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【要約】第3章~第5章
【要約】早朝の那覇沖に、80年前に沈んだはずの戦艦「大和」が突如出現した。護衛艦「まや」CICでは混乱が広がるが、副長・永田三佐は冷静だった。彼は、4ヶ月間、昭和の「大和」の艦橋で共に戦った記憶を持つ一人だったからだ。
やがて、「大和」から異常な形式の通信が入る。応答したのは、かつて「大和」の砲術補佐だった江上大尉。二人は、誰にも信じられない「もう一つの戦場」での記憶を言葉で照合し、互いが間違いなく「同士」であることを確信した。
さらに、永田は「大和」の乗員と交流があったという、同じ記憶を持つ「まや」の斎藤三尉の存在を明かす。時を超えて再会した彼らは、歴史の忘却に沈むことのなかった、未来と共に戦った者たちだった。
これは、同じ記憶を共有する者たちが、時間を越えて交錯し、新たな物語を紡ぎ始める瞬間の記録である。




