表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/73

第2章 第10話「覚醒の兆し」

第2章『試される力』


第10話「覚醒の兆し」



 夜明けとともに、村を出た。


 老いたロバが引く荷車に、最小限の荷物。

 子どもや老人はその上、戦える若者はその周囲を囲むように歩く。


 オレとカイ、レイもその一員。

 村長の「臨時護衛隊」ってやつだ。



 森の小道を抜け、東の街道を目指して歩く。

 本来なら、旅なんてワクワクしていいはずなのに――


「……重いな」


 空気も、足も、心も。



「……」


 そのとき、レイがピタリと立ち止まった。


「何か来る」


 言った瞬間――木々の間から、黒い影が飛び出してきた。


「っ、オークだ! しかも2体!」



 オークはゴブリンより一回りでかい、豚顔の魔物。

 斧を持ち、突進してくる!


 俺たちは即座に身構えた。


「カイ、左! レイ、右頼む!」


「おう!」


「了解」



 オークの一体が、子どもたちのいる荷車へ突っ込む――!


「チッ、させるかよッ!!」


 オレは即座に踏み込んだ。


 構えた剣を振りかぶり――


「《小突き》ッ!!」


 スキル発動。だけど、効かない!


「くそっ、通らねぇか――」



 そのとき、視界に“青い文字”が浮かんだ。


《条件達成》──スキル《小突き Lv.1》が進化しますか?


「……今、かよ!」


YES/NO


「YESだバカヤロウ!!」



 一瞬、全身が青く光った。


《小突き》が《渾身突き》へ進化しました。


【スキル:渾身突き Lv.1(MP5)】

──敵単体に物理中ダメージ+確率で防御力を1ターン低下させる。



 剣を強く握り直し、力を込める。


「《渾身突き》ッ!!」


 剣の刃が、オークの腹に突き刺さった。

 肉を裂き、骨を砕く感触。


「ぐぉぉぉっ!」


 オークは悲鳴を上げ、倒れた。

 ――やった、倒した!



「ナイス、ケン!」


「やるじゃん……!」


 カイもレイも驚いた顔をしている。

 でも、オレが一番驚いてる。


(スキルって、こうやって“進化”するのか……)


 思わず、拳を握りしめた。



 オレはまだ、弱い。

 でも、“進化”できるってわかった。


(だったら……やれるはずだ)



【STATUS】

名前:ケン

レベル:6(EXP:12/150)

職業:素手闘士ファイター

スキル:

・渾身突き Lv.1(MP5)

【称号】起動者


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ