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【要約】第109章~第111章
【要約】沖縄沖でデビルフィッシュの魚雷攻撃を受け、浸水した戦艦「大和」は、時空の歪みに飲み込まれながらも、乗員を救助する。そして、最後の乗員を救助した瞬間、大和は光の渦に包まれ、その姿を消した。
一方、1945年8月6日、広島上空では、B-29「エノラ・ゲイ」が原爆投下の最終カウントダウンに入っていた。その時、大統領府からの緊急通信が入り、ティベッツ大佐に投下中止と即時帰投が命じられる。長崎へ向かっていたもう1機も同様の命令を受け、二つの都市への原爆投下は回避された。
高知沖のイージス艦「まや」の乗員たちは、B-29の帰投という信じられない事態に困惑する。迎撃に失敗し、絶望に打ちひしがれていた彼らの脳裏に、皇居での「無条件降伏」の直訴の成功がよぎる。果たして、歴史の歯車は、どのようにして、そして誰の手によって、狂わされたのか?