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死期近き王国  作者: まっちゃ
始まりの終わり=終わりの始まり
9/20

第X話 運命の分岐点

第5.5話のような短編です。

現実:■■■

彼女はルシファーを撃破した。彼女には700万点数(スコア)を獲得し、次に、現在の点数(スコア)が軽く3,600万を超えるルシウスチームを狙っていた。



――それは一瞬だった。瞬く間にルシウスの姿は消え、コロセウムとも違った空間で彼は大魔族・深淵の支配者アルメリア・アビスティアと対峙していた。アルメリアはルシウスに手を伸ばし囁く。

「―――《インペリア・ラグナロク》。」

瞬間、彼の眼には()()()()()()()()()()()()()()。   アルメリアの顔にはかすかに笑みが浮かび、頬はうっすらと紅潮していた。おもむろに服から”天”のオーブを取り出し、ルシウスに取り込ませた。

「ふふっ。これが()()()なのね。」

彼は心身ともに大きく変化を遂げていた。その体には3対の大きな純白の翼が生え、頭の上には光の輪を浮かばせ、しかし、足元からは封じきれない魂が逃げ出し、それらが漆黒の鎖によって影につながれていた。右目は黄色く爛爛と輝き、左目は全てを吸い込むかの如き紫色をしていた。闇の大剣を背負い、腰には光のリボルバーを4丁携えていた。 その姿にかつての面影はもう残っていなかった。

一方そのころ。地上にて。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「ルシウスが消えた!!!」

「あいつがいないとこのチームは破滅するぞ!!!!!」

「全員、急いで探せ!!」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

空間■■■。

「ふふっ。虫たちがなにやら騒がしいわねぇ。」

「えぇ、仰る通りですね。アルメリア様。」




アルメリアはルシウスの洗脳を完了していたのである。


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