女とのいざこざがちゃんとなくなったような気がしたからだ。
「ニャー! ニャー」
猫が彼女のもとへ寄ってくる。彼女と猫が戯れていた。僕は素直に彼女が可愛いと思った。
「きゃっ! 」
猫が彼女のスカートをふわりとめくった。僕は見えてしまった。純白の小さなピンクのリボンのついたパンツが。
「ねえ? 見たでしょ? やっぱ最低!!!!! 」
「いや見てないって! しかもこれは、不可抗力だって! 」
「ほらやっぱり見てるじゃん! ほんと最低! 」
「そんなぁー、 」
彼女とのせっかくなくなったいざこざがまたできてしまったようだ。
「私帰るから!! 」
「おーい待ってよー! 送ってくよ家まで! 」
天斗は後ろから恵梨香を追いかける。
「なによ! ついてこないで! 」
「いやだって、またあいつらに会うかもしれないし、今日は送ってくよ」
「あっそ! 勝手にどうぞ!!! 」
この時、恵梨香は少し微笑んでいたような気がした。
少し歩いて恵梨香のマンションの前まできた。
「今日はありがとうね」
恵梨香は天斗に言った。
「はいはい、また明日」
天斗と恵梨香は少しづつ関係が変わっていた。
「ただいまーー」
「おかえりなさい」
「おかえり、お兄ちゃん! 」
いつも通りだ。
「天斗、今日学校はどうだったの? 」
「まぁ、別に普通だよ! 」
少し顔の頬が上がるような自分を隠せなかった。
「あら、何かいいことでもあったのかしら」
「お兄ちゃん彼女でもできたのかな?? 」
「それはないんじゃないー? 」
母さんと瑠奈の会話が少しだけ聞こえてきていた。
次の日
「おはよう〜」
いつも通り3人で登校し、健太と教室に入り、一と3人で会話をしていた。
「おはようー」
恵梨香や、七海たちが入ってきた。
「ねえてんと! 昨日の猫、ミヤって名前つけることにした! 」
「あそうなの? でも飼うわけではないんでしょ? 」
「うーんまあ、マンションだし、飼えないよねぇ、多分…」
「そうだよな、若林さんの家はマンションだもんな」
「ねぇ? 恵梨香って呼んでって言ったじゃん」
「ああそうだったな、はいはいわかったよ」
女子をしたの名前で呼ぶなんて、幼馴染みの美加くらいだった。でも本人がこう言うのだから仕方ないとも思った。僕の名前はてんとって呼ばれるくせにな。ほんと女子って難しいなとつくづく思った。
「おいおいお前ら仲直りしたのか! よかったわー、なんかあったのかと思ってたからさぁ! 」
健太が僕と恵梨香に言う。
「いやそれがなにもないから別に変わらないよ(笑)」
僕は言った。
「ああそうか? ほんとに、ほんとにそうか? 」
「本当だよ! そうだよね?恵梨香 」
「う、うん、何にもないよ!! 」
「まあ若林さんがそう言うならそうなのかもな! てか、なんでお前が恵梨香呼びなんだよ! 」
「まあそれはうん、色々あって、そう呼ぶことになっただよ」
「なんだよそれ! なんかあったんじゃねーかよ! 」
「うん、まあ大したことじゃないけどちょっとね(笑)」
恵梨香は少し照れながら健太に対して答えた。
そんなやりとりを七海はいけすかない表情で見ていた……
「もう下の名前で呼んでるんだ。やっぱりあんなに可愛い子木村くんも好きになっちゃうよね……」
誰にも聞こえないように、七海は心の中で言葉を発していた。
君からすれば私って………
ご視聴ありがとうございます!!
恵梨香に対して、七海は少しの嫉妬を覚えていましたね。さあ、天斗はこれからどうなっていなのでしょう。また美加と健太の関係も注目!!
第1話は少し長くなってしまいました。第2話からは毎話4000字程度で執筆していきます!
第2話でお待ちしています!!では!!