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最近の通販は異世界にも届くらしい(仮題  作者: 通りすがりの配達員
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現状把握と期待

早めに2話を投稿

朝ご飯って偉大ですよね

「いや、ちょっと待ってよ。君、倉橋渡くんだよね?間違ってないから戻って来て。」


流石に自分のフルネームを知ってる相手に「いいえ、人違いです」とは言えず、少年に向き直る。


「確かに自分は倉橋渡ですが、仕事場に向かわなければならないのでお先に失礼しま………」

「いや、君に職場って此処であってるから。」


その少年の言葉はやけに静かにそしてずっしりと俺の体に現実を思い知らせた。









その少年と一緒に庭に隣接した縁側で緑茶の様な物を飲みながら会社とこの場所についての説明を受けた。


「と言うわけで、此処は君のいた世界とはだいぶ違う別の世界だってことは理解してくれたかな?」


目の前の少年(本人曰くもう既に25を過ぎているらしい)、イニーツィオの説明によると俺の就職先である『オルビス・テラルム』は連絡が着き支払いが出来るのであれば『何処にでも』『誰にでも』『どんな物でも』売る通販会社らしい。一応レクチャー(40分前の営業所)で貰った社内マニュアルには販売規則として「その世界の歴史を決定的に破壊しない場合に限る」と言うなんとも曖昧な但し書きがあるが、その後に「配達員のその場の判断を優先させる事」と続くところを見るに何やら物騒な事が起きそうな予感がする…………。ま此処はイニーツィオの言う様に地球とは全く別の惑星、と言うか世界で当然の様に魔法や魔物なんてものが跳梁跋扈しているらしい。


「研修先が魔物が跳梁跋扈する異世界とか完全に殺しにかかってるだろ。」


「いや、そこまで酷いものでも無いですよ。魔法は便利ですし魔物の肉は美味しいですし。」


「そもそも魔法ってのが全くわけわからんって状態なんだが………」


「えぇ、ですから最初にこの世界が研修先として選ばれたんだと思いますよ。ここ首都フェルミニスにはこの世界でも有数な魔導学院がありますので。もちろん、君の入学は学院側にも既に伝えてありますのでご安心を。」


「俺はこの世界に仕事をしに来たんだよな?何でそれが魔法(?)何かの勉強って話になってるんだよ」


「おや?君の一人称は『俺』何ですね。あぁ、構いませんよ話し易い様にしてくださって。一応、君の上司に当たる立場ですがこの世界担当の私とこれから先様々な世界を回るであろう君では本社の期待度が違いますから。頑張ってくださいね?期待の新人君?」


自身の両肩に重石を載せられる様な錯覚を覚えながら先を促す。


「コホン……。とにかく渡君には学院に通い『魔力』の扱いを覚えていただきます。魔力が扱えなければ貴方が通って来た門を自由に起動させられないんですから。」


………………………今こいつしれっともう戻れない的なニュアンスの発言をした気がする。と、心の片隅で思いながら否定して欲しくて問いかける。


「もちろん、イニーツィオさんは開けるんですよね?」


そしてその淡い期待は…………


「開けはするけど君の世界につながる保証はできない。なにせ、私には行った事がない場所だからね。確実に帰るためには君自身が魔力の扱いを覚えなければならないよ。」



いとも簡単に裏切られた。

こんな感じで第2話終了です。

と言うか、頭が回ってない……………

次回の更新はいつになるやら…………

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