第X話 運命の分岐点
第5.5話のような短編です。
現実:■■■
彼女はルシファーを撃破した。彼女には700万点数を獲得し、次に、現在の点数が軽く3,600万を超えるルシウスチームを狙っていた。
――それは一瞬だった。瞬く間にルシウスの姿は消え、コロセウムとも違った空間で彼は大魔族・深淵の支配者と対峙していた。アルメリアはルシウスに手を伸ばし囁く。
「―――《インペリア・ラグナロク》。」
瞬間、彼の眼には電流のようなものが流れだした。 アルメリアの顔にはかすかに笑みが浮かび、頬はうっすらと紅潮していた。おもむろに服から”天”のオーブを取り出し、ルシウスに取り込ませた。
「ふふっ。これが完全体なのね。」
彼は心身ともに大きく変化を遂げていた。その体には3対の大きな純白の翼が生え、頭の上には光の輪を浮かばせ、しかし、足元からは封じきれない魂が逃げ出し、それらが漆黒の鎖によって影につながれていた。右目は黄色く爛爛と輝き、左目は全てを吸い込むかの如き紫色をしていた。闇の大剣を背負い、腰には光のリボルバーを4丁携えていた。 その姿にかつての面影はもう残っていなかった。
一方そのころ。地上にて。
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「ルシウスが消えた!!!」
「あいつがいないとこのチームは破滅するぞ!!!!!」
「全員、急いで探せ!!」
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空間■■■。
「ふふっ。虫たちがなにやら騒がしいわねぇ。」
「えぇ、仰る通りですね。アルメリア様。」
アルメリアはルシウスの洗脳を完了していたのである。




