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大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン2
324/2172

第90章 都内・オフィスビルの休憩室 D-140


(昼休み)

佐藤(営業)

「おい、見た? 昨夜のニュース。尖閣のあたりでまた中国の船と海保がぶつかりかけたって」


田中(総務)

「うん…でもあれ、前からちょこちょこやってるやつでしょ? なんか映像も同じようなのばっかじゃない?」


佐藤

「いや、今度は与那国とか宮古でも海警局の船が増えてるらしいよ。しかも武装っぽいやつ」


山本(経理)

「へぇ…でも結局、漁船追い回してるだけじゃないの? 政治家が危機感あおって予算取るパターンでしょ」


佐藤

「それはそうかもしれんけどさ…ほら、この前の東京港のコンテナヤードの火事、あれも“事故”って言ってるけど、本当かね」


田中

「港の火事と尖閣関係ある?(笑)」


山本

「ほら出た陰謀論。まあでも、週刊誌で台湾有事とか煽ってるよな。表紙が戦闘機とかミサイルとか…」


佐藤

「いや、俺は別に信じてるわけじゃないけど、こういうニュースが立て続けに出ると、なんかきな臭いって思わない?」


田中

「まぁ…確かに最近ニュースが物騒だなとは思う。でもどうせ日本は巻き込まれないっしょ」


山本

「そうそう。俺らに関係あるのは物価上がるかどうかだけだよ」


——

休憩室のテレビは、ちょうど昼のニュースで「尖閣諸島周辺で中国海警局船と海上保安庁巡視船が接近」と報じていたが、

誰も最後まで見ずにチャンネルをバラエティ番組に変えた。



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