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【要約】第106章~第108章
【要約】1945年8月6日未明、沖縄沖で米軍のバラオ級潜水艦「デビルフィッシュ」の奇襲攻撃を受けた戦艦「大和」。史実とは異なり、デビルフィッシュからの魚雷の直撃を2発受けたものの、大和はその強靭な防御力で耐え抜いた。しかし、艦内に浸水が発生し、大和は航行不能に陥る。
その頃、広島への原爆投下を阻止しようとするイージス艦「まや」は、B-29爆撃機「エノラ・ゲイ」を迎撃する。しかし、沖縄での激戦とこれまでの高負荷運用で損傷していたレーダーシステムが、土壇場で致命的な故障を起こす。これによりミサイルは目標を逸脱し、迎撃は失敗に終わる。
まやは次弾の発射も不可能となり、広島への原爆投下を阻止する最後の望みは絶たれた。歴史を変えようと奮闘した彼らの前に、残酷な現実が突きつけられる。広島の運命は、もはや誰にも変えられない。