表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン3
438/2250

第75章 

「時代の壁を越えて、未来への航海」


2025年11月16日 10:00(JST)


場所:呉港・《大和》艦橋


夜間の極秘の出航準備を経て、大和は早暁の海を迎えていた。艦橋には、出航を控えた7人の乗員が集まっている。有馬艦長と秋月一等海佐は、コンソールに映し出される航路図を凝視している。その横には、仁志兵曹長と西村中尉、そして海上自衛隊の杉浦二佐、甲斐三佐、加藤兵曹長が、それぞれの持ち場で待機していた。


「有馬艦長、航路、設定完了。沖縄沖、座標N26°40’ E128°04’。到着まで、約48時間です」


秋月一等海佐が、冷静に報告する。それは、かつて大和が沈んだ、歴史の特異点でもある場所だった。


「よし。乗員、配置につけ!出航準備、開始!」


有馬艦長の声が、艦橋に響き渡る。


「西村中尉、主砲の射撃管制システム、全セクタークリア」


西村中尉が、力強く応じた。


「仁志兵曹長、艦のレーダーシステム、全方位探知に切り替え」


「了解!」


「杉浦二佐、甲斐三佐、加藤兵曹長、UAV管制システム、いつでも発進可能」


杉浦二佐が、仁志兵曹長に顔を向けた。

「仁志兵曹長、この航海は、あなたたち帝国海軍と、我々海上自衛隊の、共同作戦です。我々の目的は、日本の独立と平和を守ること」


仁志兵曹長は、深く頷いた。

「承知しています。沖縄の空は、もう二度と、鉄の雨を降らせない」


「加藤兵曹長、UAV発進準備完了」


加藤兵曹長が、誇らしげに応じた。


「我々は、歴史の壁を越え、この国の未来を守るために、ここにいる」


有馬艦長の声は、艦橋に響き渡った。


「大和、スプリングラインを緩め、ブレストラインを放せ!前進微速、取舵5度!」


巨大な艦体が、ゆっくりと岸壁を離れていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ