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勇者の娘は、厄災《いもうと》に恋をした。1

 Alter-M-328──。再生医療とAI技術そして汎エーテル撚糸による魔術体系の確立された時代。大厄災の後遺症を乗り越えるため人口のホムンクルス置換が進みつつある辺境の街で少女は自らの宿命に絶望し家を飛び出しました。


 魔王を討った勇者を両母にもつ孤児の貴族令嬢『ミオ・スズナ』は人のいない場所を求めて辿りついた『カミヤシノ樹海』の神社で推しのアイドルと同じ顔の少女を見つけます。


 喪失と孤独そして無力感で弱っていたミオは『Vrge[A6x]』と刻印された少女に魔力パスをつなぎリセマラで好みの性格にしようとします。しかし何度リセットしても決まって同じ性格で起動するのです。


 快活で甘えたがり。好みではありません。むしろ大嫌いです。致命的なバグだと思ったミオはその子を置いて行こうとしますが虚数域の本体を露わにした少女に自身の妹炉めいろを絡め取られ互いの身体を入れ替えられてしまうのでした。


 魔術契約を交わされたことで少女の“おねえちゃん”になったミオ。少女いわくこれは助けてくれたミオへの恩返しだといいます。じつはこの時。知らずして妹炉不全症という病を再発していたミオの余命は十一ヶ月でした。


 仲間が傷つき去っていく悲しみに耐えかね家を飛び出してきた彼女にとってそれは追い打ちをかけるような災難でした。


 妹炉不全症を隠して半年前に失踪した長姉おさね。同じ病に倒れながらも気丈に振る舞う三姉みつねの姿。甲斐甲斐しく励ましてくれる次姉つぐねへの罪悪感。


 乳母の虐待から救ってくれた友人たちの病を悲嘆し当てもなく豪雪の僻地を彷徨っていたミオは己の心を砕くうちにこの暗澹とした木々の窟カミヤシノ樹海に迷い込んだのです。


 見かねた少女はある提案を持ちかけます。それは彼女の妹炉が開花する十一ヶ月後まで“おねえちゃん”を続けてくれたらミオの人生を好きな地点までリセットしてくれるというものでした。


 小さいころ両母からきいた人工のカミサマが少女だと確信したミオは長姉を引き止めるため少女との本契約を交わします。

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