表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン6
738/2387

第53章 大和乗員 瀬川鳴海の兄の記憶


1950年、朝鮮戦争が勃発すると、日本はただの補給基地では終わらなかった。連合国総司令部(GHQ)は、共産主義勢力に対抗するための「極東の防波堤」として、日本の軍備を早期に再編することを決定した。


兄の働くドックには、米軍の兵器だけでなく、日本政府が保有を許された小型艦艇が次々と入渠するようになった。それは、戦時中に使用されていた旧式の艦ではなく、M48パットンの主砲のような未来的な技術が盛り込まれた新型艦だった。


「これからは、この船のメンテナンスが俺たちの仕事になる。これが『海上自衛軍』だそうだ」


「海上自衛軍?」


兄は耳慣れない名称に首を傾げた。それは、史実の海上保安庁や後の海上自衛隊とは異なり、明確な軍事組織としての性格を持っていた。政府は、新設された「国防省」の傘下に、陸海空の各軍を創設し、その中核として海上自衛軍が位置づけられていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ