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アルストロメリア

牢獄の男が語った。


……耳を疑う様な話を。

君は今、何処にいる?


何してる?


気にするなんて私らしくない、と笑うかい?


親友の事を心配してるんだぞ?


また何処かで行き倒れてないかとか。


また何かヤバい事件に巻き込まれたんじゃないかとか。


言い出したらキリがないくらい心配の種はあるんだ。



そう言えば前に、私の忠告を無視したよな?


あの後の事を覚えてるか?


…あの時、君は自信満々に言ったね?


「俺は大丈夫だから先に行け」って。


でも私はこう言った。


「ここに残るのは得策じゃない」って。


そしたら他の奴等…酷かったよね?


「じゃあお前が残れ」って。


その後には…私が知ってる通りになった。


そして君は悲しそうに嘆いてたね。


“アイツには見えてたんだ”とか。


“俺のせいだ”とか。



…でもね、私には結局、未来を変えられなかった。


どっちにしても、君は死んでしまうんだ。


君がその場に残っても。


私が君を引き止めても。


あの時、私はまだ、生きていたというのに。



嗚呼…君はまた、私をおいていく。

君は知らないだろうね。


私達は何度も出会ってる事。



花言葉…未来への憧れ

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