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死期近き王国  作者: まっちゃ
第三章 見えぬ幻想に馳せる罪
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第18-1話 世界破滅組曲壱章・壊滅

世界はまだ、眠っていた。

だがその眠りは、安らぎではなく、目覚めを拒む虚ろだった。

空は灰に沈み、光は薄く揺らめき、風は止まり、音は失われる。

存在するすべてが、ひそかに異変を感じながらも、何も知覚できない。


微かな亀裂が、大地の奥底から音もなく広がる。

瓦礫は崩れ、石はひび割れ、かすかな振動が空気を裂いた。

形は歪み、影はずれ、法則は囁くように崩れ、時は瞬間の連なりとして解けていく。


人の営みも、神の命も、観測者の眼差しさえも、

まだこの異変を認識していない。

それでも世界は、静かに自らの終焉へ歩を進める。

音も色  秩序も、

   も、


記憶

  も、すべては

      知らぬ間

          に断片

             

             となり、

 れ

  落ち

    てい

      っ

       た。


そして、世界は、抵抗も認識もなく、ただひとつの名もなき瞬間に壊滅を迎えた。

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