表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン3
478/2187

第115章 東京都内の個人の会話


都内私立大学生(杉並区・学生シェアハウス)


共同リビングで学生たちがYouTubeライブのニュース配信を見ている。

一人がピザの箱を抱えたまま笑い飛ばす。


「マジでやるのかな?戦争って、映画かゲームの中だけじゃないの?」

隣の女子学生がスマホを握りしめる。

「いや、ウチの兄、自衛隊なんだけど、最近急に休暇キャンセルになったって……。」

場が一瞬静まり返る。外では冬の風がビルの谷間を吹き抜けた。


高齢者(足立区・商店街)


小さな電器店のカウンターで、年配の店主と常連客がニュースを見ながら話している。

「台湾だの韓国だの、昔みたいに遠い話じゃねえな。ウチの孫、今、横須賀で海自だってよ。」


常連が煙草をふかしながらうなずく。

「俺らの時代はもう戦争はこりごりだと思ってたがな。なんでまたこんなことに……。」




夜勤タクシー運転手(新宿歌舞伎町近く)


深夜の無線から、他のドライバーたちの雑談が流れる。

「ニュース見た?中国と北朝鮮、同時にやる気らしいぞ。」

運転手は赤信号で車を止めながら答える。


「そんなの始まったら、街から人いなくなるだろ。俺らの稼ぎも終わりだな。」

後部座席の酔客はウトウトしながら呟く。

「でも……戦争って、俺らが止められんのかね。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ