第7話 交差する現実
こんにちは、まっちゃです。今回は様々な並行世界を軸に書いてみました。
1.契約
最近、何かに憑かれているような気配を感じることが増えた。「■■■■■■■」と名乗った悪魔を吸収した影響だろうか? そういえばあの悪魔、世界がどうのこうの言っていたような..?
――――遡ること数ヶ月。―――
「我が名はセルジオン。”世界”を司どる神だ。」
神..? 神がどうして僕なんかのところに..?
「話は後だ。光の支配者。貴様に我が能力を授ける。」
―――― は..?
――――そして今に至る。―――
神、だなんて名乗っていたけれど、悪魔だと気づくのにそう時間はかからなかった。なにより、僕の心臓に適正だったのだ。そんな奴が神なわけがない。僕の属性は――――――。
2.爆破
「君!!大丈夫か!?」
誰かの叫び声に目を覚ます。そこには年齢はさほど変わらないであろう、対アンデッド特殊部隊の制服に身を包んだ銀髪の少女がいた。
「右腕と左足の損失か..痛いだろうが、少し我慢してくれ。」
そしてふたたび、僕の目の前は黒く染まっていき、彼女の小さなつぶやきが聞こえ、意識が途絶えた。
3.最凶
アンデッドとの戦闘を終え、彼らはホテルへと向かっていた。光を司り、闇を操る彼と、オーブを取り込み、水を司る戦狂神と化した彼は国内はおろか、世界で見ても上位に食い込むほどの点数を保持していた。
4.光神
神同等の力を手にし、まさに己の名の通りと成ったルシファーは孤独な地下帝国の中、独り高笑いをした。
「これで準備は整った。あとはルシウスをこいつに喰わせるだけだ。」
5.死亡
熱い。体が燃えているかのような感覚。声が出ない。熱い。右腕のあたりの感覚が消えていく。視界の隅に腕をほおばるアンデッドが見える。熱い。左足。骨ごとかみ砕く音。熱い。いつになったらこの熱みは消えてくれるのか?
最後の力を振りしぼり、込めれる限りありったけの光の力と闇の力を融合させる。自分にぶつける。既に痛みはない。聴覚もなくなってきているし、視界もぼやける。寒い。寒い。何の情報も得られないが、おそらくここら一帯は荒れ地と化しただろう。が、それでいい。これでアンデッドのボスは打ち破った。寒い。寒――――。
1.契約
僕の属性は闇属性だ。聖書によれば神は光に、悪魔は闇に宿るらしい。やつが本当に神ならば僕はこうして奴の魔法を使えていたりしない。見上げた視界の先には、獅子のごとく燃え上がる樹木があった。しかし、樹木を包む炎は漆黒に少し紫を混ぜ合わせたような色をしていた。
3.最凶
点数というのは、いわばバウンティ。アンデッドを狩れば狩るほど増えていくし、点数に応じたボーナスもある。しかし、他人から強奪することもできる。コロセウムと呼ばれる異空間での1v1に勝利すれば、相手の点数の3分の1をとることができる。この制度は、今や世界中に浸透したアンデッド対策として、世界共通のルールで実施されている。
4.光■
光神が用意していたもの。それは、ディープスノー王国全体を生贄とした、大規模な魔方陣より出でた大魔族であった。彼女は神3柱に匹敵するほどの力を持ち、古くから有権者が自らの利益のために呼び出していた存在であった。
「よし、貴様。こいつを取り込み、ここに戻って来い。」 光神はルシウスの点数が書かれた紙を見せる。そこには彼の顔写真が載っていた。 彼女は妖しく微笑み、光神を背にし――――――――――――――――真っ二つに切り裂いた。
5.■■
莫大なエネルギー放射から数秒。あいつの遺体はどこにもなかった。自らの命もろともアンデッドの中枢を滅ぼしたのか。それとも逃げ切ることができたのか。こんなことをいうのも照れ臭いが、親友としては後者であってほしい。しかし、あいつがいた場所にオーブができるのは想定外だった。淡い紫。混沌――ではないな。 ――解析。 ―――結果。オーブ”時空”。
俺は迷うことなくそれを口に放り込み、時を30分前へと戻した。
`5.生存
自らの力を振り絞り、光のエネルギーをすべて奴にぶつける。死なない。まだだ。まだ撃つな。ギリギリまで引き付けてからだ。3、2、..いや、待て。まだだ。 ――2,1。撃て。 奴を囲んだ数多の砲台からルプスの”対アンデッド専用砲弾”が放たれる。粉砕完了。奴の体は、かわいそうに思えるほどグチャグチャに飛び散っていた。 ――撤退だ。我々の存在は政府にバレるわけにはいかない。
めっちゃ字数稼ぎに見えますが、空白、改行抜きで1,700はいってますからね!?
それともう一つ。第1章は10話で締め、11話から第2章に入りたいと思います。2章はより過激になっていくと思います。戦闘を増やす予定なので。 ではまた、第8話で。




