表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の.ゲイム  作者: 子ノ日
第一章:ゲイム開始
1/1

開演~1~

あれから一年が経つのか。

案外一年と言うのは早いものだ。

みんな、勉強やクラブ活動を熱心にしている。

そんな僕こと如月忍はこの一年をゲームに費やしていた。

恋愛シュミレーションにはまっていたのだ。

三次元の彼女はいない。ひとつ下の次元にはいたのだが。

しかしもう、やっていない。

妹に殺されかけたからである。

三途の川をわたりかけたのだ。

それが、トラウマになりもうゲームに嫌気がさした。思い出すだけでも頭が痛い。


家に両親はいない。いるのは2つ下の妹如月芽依がいるぐらいだ。両親は一年前から旅行に行っている。確か今エジプトにいるらしい。

あり得ない話し両親は旅行好きで


「気分的に世界一周してくるよ」


と言い残し僕らふたりと、ありったけのお金を残して行った。

そして今に至る。


「にいちゃん、早く起きて!」

「うるさい、あと5分寝させて」

「わかったから。さっさと起きろ!」


芽依は布団をテーブルクロス引きのように引っ張った。


「のわっ!?」


中に浮いた。

確実に浮いている。

そして、床に激突した。


「もう少し普通の起こし方にして欲しい」

「ははん、妹の力を思いしったか!」

「流石妹と言うべきか」

「じゃあ起きようね」

「わかったよ」


次に何をされるかわからないから、逆に怖いし何らかの技をかけても可笑しくはない。スポーツ万能と言うのは伊達じゃない。

しかし、家事はめっぽう弱い。特に料理だ。失敗いや、成功すればダークマターが完成するほどだ。一度食べたが、即刻病院に搬送された。なので、僕が家事を担当している。


「今日はパンでいいよね?」

「うん!チョコをつけてね」

「はいはい」


朝食が終わり、学校に登校した。

妹の学校は、反対方向で一緒に登校することはない。

あったらシスコンとか言われそうだ。

いつもの交差点でやはりではあるが、あいつと会ってしまう。

多田 光

腐れ縁で小学校の時から一緒で、恋愛バカだ。


「切っても切れない縁だよね」

「まぁ、そんなこと言うなよ。仲良くしようぜ」

「今日はなんかあったけ?」

「確か、エロゲの発売日だな」

「ふざけるなよ。この18禁のエロ猿が」


そんなことを話していると後ろから不思議な視線を感じた。


「なぁ、後ろに見ている人いないよな?」

「何を考えているんだ。本校の女子生徒が見ているじゃないか」

「悪い、聞いた僕がバカだったよ。お礼に一発殴らせてくれ」


気のせいなのか?

確かに誰かに見られてたんだが。

一体なんだったのだろうか。

まあ気のせいでいいか。


「今日は昼頃に終わるんだっけ?」

「そうだよ。今年入ってきた新入生にかわいい子はいるのかな」

「お前は大変だな。相当な変態者だ」


教室に入ると

クラスはどうせ変わらないし、何事もないだろう。いつもの一番後ろの席だ。

教室はやや騒がしかった。


「おはよう忍。今日は転校生がくる話しで持ちきりだよ」

「そうなのか。お前は他に話す男でもいないのか?」


要しずく

白銀の髪の色をして、自由気ままでまるで猫のような奴だ。かれこれ、中学の時からの付き合いだ。


「好きだからに決まってるからじゃない」

「胡散臭いことで、たぶらかさない。そろそろチャイム鳴るから座れよ」

「本心なのに。はいはい」


彼女は席に戻り

チャイムが鳴って2、3秒して真中先生が走ってきた。


「セーフ」


セーフなんて言って実はアウトだったりするのだが

真中義雄

空手道でインターハイに出場する実力だ。

今はこの高校の教師をしていて、空手道の顧問をしている。


「それでは、HRを始まる前に実は転校生がきてるので、じゃあ入ってください」


ドアが開くと黒髪の少女が入ってきた。

なんだろうか。一瞬で魅了されるこの感じは


「では、自己紹介わお願いします」

「桐谷 菫です。よろしくお願いします」


彼女は海外からここに越してきたらしい

帰国子女というやつだ。

この時間は彼女の質問タイムになってしまった。


「早く終わってくれよ」


気がつけば、時計とのにらめっこだ。

どちらも笑わないし笑えない。

ようやく終わった。

やっと帰れるとそう思った。運がない神は見放したのだろうか。


「如月くん?だよね」

「えっ」


それは、帰国子女こと桐谷菫だった。

名前をもう覚えたのか。でもどうしてだろうか。まったく目立ってもいない僕が。


「なに?」

「手紙届いてないよね?」


不思議に思った

何故手紙なのだろうか

今頃手紙なんてわからない


「届いてないよ」

「そう、来たら気をつけて。じゃあ」


不思議な忠告を聞かされて教室を後にした、

何が言いたかったのか、全くわからなかった。

理解したのは、手紙に気をつけるってことだ。

夕日が沈む頃には家に着いた。

リビングに入ると妹が


「なんかポストににいちゃん宛に手紙が届いてるよ。なに?もしかしてラブレターとか?」


おちょくったように話しかけているが、無視して考えた。両親ではない。では、一体誰なのであろうか?不思議だ。


「妹を無視して考え込むのよ。ひどいじゃない」

「あ~悪い悪い。部屋に行くよ」

「わかったわよ。ラブレターだったら教えてよね」

「はいはい」


本当にわからない。宛先も書かれてない。

帰国子女こと桐谷菫に忠告されたことを思い出す。


「開けるか」


封筒を開けると中には一枚の手紙があった。


すべてをかけて神様のゲイムに挑みますか?

YES ・NO


勝てばすべてがてに入ります

どんなものも


意味がわからない。

一体どういう意味なのだろうか?

とりあえず保留だ


・何処か・

「まったく、素直にYESを○すればいいのに」

「そんなことをしてもつまらないですよ」

「じゃあ、きっかけを作らないと」

「そんなことをしなくても彼は来ますよ」

「だといいんだけど」

「すべてを変える大きな手紙だと気づかないのだから

そう、どんな色にでも人を染められるゲイム

赤の血に染められる、青の悲しみにも染まる

黄色の喜びにも染まる、黒の闇にも染まる

とんでもないサバイバルゲイムなのだから」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ