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【要約】第88章から90章
【要約】現代兵器に対応すべく、「大和」の改装が地下会議室で急ピッチに進められている。就役まで残り5ヶ月。その「牙」と「盾」をどうするかという難題に、結論が下された。
主砲はすべて撤去するのではなく、前部主砲を残して火力支援に活用。後部主砲の跡地にはドローン運用設備を設置する。さらに、ミサイルに耐えうる装甲は、工期の制約から艦の心臓部(弾薬庫、機関部、CIC)のみを重点的に強化し、浸水被害を抑えるための防水区画の細分化も決定された。
これにより、大和は「多次元ドローン母艦」という新しい顔を持つと同時に、旧来の戦艦としての「力」も保持するハイブリッド艦として生まれ変わることになった。日本の最先端技術で復活する大和は、どのような戦いを繰り広げるのか。その全貌は、まだ誰も知らない。