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大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン7

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第102章 影の実態化

小説断章:中国指導部・中南海


——2027年11月21日 午前0時。北京・中南海。


広い会議室に重苦しい空気が漂っていた。

赤い絨毯の上に置かれた長机を囲み、常務委員と軍幹部が座っている。

机上には、東京から届いた最新の暗号報が一枚。


「日本政府、要求を拒否。第二撃・第三撃は存在しないと判断」


外交部長が苛立ったように声を荒げた。

「存在しないだと? 核を浴びたばかりで、なお虚勢を張るとは!」


軍総参謀部の少将が冷ややかに答えた。

「虚勢ではなく、賭けです。彼らは“こちらが撃たぬ”と踏んでいる。つまり、我々の手札をブラフと見抜いたつもりでいる。」


別の常務委員が低く唸った。

「だがそれは、彼らが我々の裁量に賭けているということだ。ならば次に示すべきは……裁量ではなく“影”そのものだ。」


会議室の照明が落とされ、スクリーンに黒い衛星画像が映し出される。

山間に点在する赤いマーカー。解説はつかず、ただ映像だけが提示された

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