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異世界で現代兵器使いの吸血鬼!  作者: 柊よるは
1章
2/9

2話:洞窟の外

 森の中に入って1時間くらいが過ぎ俺が空を見上げているとレクスが口を開いて

「・・・なぁ楓?」

「なんだ?レクス」

と俺は空を見上げながら答えたた。

「変だとは思わないか?」

「なにが?」

「ここは見た感じファンタジーな世界だ」

「あぁそうだな」

「あぁそうだなじゃなくてよぉ」

「なにが?」

そこでレクスがフラグをたててきた。

「気づいてるか?俺たち一度も魔物に遭遇していないんだよ。」

「あぁそうだな...てかレクス誰も触れてないんだから察しろよ...」

誰もと言っても俺だけだが、、、

「何でだ?」

「なんでそこでフラグたてちゃうわけ?」

そんな物騒な会話をしながら茂みを抜けた。

「…な…なぁ?か...楓?」

「うん見事にフラグ回収したな!」グッ

俺はレクスに親指を立ててgoodマークをした。

茂みを抜けた先には約20体ほどの頭に短い角のようなものが生えた黄緑色の魔物の群れがいた。

俺の推測ではゴブリンだと思う。

「うわぁキモいなぁ」

レクスが青い顔をして俺に声をかけてくる

「なぁ楓?これって...」

「うん?あぁ言いたいことは分かった」

俺とレクスはこの場を忍び足で立ち去ろうとした...

パキッ

「アッ!?」

レクスが大きな声をあげた。

グガァ?

回りを確認するとゴブリン達はまっすぐ俺たちの方を見ていた。横に移動してもジャンプしても約20体近くのゴブリンはまるで団体行動の選手ように首を動かして俺たから目を離さない。

「やっちまったなレクス...」

「あぁやっちまった」

「俺たちが今することはわかるよな?」

俺はそこですこし考えて

「あぁ全力で走って逃げるだ!」

スゥ、、、、

{にげろぉぉぉぉぉ!止まるんじゃねぇぞ!}

大声を上げて走り出した俺たちにゴブリンは一瞬固まって何が起きたかわからない顔をしていた。

グガァ!?

グギャァァァァァ!!!!

一瞬動きが止まったゴブリンも咆哮をあげてものすごいスピードで俺たちを追いかけてきた。

「ひぇぇぇぇぇえっはっしれぇぇえ」


 どれだけ走ったのだろう俺たちは洞窟から出てきた森ではなくいつの間にか草原を走っていた。


「はぁはぁ…なぁレクス?」

「ハァ、ハァなんだよ楓?」

「もう止まってもいいかな?」

「いいんじゃねえか?」

俺たちは肩で息をしながら近くに木があるのを見つけた。

「あそこで休憩するか…」

「そうするか…」

俺たちは回りに魔物がいないのを確認して休憩をとることにした。

「しかしびっくりしたな…」

レクスが話しかけてきた。

「嗚呼そうだな…」

そんなレクスに俺は思い出したかのように

「元はと言えばレクスが悪いんだぞ!フラグなんて建てるから!」

「まぁそう言わないでくれよ…」

俺は頬を膨らませながらレクスに怒っていた。


暫く休憩していると俺たちのそばを馬車が通りかかった。

「あの!すみません!」

俺は馬車に乗っている男性に声をかけた。

「ん?」

(日本語は通じるみたいだな)

男性は俺たちのことに気づき馬車を止めてくれた

「どうしたんだい?お嬢ちゃん見た感じこのあたりの人じゃなさそうだけど?」

「えぇ...まぁ色々ありまして話すと長くなるんですが...」

見た目は30歳くらいだが、ガタイがよく所々に古傷があった。元冒険者みたいな人だ。

(ついでにこの世界のこと聞きたいしちょうどいいか)


俺はここに来るまでのことを轢かれてこっちの世界に来たこと、森のなかでゴブリンに追いかけられたことを馬車の男性に話した。


「それで今現在ここにいるって感じです。」

「そうか…それは気の毒になぁ…しかし20体近くのゴブリンに襲われてよく生き残れたな装備もなしで」

(轢かれてこっちの世界に来たことはスルーなんだ…)

「いやぁ死ぬかと思いましたよ!あいつらめっちゃ足速いから…」

「いや普通の人は逃げれないぞ?まさか走って逃げてきたのか?」

「うん?そうだけど...ね♪お に い ち ゃ ん?」

俺はハイライトを消した目でレクスに言った。

「あ、、、嗚呼そうだな」

((楓のやつまだ根に持っているのか…まぁいいか))


「そういや馬車のおっちゃん?聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

「お?なんだ?若いの俺の知ってる範囲なら答えてやるぞ!」


「じゃぁ遠慮なく、この近くに町みたいなのってない?」

「ん?あぁ、あるぞ?この先にクリードって帝国が」

「ここからどれくらいかかるんの?」

「馬車で1日、歩いて2日半ってところだ。なんだ?行くのか?」

「ちょっと相談してみるよ」


「どうする?レクス」

「歩いてここから2日半ってのは結構遠いな」

「そうだね」

「どうしようかなもう疲れたからなぁ…ひと休みしてからいくかな」

「まぁそうだな歩いてばかりだったからな」

俺達がそんな話をしていると


「足がないなら俺の馬車に乗ってくか?」

「え?いいの?でもお金とかはないけど?」

馬車のおっちゃんはハッハッハッと笑いながら言ってきた。

「いらないさ!帰り道だからな!」

「そうなんですか」

「じゃぁお言葉に甘えます。」

「おう!」

俺たちは馬車のおっちゃんの馬車にのってクリード帝国に向かった。

文字数は少ないのですぐ読めると思います。

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