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大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン3
477/2187

第114章 東京都内の世帯の会話



大手商社・外資系金融勤務(港区・高層マンション)


リビングの壁一面に映る大型テレビでは、CNNの緊急特番が流れている。

スーツ姿の男性がネクタイを緩めながら呟いた。


「もし台湾有事が現実化したら、物流もサプライチェーンも崩れる。株式も為替も全部揺れるぞ。円は一時的に上がるかもしれんが……。」


ワイングラスを持った妻が冷ややかに言う。

「あなた、投資の話ばかり。私たち、逃げる準備のほうが先じゃない?」

男性は一瞬黙り、窓越しに東京湾の夜景を見つめた。




中堅メーカー勤務・共働き世帯(板橋区・分譲マンション)


夕食後、テレビのニュースが北朝鮮の砲兵部隊展開の映像を映し出す。

妻が箸を置き、不安げに夫を見る。

「ねえ、これって本当に戦争になるの?」


夫はスマホでSNSをスクロールしながら答える。

「わからないよ。でも、有事になったら部品も原料も入ってこなくなるな……ウチの工場、すぐ止まるかも。」


妻はため息をつき、冷めかけた味噌汁をすくった。

「そうなったら、ローン払えないね。」



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