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第β話 終わらぬ終焉に灯る焔
終焉は、すでに一度終わっている。
それでも世界は、終わり切ることを拒んだ。
崩壊は記録され、破滅は観測され、神々は役目を終えたはずだった。
刃は下ろされ、虚無は閉じ、光は世界に溶けきった。
だが――それらすべての「完了」を踏み越えて、なお残るものがあった。
名を持たぬ焔。
燃え盛ることも、世界を照らすこともない、ただ消えずに在り続ける熱。
それは希望ではない。
救済でもない。
ましてや再生などでは、決してなかった。
終わらなかったのは、世界ではない。
終われなかったのは、“終わりを見届けた存在”そのものだった。
観測者は気づいている。
世界が静かすぎることを。
破滅の余韻が、あまりにも美しく整いすぎていることを。
――これは、後日譚ではない。
――これは、余白でもない。
これは、終焉そのものが灯した焔の物語。
誰にも見えず、誰にも救われず、それでも確かに燃えている、
終わらぬ終焉の、始まりである。
こんにち 、まっち す。
ま もや 編で 。
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