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第4章 第7話「リラの足跡」

第4章『封印された遺跡』

第7話「リラの足跡」

魔像を打ち倒した俺たちは、広間の奥に現れた通路を進んでいく。


足元は苔むした石畳。空気はひんやりとしていて、まるで時が止まっているかのようだった。


「……変だな」


「うん。人の……足跡」


レイが立ち止まって、床を指さす。


そこには、俺たち以外の足跡が――それも新しいものが、はっきりと残されていた。


「誰か、先に来てる……?」


「でも、こんな深い場所まで、入れるのは限られてるはずだ」


俺たちがこの最深部に来られたのは、バジリスク討伐の報告と、それによって得た入場許可があったからだ。


こんな遺跡に、自力で潜れる人間なんて……。


「まさか――リラ、か?」


カイがぽつりとつぶやく。


俺も、心の中で同じ予感を覚えていた。


小柄な足跡。軽い踏み込み。そして、途中に残る小さな焦げ跡――


「……魔法の、痕」


レイの言葉に、俺とカイは顔を見合わせる。


――やっぱりだ。リラが、この遺跡に入った可能性は高い。


「けど、俺たちより先にどうやって……?」


カイが首をかしげる。


「騎士団は、この遺跡を“調査中”って扱いにしてた。勝手に動くなんて、リラらしくない

 なんで……一人で、行こうとした?」


「……危ない。ここ、深い」


レイの表情が、ほんのわずか曇った。


そのとき――前方の壁が不意に動いた。


「敵……!」


現れたのは、黒衣をまとった“影の騎士”。

リラの足跡を追う者に対して、自動で反応する“守護者”のように思えた。


「行くぞ、レイ、カイ!」


俺たちは剣を構え、再び連携を取った。


「カイ、前!」


「任せろッ!」


カイが《絶対防御》で正面で敵の突きを防ぎ――


「……今」


レイが影のように背後に回り込み、《影剣・断》で急所を斬る。


「――決める!」


俺の新スキル《裂鋼突き》が、敵の鎧を貫いた。


数秒後。影の騎士は沈黙し、塵のように消えていった。


「……また、一歩」


レイがぽつりとつぶやく。


その目は、前を見据えていた。


まだ、この奥にいる。

確かに、リラの気配が――

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