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【要約】(第61章〜第63章)
終戦間際の日本、大本営は「まや」と名乗る未知の艦からの通信に困惑していた。「海上自衛隊」「未来から来た」という衝撃的な内容に、陸軍の梅津は欺瞞工作だと怒りを露わにする。しかし、沖縄での奇妙な戦果を知る海軍の藤村少将は、冷静に事態を分析しようとする。
太平洋上、未来のイージス艦「まや」の乗組員は、祖国を救うため、あえて日本の敗戦と原子爆弾投下という悲劇的な未来を伝え始める。大本営の将校たちが動揺する中、決定的だったのは、同行する戦艦大和の有賀艦長からの通信だった。「まや」は真実を語っている、という言葉は、頑なだった彼らの心に大きな波紋を広げた。日本を救う道は、未来からの使者の言葉の中にあるのか。大本営の判断が、日本の運命を左右しようとしていた。