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3.ステータスを上げる。

うわぁブクマ1つ付いてる……嬉しい。

……外されないように頑張ります。

 「では、授業を始める!」


 見てるとこちらが暑苦しくなってくる様な感じのする、ムキムキ教師の号令で、運動用の制服に着替えた生徒が整列し始めた。


 私の初授業は武術だよ。わーい、ぱちぱちー。


 ちなみに、この中で女子生徒はは私一人なのでめっちゃ見られてる。すっごい注目されてる。


 そりゃこんなとこに来る物好きは私ぐらいだろう。


「最初はお前達の体力を見る!」


 ……体力か。


 まぁ、色々魔獣を倒すとか出来るんだし、少しは基礎身体能力はあるでしょ。



 ▲ ▽ ▲ ▽


 そう思っていた自分が恥ずかしい。


 無理だこれ!


 もう全然足が動かない。

 

 こんなひ弱でよく走れるだろうと思えたな!


 私は椅子にもたれ掛かって伸びて居たが、他の生徒はまだ走り続けている様子。


「まあ、取りあえずはそれなりに動ける様に成らないとね。そうじゃないと自分で殺せないし。魔術でも良いんだろうけどさ……」


 取り敢えず水をちびちび飲んで待つ。


 お水美味しいです。


 そんなこんなで走り込みが終わって休憩の時間になった。(私はずっと休憩してたけど。)


 次は対人練習だそうで。楽しみだなぁ。


 ところが、先生から無慈悲な宣告が。


「クレヴァリー、お前は走っていろ、話にならん」


「……はい、わかりました」




 あー、うん……はい。……はぁ。



 ……武術の授業は楽しいなぁ! あはは!



 そのあと滅茶苦茶走った。後で確認したらステータスが一回の授業で貰える値の最大を貰えてた。


 もしかしたら、頑張り次第で変わったりするのかなぁ。


 ……そんなことは無いだろうけどさ。


 ▲ ▽ ▲ ▽


 音楽のリズムに合わせて、細かく脚を動かす。


 この曲は、脚の動かし方がポイントなんだよね。それさえ押さえれば、一番難しく見える所も、安定して踊る事が出来る。


「ふぅ……」


 ――――曲に合わせて踊りきった私は、曲の余韻が消えるまで、長めの間を置いてから息をついた。


「ご、合格です…………素晴らしい……」


 なんか泣きそうな顔で言われた。やったね。


「お褒めいただき、光栄です」


 ふはは。我を崇めよ。……ちょっと恥ずかしいかも。なんでやったんだろう。


 ――御覧の通り、体力関係無い舞踊はさっさと終わらせることが出来た。


 ……いや、体力は長く踊るなら必要なんだろうけど、今回はちょろっと見せるだけだから問題無い。


 という訳で、五日掛けて終わりました、武術と魔術以外の試験。


 もちろん全部合格。授業免除を貰いました。


 私は自由だー! …………イベントとか、武術、魔術があるから、意外とそうでもないけど。


 取り敢えず寮の自分の部屋に帰って来た。テストだけで授業が終わった分、まだ早い時間なので他の生徒たちの部屋から聞こえる音が何も無い。とっても静か。


 なんとなく椅子では無く、ベットに腰掛けてから、メニューを開く。


「んでステータスは、っと」


 合計で増えたのが《プリシラのネックレス》込みで、

 学力が政治、歴史、数学、地理、戦術の5教科分。

 +65。


 初期値は5なので現在70。上限まであとたった30ですよ。


 テスト凄い。


 魅力の方は作法と舞踊。

 +60。

 現在65。


 ……顔も見たことないし声も聞いたことないけれど、プリシラさん。ありがとう。


 テストは三年分全てで一回分。その分、上昇量が凄いけど、テストが終わってしまったので、もう、授業でのプラスが減少してしまっている。



 少しづつやっていかないとね。


 ▲ ▽ ▲ ▽


 おはようございます。今日は休日。授業が無い日だ。放課後の短い時間では出来ないことも色々出来るよ。やったね。


 という訳で、平民風に変装して出発。


 貴族街では無く、下町の市場に向かう。


 南の大通りの美味しくない方のパン屋の二つ先の路地の中の突き当たりの壁の12個目の十字路を…………………――――。


 ……めんどくさい道程を経て、目的地に着いた。



『道具屋―――』


 看板の後の方は掠れて読めないけど道具屋は道具屋だ。ヤバイ雰囲気がしていても道具が買えればいいんだよ。道具が買えればね。


 取り敢えず中に入ろう。


 扉の取っ手に手を掛けると何か、ゾワッって来る感覚がしたけど何時もの事だ、気にしない気にしない。


 ギィィィ………


 この扉いつもぶっ壊れそうでヒヤヒヤするなぁ。


 中はまるでゴミ収集所の様だった。

 魔力で淡く輝いている、魔剣の様な物から、趣味の悪い動物の頭蓋骨まで、全て一つのゴミ山に放り込まれていた。



「……いらっしゃい」


 その声の方に顔を向けると黒いフードを深く被った店主がカウンター……の様な所に居た。


 カウンターと言うよりゴミ山の一角って言った方が分かりやすいか。うん。


 店主は、比較的小柄で、黒いローブの様な物を着ている。

 そこから覗く手は、白く細い。


 その声は少女の様だったけど、語り方は老獪な、老爺の様。


 そこから発せられる威圧感は歴戦の戦士の様だった。


 まぁ……。なんというかー……一言で纏めるとするなら……人じゃなさそうな人?



 ……見てると息苦しさがするほど威圧感を感じるけど何の問題も無い。


 実際には呼吸が出来てるから何の心配も要らない。


「どうも」


「へぇ。こんな所に来るなんて物好きだね」


 自分でも本当にそう思う。



 本来なら学園にある神話の本を読んで(学力が95以上じゃないと読めない)そこから謎解きみたいなのをして(何故か魔法が50要る)


 その謎解きから出たヒントから場所を特定するっていう馬鹿げた難度の作業があるから。


 本来はそんなイベント起こさないと探索出来ない場所だけどそんな面倒な事、するつもりなんて無い。


 場所は解ってるから自力で来てみた。テストがステータス無視出来るんだし、出来るだろうと思った。出来た。


「欲しい物があったのでね」


「……何が欲しいのかい? ここは色々と面白い物を置いてるよ?」


 そう言いながら、店主はゴミ山をちょいちょいと指差した。


 フードの中は暗くて見えないけれど、多分薄く笑っているのだろう。ニヤニヤした感じが凄まじい威圧感の中にちょろっと混ざり始めた。



「――《赤の女王の指輪》と《魔女の黒扇》を買おうかと」


「ああ、それか……どこに置いてあるっけなぁ」


 店主は頭を掻きながらガラクタの山を探りだす。


 ガサガサ、ガラガラ、という普通の音から、名状しがたい正気がどっか飛んで行きそうな音まで、バリエーションに富んだ音が聞こえてくる。


 一番最初に来たときは恐怖だけしかなかったんだけど、今は大丈夫になってしまった。


 いやぁ、慣れって怖いね。


「お、あったあった。ほら」



 ぽいっと投げられたのは、赤い細線の入った黒色の宝石が嵌まった指輪と、妙に惹き付けられる感じがする漆黒の扇だった。


 《赤の女王の指輪》は魅力+20と魔法+15。


 《魔女の黒扇》は魅力+10に魔法+20。


 どちらもこのゲーム内最高の装備だ。


 まあうん、本来は来るのがめんどくさいからこんなやばい性能なんだろうね。


「お代は両方合わせて……めんどい、銀貨6枚でいっか」


 いつも思うけど、これ貴重なのに、銀貨6枚って……

 まあいいや、ぼったくられるよりは良い。


「はい、銀貨六枚」


「まいどあり」


 取り敢えず銀貨六枚払って、店を出る。


 えーと、さっき来た時はこう、あそこを……あれ、こっちだっけ。


 ……ちょっと帰れるか不安になってきたぞ。


 はぁ、と溜め息を吐きながら、私は複雑怪奇な道程を戻り始めた。



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