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第4章 第9話「古代の記憶」

第4章『封印された遺跡』

第9話「古代の記憶」

「もう一回やって、暴走しないのか」

俺は落ち着いたリラに尋ねた。


「正直暴走するのは怖い・・・

 ただ、みんながいるなら超えられる気がするの

 私が超えなきゃいけないの」


「俺らも微力ながら手伝うよ」


リラが遺跡の中央台座に座り、俺とカイでリラの肩に手をかける。

レイはリラの手を握る。


「いくよ」

レイが共鳴を始めると遺跡の中央台座がかすかに光を帯び始めた。


「また、暴走する・・・」

「俺らがついている」

荒れ狂う魔力の波を全員の力で・・・制御した。


すると淡い光が床に広がる紋様をなぞり、やがて一つの壁面が“音もなく”動き始める。


「これは……隠し扉?」


「いや、これは“封印解除”の反応……」


リラの魔力が共鳴したことで、遺跡のさらに奥への道が開かれたのだ。


「……行こう。何があるかはわからないが、進まなきゃ始まらない」


俺の言葉に、仲間たちも頷く。


静寂を破って、奥へと続く回廊へ踏み出した。


しばらく進むと、そこは神殿のような大広間だった。


「うわ……なんだここ。まるで神話に出てくるような……」


「これは……記録装置?」


リラが前方の浮遊する石盤に手をかざすと、魔力に反応し、映像のような幻が浮かび上がった。


それは、数百年前の風景。


白い衣をまとった魔術師たちが、この地に“何か”を封印している様子だった。


「……この場所、昔から“魔力の災い”が眠る場所だったんだ」


「災い……?」


リラの声が、ほんのわずか震えていた。


「“暴走魔力を持つ者”は、この地に集められ、封印された。制御できぬ者は、危険だから……」


「つまり……リラの力も、同じ系譜ってことか」


「……うん。たぶん、私の一族はその“末裔”なんだと思う」


そして今――その血が目覚めかけている。


「リラ。怖がるな。お前の力は、もう“独りのもの”じゃない」


「……!」


「俺たちが支える。だから、お前は前を向け」


ケンの声は静かだったが、何よりも確かだった。


レイがそっと頷く。


「……仲間。支える」


カイもにやりと笑う。


「戦場じゃ後ろに任せるからな、お姫さま」


「ふふっ……ありがとう」


リラは涙をぬぐい、魔力を落ち着かせる。


その時、石盤の映像が再び揺れ、別の情報が浮かび上がった。


「……これは?」


そこに記されていたのは――


『深層封印エリア ― 最下層に、“記憶の番人”あり』


「……どうやら、この遺跡の本番は、ここかららしいな」


「“番人”か……今までの魔物とは違いそうだな」


一気に空気が張り詰める。


だが、もう俺たちは――四人だ。


どんな困難でも、超える準備はできている。

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