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【要約】第21章から第23章
【要約】第二次世界大戦で沈んだ戦艦大和の乗員たちが、現代日本にタイムスリップしてから半年。平和な日常に心癒される彼らだが、戦友たちの魂を弔うため、現代の護衛艦「きりしま」で大和が沈んだ海域へ向かう。
「戦わない軍隊」として静かに航行する海上自衛隊に驚きを隠せない彼らの前に、突如として中国海警局の警備艇が出現。発砲も言葉もない、しかし危険な「言葉の戦争」に直面する。
永田三佐は、挑発自体が武力行使となる現代の戦争の形を説明。過去の激しい戦場を知る大和の乗員たちは、この静かなる緊張の海で、自分たちの存在意義と、守ろうとした平和の代償を問い直すことになる。
過去の英雄と現代の軍人たちが交錯する中、物語は新たな局面を迎え、緊迫の展開が始まる。この平和は、彼らが命を賭けて手に入れたものなのか? そして、その平和を守るための戦いは、80年前とは全く違う形で、今も続いているのだ。