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大和沖縄に到達す  作者: 未世遙輝
シーズン2

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283/2735

第61章 番組名:NHKニュースウォッチ9

報道番組シーン



(♪ニュースウォッチのテーマ音楽が低く流れる)

(画面:沖縄県・読谷村の海岸、早朝の映像)


アナウンサー(落ち着いた口調)

「沖縄県・読谷村の海岸で今朝、第二次世界大戦中に投棄されたと見られる不発弾が発見され、自衛隊による処理作業が行われました。」


(映像:夜明けのビーチに、白いバリケードと迷彩服の自衛官。遠巻きに見守る観光客)


アナウンサー

「不発弾は、地元のダイバーが水深30メートルの海底で発見したもので、全長およそ6メートル、金属製の円筒状の構造を持っていました。」


(映像:銀色の特殊コンテナをビーチに運び出すトラック。海自のウェットスーツ姿の隊員が警戒態勢で立つ)


アナウンサー

「防衛省は、この不発弾が戦後に米軍によって海中に遺棄された可能性が高いとして、海上自衛隊と陸上自衛隊の合同チームが現場を封鎖し、回収・移送作業を行いました。」


(画面切り替え:スタジオへ。東京・渋谷)


解説者スタジオコメント


キャスター・藤井由紀子(40代・穏やか)

「今回は一般にはあまり報じられない“水中の不発弾処理”ですが、専門家によれば、太平洋戦争末期に沖縄周辺に集中的に投棄された兵器類の中には、こうした大型のものも混在している可能性があるとのことです。」


防衛ジャーナリスト・石山修平(元自衛官)

「不発弾といっても、実際には旧式の爆雷や魚雷が多く、放置すれば潮流や台風などで移動し、漁業や観光にとって危険になります。今回のようなケースでは、通常、発見から72時間以内に無音・無報で処理が完了します。」


藤井キャスター

「今回は事前の報道が一切ありませんでしたが?」


石山氏

「はい。これは“水中不発弾対処マニュアル”に基づいて行われるもので、実は年間十数件以上が処理されています。ただ、今回は規模が大きかったため、関係機関への連絡と作業がやや長引いたのかもしれません」


(映像:観光客インタビュー)


観光客A(30代女性・東京から)

「朝6時ごろ、急に通行止めになって、海に何か重機が入っているのを見て驚きました。最初は撮影かと思ったけど、軍の人がいて……ちょっと怖かったですね」


(画面:映像は徐々に引き、空撮で海岸全体を映す)


ナレーション

「防衛省は今後、周辺海域での追加調査を行う方針を示しており、地域住民に対しても安全確保を最優先に情報提供を進めるとしています」


(BGMフェードアウト、次のニュース項目へ)


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