229/2172
【要約】第18章から第20章
【要約】日米合同演習中の突発的な事象により、護衛艦「むらさめ」の航海長・永田三佐は意識だけが80年前の沖縄海域へタイムスリップ。そこで彼は、沈んだはずの戦艦大和や現代の自衛隊艦艇と共闘し、再び現代へと帰還する。しかし、永田の帰還と同時に、物理的な存在として戦艦大和が2025年の呉軍港に現れる。
驚天動地の事態に国家は「特別歴史事象帰還者」として大和の乗員たちの存在を合法化。彼らは監視下で、変わり果てた未来の日本の姿を目の当たりにする。超高層ビルが立ち並ぶ東京、スマートフォンを操る人々、平和で豊かな社会。
戦争を放棄した日本に戸惑う彼らに、現代の自衛官は「専守防衛」という形で、彼らが守りたかった誇りが受け継がれていると語る。過去の英雄と未来の自衛官たちが交錯する中、物語は歴史の矛盾と向き合っていく。