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【要約】第97章~第99章
【要約】未来から過去にタイムスリップした日本の潜水艦「そうりゅう」の乗員たちが、元の時代への帰還方法を突き止める。時空のゲートが開くのは、広島に原爆が投下された1945年8月6日の昼間、わずか1時間だけ。この奇跡的な偶然は、彼らにとって絶望的な状況からの唯一の脱出路となった。
一方、沖縄沖にいる戦艦「大和」の乗員たちも、この情報を掴む。彼らは、帰還するそうりゅうに乗り込み、未来へ戻る計画を立てる。
しかし、原爆投下を阻止しようとするイージス艦「まや」の乗員たちは、史実通り1機目のB-29が飛来したことで安堵するも、それが同時攻撃を回避できた保証にはならないと、より深刻な危機感を抱く。ミサイルの残弾が少ない彼らは、たった1機を確実に撃墜する重圧、そして万が一同時攻撃が来ればどちらかの都市を切り捨てるという究極の選択に直面していた。
彼らは、歴史を変えるという重い使命と、未来へ帰還するという希望の狭間で、究極の決断を迫られる。