一種の魔法とこの場所
遅くなりました短いです。
「そう、それだよ。結局俺はどうやって商品運んだり依頼受けたりすればいいんだ?」
「そうだね〜…………」
イニーツィオは手を顎に持って行き軽く首を傾げながら続ける。
「まず、君がお客から依頼を取ることは今の段階、というかこの世界じゃ絶対にない。その権限はまだアルバイト扱いの君は持ってないんだ。で、配達に関して何だけど魔力の扱いが出来る様になるまではそのチャリアカーでの運搬になるかな。魔力の扱いが出来る様になれば…」
イニーツィオはおもむろに飲み終わった湯呑みを手に取り、
「えっ?はっ!消えた!」
イニーツィオが手にした湯呑みは俺の目の前で消え去った。驚いてイニーツィオの顔を見るといたずらが成功したとでもいう様な笑みを浮かべているのがわかる。
「驚いてくれてよかったよ。これは俗にいう収納という魔法。使用者の魔力によって入る容量は違うけど、君が魔力の扱いが出来る様になれば教えてあげるよ。だからとりあえずは魔力の扱いを学ぶこと。配達先で注文の取り方を聞かれた場合はこの店まで来る様に伝えること。」
再び湯呑みを取り出しながらイニーツィオは続ける。
「で、具体的な配達のお仕事はここで荷物と宛先を受け取って君が届けに行く感じになるかな。さっきも言ったけど、このお店の場所は秘密でも何でもないし、疚しいものは君には運ばせないから堂々と運ぶと良いよ。」
「俺はこの店に住む事になるって理解でいいのか?家賃とか、それにその学院に通うにしたって何処にあるのかすら知らないんだが…」
「あれ?まだ場所教えてなかったっけ。ごめん、ごめん。」
イニーツィオはおもむろに地面を指差す。
俺はまさかと思い庭に出ると先ほどは気がつかなかったが大きな建物が見える。
「そう、ここは魔導学院購買部『オルビス』 と、言うわけだから通学時間は気にしなくていいし家賃に関しても購買部の方の手伝いもして貰うからそれとトントンって事で。」
「取り敢えず今日はこの店の中を紹介して、どんな人が来るのかとかどんなものを売ってるのかとかを知って貰えれば上出来かな。」
そう言いながらイニーツィオは店の奥へと入っていく。俺は慌てて立つとその後へ続いた。俺が追いつくとイニーツィオは案内を始めた。
お店の間取り考え中
良い感じにまとまらないorz