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うさー・ウォーズ

掲載日:2017/03/01

もふもふ企画と言うモノの為に書いて見ました。

イベントごとに参加するのは初めてなのでこれで良いのかどうなのか・・・


でも兎好きとしては、出なければならないと思い。

喧嘩に明け暮れる少年。

彼はこの辺で少し有名な不良で毎日の様に喧嘩をしては、連勝記録を打ち立てている。

もう挑んで来るものは居なくなっていた。

だがこの日は違った。

暇つぶしにゲームセンターでクレーンゲームのふわふわクッションを取っていた時に背後に気配を感じた。

前に負かされた不良達が手を組み、仕返しにやって来たのだ。

その数なんと100人!

流石に彼一人ではどうする事も出来ないながらも逃げる事はせずに立ち向かった。

移動しながらの戦いは、十数人を倒したところで彼もすでにボロボロで立っているのもやっとな状態。

ふらふらになりながらも抵抗していると足を滑らせて川へと落ちて、流されてしまった。



不良A「おい、落ちたぞ!やべぇんじゃないか!?」


不良B「あいつ死ぬんじゃないか!?」


不良C「逃げるべ!逃げるべ!!」



不良達はやられた仲間も引き連れ、去って行った。

 ゾロゾロゾロ・・・








川の下流地点そこに彼はいた。

彼は運の良い事に河川敷に流れ着き、残りの力を振り絞って川から這い上がった。



彼「ハァハァ・・・もう・・・動く事もできねぇ・・・このまま死ぬのか・・・まだ見つけていないのに・・・」

 (もう声も出なくなった・・・幻覚か?空から白いモノが降りて来る・・・あれが天使か?・・・いや、悪い事ばかりしてきた俺に天使はないな・・・)



彼が死を覚悟し、目を閉じたその時、腹部に衝撃と痛みが走った!

   ドーン!   ぶちゅ~・・・



白いモノ「あいたた、うまく着地できなかったですぅ。」


彼(何だ!?)


白いモノ「大丈夫で…は無さそうですね。とりあえず回復させます。」



彼の体は、痛みも徐々に和らぎ、声も何とか出せる様になっていた。

彼は目を開き自分の上に乗っているであろう何者かを見ようとする。



彼「・・・何で兎が・・・。」


白いモノ「兎って何ですか? それより動かないでください、回復の途中なので。」



驚くのも無理はない、彼の腹部には、言葉を話す兎が何やら光を注いでいるのだから。

困惑や恐怖心を押しのけ彼は、腹部の兎に話しかけた。



彼「・・・何者なんだ・・・?」


白いモノ「うちですか? うちはあなた達の言うところの宇宙人、ウサー星人です。」


彼「・・・宇宙人!?・・・兎じゃないのか・・・?」


ふわりん「さっきからウサギウサギって何なんですか?ウナギなんてしりませんよ! うちには、フアンフォアンモ・ふわりんと言う親からもらったプリティーな名前があるんです!」


彼「・・・何で俺の上に・・・?」


ふわりん「その前にうちが名乗ったのだからあなたも名乗ってください!」


ヒデキ「・・・上城 ヒデキ。」


ふわりん「よろしい! 何故ここにいるのかと言う問いに対してですがあなたが何やらイジメられてた光景が宇宙船から見えまして、助けねばと思い宇宙船から飛び降りたのです! すると宇宙船の突起に引っかかり、外そうとしている中にあなたが流されているではありませんか! 急いで宇宙船を誘導して追いかけ、突起から外れ落ちて来たのです!」


ヒデキ「イジメられてねぇし!それにもう治ったみたいだから俺の上から早くどいてくれ!」



回復はほぼ完了しており、ヒデキは手で払いのけようとしたがふわりんに当った瞬間に手が止まった!



ヒデキ(何だこの感触は!? 見た目は、銀色で少し長めの兎となんら変わらない毛だが明らかに違う! 触れる前の空気抵抗からあきらかな違いが分る!! なんの摩擦も無く空気が勝手に避けて行くような感覚が伝わり、実際に触った瞬間に伝わってくる滑らかさと柔らかさを兼ね備えている!! この滑らかさは、まるで油を塗っているかの様にすべすべでそれと一緒に伝わってくる柔らかさは、まさしく天使の羽と言っても過言ではない! なおかつ、毛の集合状態により、程よい弾力性が発生して、くすぐられているかの様な錯覚さへ覚えてしまう!!! いや!場所によって違うぞ!! 尻尾は、程よい弾力に細い毛を纏わせてある! 耳は、ちょっと固いが低反発性があり短めの毛を一定方向に揃えてある! 足は、太目の毛を無雑作に散らしあえてじらしているかの様だ! 顔の髭は、アッ痛い…。 顔の髭以外の部分は、しっとりとしていてこの毛で頬擦り間違いなく意識を保てなくなる! このままではヤバイ、癖になりそうで手が離れる事を拒んでいる!!)



と一瞬の中に彼は、思わされた。

ふわりんは、その行為が無駄と言わんばかりにヒデキに触れる。



ふわりん「どうですか?離れられないでしょ?」


ヒデキ「・・・くっ、こんな所誰かに見られたら俺の威厳が・・・」


女性「ヒデキ君! 大丈夫ですか!?」


ヒデキ「美代子! 何でここに!?」


美代子「美代子じゃ有りません! 椎名先生でしょ!! あなたが教室を飛び出して行ったきり、帰ってこないので心配して探していたら不良達が喧嘩してるって通りすがりの人達が言っていたのでもしかしてと思って来てみれば・・・これは、どう言う事ですか!?」


ヒデキ「いや、この兎はだな・・・」


美代子「兎? あなたは、幼女を兎と呼ぶ性癖の持ち主だったのね!?」


ヒデキ「幼女!?」


ふわりん「あなたかうちと一緒だと威厳がどうたら言っていたのであなた達と同じ種族に見える様にフィルタをかけました! 感謝してくださいね♪」


ヒデキ「何で幼女なんだよ!?」


ふわりん「それは、うちと同じ体積くらいの年齢にしか見えませんよ?」


ヒデキ「終わった・・・」



心配して探しに来てくれた美代子にふわりん(幼女に見える)を撫でまわしている姿を見られ絶望の淵に追いやられたヒデキは、今度は精神的ダメージにより立つ事が出来ないでいた。








しばらく沈黙が続いたが美代子の背後に怪しい影が現れ捕らわれてしまう。

とっさに美代子は悲鳴を上げ、ヒデキが顔を上げる!


美代子「きゃ~~~!」


ヒデキ「どうした美代子!?」


怪しい影「フフフ、そこの毛むくじゃらをお渡し! そうしたらこの娘は解放してやるわ!」


ヒデキ「何者だ!?」


ふわりん「あれは・・・ウルフ星人です。」


サアン「そうよ♪私は、ウルフ星人のツンチクグ・サアンって言うの。」


ふわりん「・・・ウルフ星人は、宇宙でも高値で取引されているウサー星人の毛皮を取るために狩りを生業としている憎むべき種族です!」


サアン「フフフ、まさかこんな所にウサー星人の中でも指折りの毛並みを持ち、物理無効化能力まで付与されているあなたに出会えるなんて、この時を逃すわけにはいかないわ♪」



ウルフ星人を名乗るサアンは、アニメや漫画に出て来る獣人の様な外見、女性に犬耳と尻尾が生えた姿をしていて、妖艶なオーラを醸し出している。

人質となっている美代子の首元にナイフ状のビームサーベルが当り、うっすらと血が流れ出ていた。



サアン「この娘の血は、美味しいわね♪ まだ、男を知らない味だわ♪」


美代子「し、知ってるし! は、離してよ! きゃっ」


ヒデキ「待ってろ! 今助けてやる!!」



誰もが目を見開き、やった本人すらも何が起きたのか分らないでいた。

人質の美代子を助けようとヒデキが地面を蹴った瞬間、あっという間に間合いを詰め、サアンを吹き飛ばすヒデキの姿があった。

吹き飛ばす瞬間、手に衝撃が走った!



ヒデキ(何だこの感触は!? 見た目は、長めの青黒い頭頂部から下に行くにつれて赤黒いくせ毛でブラッシングでほどいてやりたい様に見えるが実際はそれどころじゃない! ふわりんとは、真逆の触れた瞬間に分る毛先は一本一本が皮膚に突き刺さる様な鋭さ! 良く見るとキューティクルが痛んでいてそれが釣り針の様な効果を生んでいる! そしてバネの様にしなる弾力性でその攻撃力を増強させている様に思えてしまうほどだ! 何故俺の手が貫通してないのか不思議なくらいだ! いや、腕や足の方の毛は剛毛ではあるものの攻撃性は無く、むしろクッション性に優れていると言える! 尻尾に至っては、まるで高級筆を思わせるしなやかさだ! これはこれで癖になりそうだ!!)


サアン「くっ・・・まさか、あの一瞬で何発も攻撃を受けるなんて・・・契約者ね!?」


ヒデキ「契約? これは、どういう事だふわりん!?」


ふわりん「何ですか旦那様? ポッ」


ヒデキ「旦那様って何だよ!?」


サアン「まぁ、良いわ。 今日の所は見逃してあげる。 せいぜい怯えて過ごすがいいわ!」



捨て台詞を吐いてサアンは、宇宙船を呼び姿を消した。

 ピューン・・・








解放された美代子は、腰が抜けた様で地べたに座り込んで動く事が出来ないでいる。

立つ事の出来ない美代子にヒデキは近寄り、手を差し伸べた。



ヒデキ「美代子、大丈夫か?」


美代子「近寄らないで変態!!」


ヒデキ「変態!?」


美代子「幼女を抱いてる事も問題だけれども、何よその格好は!?」



何を言われているのか分らないままとりあえず自分の姿を確認したヒデキは、驚愕する事となった!

目をこすり見直すが変わらないその姿は、アニメとかで見る魔法少女ぽい衣装を纏った顔の部分だけ切り抜かれている可愛い兎の着ぐるみ姿のヒデキが立ち尽くしていた。

ナレーションも失笑してしまうほどだった(笑



ヒデキ「なんじゃこりゃ!?」


ふわりん「何か問題でも旦那様? その衣装は、ウサー星人に代々伝わる勇者の装備ですよ? カッコイイです!!」


美代子「あなたが教室を飛び出す時に言っていた「感激っ☆を探しに行く!」って言うのはこれの事なの!?」


ふわりん「・・・「感激っ☆を探しに行く!」とか言ってたんですか? 旦那様はアホですね。」


ヒデキ「うるさい!! 誤解だ!俺は…」



勇者の装備で強化されたヒデキは自分を制御する事が出来ず、美代子に向かって倒れ込んでしまった。

とっさに手を着こうとした先は美代子の胸の上だった。



ヒデキ(この感触は!? モフモフとは違うが良い!!)


美代子「きゃー! この変態がー!!」

 バチーン!



泣きながら走って行く美代子をなすすべなく見送るヒデキに夕日がより一層の悲壮感を漂わせていた。

肩を叩くふわりんの頬にも涙たこぼれる。








夕日も沈み、涙も枯れ果てたヒデキはすでに廃人と化していた。

だがそんなヒデキにさらなる追い打ちがかかる。



ヒデキ「・・・この衣装いつ脱げるんだ・・・」


ふわりん「後10分くらいで自然と元の服にもどります。」


ヒデキ「・・・お前もう良いよ。 元の星に帰れよ・・・」


ふわりん「できませんよ?」


ヒデキ「はぁ!?」


ふわりん「宇宙船に戻る術がないです。」


ヒデキ「いやいや、それだけの能力持ってたら飛んだり出来るだろ?」


ふわりん「飛行能力とかあるわけないじゃないですか。 何言ってるんですか? それにもう契約しちゃったので離れる事はできません。ポッ」


ヒデキ「・・・契約ってなんだよ?」


ふわりん「うちが空から助けに来た時、ぶちゅ~っとしたじゃないですか! 責任取ってくださいね!?」


ヒデキ「・・・泣きたい。」


ふわりん「大丈夫ですよ。 うちがずっとそばにいますから♪ポッ」



ようやく、災難を振り払い解放されると思ったがそれは、ふわりんを狙う者から守り、ヒデキの感激っ☆を探す旅の始まりに過ぎなかった。



ヒデキ「もう感激っ☆なんていいよ! 自由にしてくれよ!!」


ふわりん「ちなみに契約の効果でうちが死んだら旦那様も死ぬので永遠に一緒ですよ♪ポッ」


ヒデキ「・・・」

ご要望次第で『エピソード2』も書きます!

※イベント期間内に出来るかどうかは謎です。


ところで

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― 新着の感想 ―
[良い点] ヒデキが最高でした。 あれだけ愛を語れるモフスキーはいないです。 弟子入りしたい……。 とても笑わせていただきました!
[良い点] 毛の描写がすごく丁寧でした
[一言] ふわりんのペースについていけないヒデキさん。 とても面白かったです。 変身すると面白い格好をするんですね。(*´ω`*) 最後に、ふわりんの喋り方可愛かったです。
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