147/2290
【要約】 (第70章から第72章)
沖縄、首里城の地下壕。第32軍司令官・牛島満は、玉砕も辞さない覚悟だった。しかし、未来から来た海自の佐久間と高梨は、民間人の自決を促す命令を断固拒否。「未来にそんな悲劇はあってはならない」という彼らの言葉は、牛島に衝撃を与え、彼は民間人保護の命令を下す。
一方、沖縄沖の米空母ロナルド・レーガン艦長室では、スプルーアンス大将が、ウェルズ艦長に日米が未来で同盟国になるという事実に驚愕。ウェルズは、その未来が「極秘の訓練」中に始まったことを示唆する。
その頃、深海を航行する潜水艦「そうりゅう」は、ロナルド・レーガンの真後ろ、ソナーが届かない死角へと潜入。魚雷発射の準備を進める中、竹中艦長は予備魚雷に弾頭起爆コードの入力を命じ、通信でコンタクトを取るという予想外の行動に出る。
絶望的な状況下で下されたそれぞれの決断が、未来の行方を大きく揺るがそうとしていた。