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【要約】第79章から第81章
【要約】原子力空母を無力化したそうりゅうは、沖縄戦で地獄と化した海岸線に浮上する。惨状を目の当たりにする中、そうりゅうは、曳航され座礁していくロナルド・レーガンを目撃する。
そうりゅう艦長は、生き残った旧日本兵たちと対面し、未来から来たこと、そして自らがロナルド・レーガンを止めたこと、その手段が核兵器による抑止であったことを告げる。
同じ頃、呉の軍令部では、沖縄からの米軍撤退という吉報に安堵が広がる。しかし、その安堵は、テニアン島に「二つの巨大な円筒形の物体」が搬入されたという密偵からの報告によって、一瞬で打ち砕かれる。それは、未来からの歴史的知識として知る、原子爆弾に他ならなかった。沖縄の悲劇は止まったが、日本本土には、史上最大の危機が迫っていた。