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大和沖縄に到達す

作者:未世遙輝
歴史改変軍事SF小説「戦艦大和と現代自衛隊の共闘

(ネタバレあり)
1945年4月、沖縄戦の最中に現代の海上自衛隊艦艇群がタイムスリップし、特攻に向かう戦艦大和と遭遇する。歴史改変を避けつつも、海自は限定的な技術支援を決定。電子戦と対空ミサイルで米軍機を撃退し、大和の沈没を阻止した。
その後、海自は大和に射撃管制レーダー、デジタル火器管制、電波探知機、ソナー、小型ドローンといった断片的な未来技術を移設。これにより大和は近代的な戦闘能力を獲得し、沖縄特攻を生き延びた。帰還後は「近代化大和」として再編される。この事態を察知した米軍は、戦後処理で大和を接収。同時に、1945年に取り残された米空母ロナルド・レーガンも米軍によって秘匿された。これら二隻の“異物”は、冷戦下の軍事技術や核戦略に水面下で影響を与え続けた。
そして80年後の2025年、再び姿を現した“影の大和”は、多重危機の象徴となる。まず中国が台湾に侵攻を開始し、日米は軍事行動に踏み切る。大和はイージス艦由来の迎撃システムで中国の無人ドローン群と交戦した。同時期に北朝鮮が韓国へ侵攻し、核兵器使用の危機が迫る中、東京は核攻撃の標的とされた。さらに追い打ちをかけるように、相模トラフでM9級の巨大地震が発生。津波が太平洋沿岸を襲い、首都圏のインフラは壊滅。混乱の中、北朝鮮の弾道ミサイルが東京に着弾し、熱核爆発で政府機能はほぼ麻痺した。
この未曾有の複合災害の中、大和は東京湾で迎撃を続けた。被弾し、司令部が壊滅しながらも、通信機器を中継ハブに転用し「大和放送」を開始。瓦礫の都市で生きる人々を励まし、日本の存続をかろうじて繋ぎとめる希望の象徴となった。
大和の物語は、単なる軍艦の運命を超え、人類の次なる挑戦へと繋がる。それは有人火星探査計画**《YAMATO》**の象徴であり、推進・居住・通信の最先端技術を統合する国際プロジェクトだ。この計画の一環として南極氷底湖が探査され、厳重な管理の下で微かながら未知の微生物の存在が確認された。氷底湖の微生物は「新規深分岐微生物系統の証拠」として公表され、人類の未来への記録として封じ込められる。
かくして“影の大和”は、戦争、災害、科学の進歩という人類の歩みを体現する存在として、時代を超えて刻まれていくのだった。
エピソード 1101 ~ 1200 を表示中
第44章 境界面
2025/09/10 15:16
第47章 微かな息
2025/09/10 15:31
第52章 召集
2025/09/10 16:08
第53章 渡航
2025/09/10 16:10
第54章 設営
2025/09/10 16:11
第55章  鍵層
2025/09/10 16:12
第56章 初出土
2025/09/10 16:13
第57章 骨の声
2025/09/10 16:22
第58章 遺物
2025/09/10 16:23
第60章 語る分子
2025/09/10 16:25
第61章 公開
2025/09/10 16:27
第62章 条約の眼
2025/09/10 16:30
第63章 初声
2025/09/10 16:32
第84章 炎の塔
2025/09/11 08:27
第95章 最初の孔
2025/09/11 19:10
第102章 発射
2025/09/12 18:46
第104章  感染
2025/09/12 19:14
第106章  拡散
2025/09/12 19:19
シーズン9
第2章 光の散布
2025/09/12 22:38
エピソード 1101 ~ 1200 を表示中
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