17. 『新説・家庭の医学』
冬の初めごろ。
その日、レガートは公務、ジュリアスは風邪、パトリシアは来客対応とかで三人ともアカデミーにいなかった。今日は寂しかったなあと思いつつ独りで帰路についた俺に「スティーブン卿」と声がかけられる。
振り返ると【青】の男子生徒が一人、俺の視線を受けて頭を下げた。
なんというか、庇護欲をそそる感じの美少年だ。モーブピンクの柔らかそうな髪と、これもまた柔らかい印象のヘーゼル色の瞳。母性本能をくすぐりそうなアイドル系のお顔立ちである。普通に可愛い。ほんとこの世界の顔面偏差値って。
…いや、待て。なんか見覚えあるな、この顔。
「なにか?」
「お初にお目にかかります。レガート殿下、ジュリアス卿と同じクラスに在籍しています、ミオ・マクレガーと申します」
「マクレガーって商会の?」
「はい。マクレガー商会の会頭は僕の父です」
「へえ。城下の店頭販売限定の紅茶、俺好きなんだ。実家にも送ったらみんな美味しいって喜んでたよ」
「ありがとうございます。スティーブン卿のお褒めのお言葉、生産農家にも必ずお伝えします」
嬉しそうに微笑んだミオくんは、同い年の男とは思えないほわほわした容姿だが、受け答えはしっかりしている。マクレガー商会は国内随一の豪商だ。ミオくんも店頭に立つことがあるんだろう。おしゃべり上手な雰囲気が見て取れる。
「…もしかして双子だったりする?」
「兄をご存知なんですか?」
「いや。なんかどっかで見たなって」
「【赤】に双子の兄、マオがおります。スティーブン卿は一般棟も良く見てらっしゃいますね。さすが殿下の護衛です」
「そうなんだ」
この癒し系アイドル。マクレガーさんちのミオくんとマオくん。
豪商の双子兄弟である彼らもばっちり攻略対象だ。
…ヤバい。それ以外なんも覚えてない。
「今日はどうしたの?」
「はい。…本日はお一人でらっしゃるんですね」
「うん。ジュリアスは寝込んでて、あとの二人はお仕事。誰かに用だった?」
「いえ、皆さまにご相談がありまして」
「相談?」
「実は、今年始めに生まれたばかりの妹が原因不明の体調不良を繰り返しているんです。赤ん坊なのでそれが普通のことと思われるかもしれませんが、数週間おきに回復と不調を繰り返すので心配で…。皆さまが良い医者や薬をご存知ないかと」
さっきまでにこにこと笑っていたアイドルがしゅんとしおれる。
生まれたばっかりの妹ちゃんが病気って、そりゃ心配だ。
「すでに王都の医者という医者にはほぼ全員に診てもらったんですが、その全員が原因不明だと」
「生まれつき?」
「いいえ。リオは、妹は生まれたときはとても元気だったんです。それがみるみる弱ってきて、母も乳母も僕らと同じように育てているはずなのにと夜も眠れない様子で」
「魔術師には診せた?」
「いいえ。神官様にご祈祷はしていただきましたが」
「病気だとしたら俺たちの出る幕はないけど、どんな医者にも原因が分からないとなると、呪いっていう可能性もあるよ」
「呪い? 赤ん坊にですか?」
「関係ないんだよね。被呪術者本人が呪われたとは限らないから」
「…スティーブン卿には呪いかどうかはお分かりになられるのでしょうか」
「んー…表皮になんの異変もないなら魔力を探るしかないけど、でも妹ちゃんがもし【黒】だったら難しいかな。いや、在れば分かるのか? ごめん。はっきり言えないや。あんまり見たことないし、呪いって言っても多種多様で」
「そうなんですね。魔術師か。それは念頭にありませんでした。帰って両親に勧めてみます」
「うん。…できれば、同時に二人以上がいいよ」
「二人以上?」
「魔術師って、基本的に目に見えないものは治せないんだ。けど【黒】以外の人にとっては魔術師の言うことは確かめようがないでしょ? だからね、医療系魔術師って詐欺師が多いんだよ。知り合いに信頼できる魔術師がいればいいけど」
「なるほど。ご忠告ありがとうございます。おそらく父に心当たりがあるとは思いますが、魔術師を呼ぶときは、つながりのなさそうな二人以上を同時に、ということですね」
「そういうこと。迷惑じゃなければ俺もお見舞いに行っていい?」
「よろしいのですか? それはぜひ」
「じゃ、行こう」
「え?」
差し出した俺の右手をきょとりと見つめる癒し系アイドル。仔犬みたいだ。
左手に魔杖を握ると、ようやく合点がいったとばかりに頷かれた。
おっかなびっくり、そろそろと手に手が触れる。
「メインストリートの本店裏のお家だよね?」
「は、はい。あ、あの、僕、転移魔術は初めてで…っ」
ミオくんがなにか言っている間に、俺は転移魔術を発動。
マクレガー商会の本店には何度か行ったことがあるので、場所は完璧だ。ただ転移魔術防止壁が張ってあるだろうから、近くの塔のてっぺんに着地した。風がひんやり冷たいが日差しが暖かいので今日は絶好の散歩日和だ。王都を一望する眺めは絶景である。
「ひ、ひゃあ!」
自分がどこに立っているのか理解した途端、悲鳴を上げたミオくんが俺にしがみつく。
塔の屋根の縁。俺の靴の幅もないくらいの場所に俺たちは立っている。
ミオくんの家はすぐそこだ。
「あ、ごめん。高いとこ苦手?」
「に、苦手、かも、しれませっ」
「そっか。ごめん。お家に結界張ってあるだろうと思って」
「ありますけど、お、お客様用の転移用ポートが…っ」
「ああ、もうそれ実用試験段階なんだ。便利だよねえ。早く普及すればいいのに」
「スティーブン卿! ここからどうやって…っ?!」
「ん? 普通に下りるよ?」
涙目のミオくんが可愛いやら申し訳ないやら。
これは足を踏み出せと言うのも酷だろうと思い、華奢なその身体を「よいせ」と抱き上げる。軽い。トリシアより軽いかもしれない。
「す、スティーブン卿?!」
「うん?」
「これのどこが、普通、ですかっ! ひゃあああ!」
ゆっくり滑空しているだけだが、ミオくんは信じられないとばかりに俺にしがみついて顔を伏せた。
高所恐怖症の人って魔術師になれないかもなあなんて明後日の方向に思考を飛ばす。飛んだり浮いたり便利なのに。
すたっと着地すると、道行く人々が一瞬だけぎょっとして「ああ、魔術師か」みたいな顔で視線を逸らす。驚かせてごめんねー。
「……お帰りなさいませ、ミオ坊ちゃん」
「た、ただいま、カルロス。本邸の貴賓室の用意を、してもらって」
「かしこまりました」
空から帰って来た坊ちゃんに驚きつつ、門番さんが店のドアを開ける。
そっとミオくんを下ろすと、ややふらつきながらも「どうぞ」と笑顔で店内へ案内してくれた。
マクレガー商会の本店は雑貨屋さんだ。色々なものが所狭しと、だが整然と並んでいる。
生活必需品から庶民向けの魔石、魔道具、日用雑貨、輸入嗜好品などなど。俺の好きな紅茶も置いてある。元々は金物屋と本屋だったらしく、今も店の一角は金物と本が占めている。いつ来ても新しい発見があるので俺は好きなんだが、トリシアは物が多すぎて落ち着かないらしい。
「ミオくん、大丈夫?」
「はい、なんとか。ちょっと、驚きましたが、貴重な体験をさせていただいたと、思います」
「…レガートは楽しそうだったんだけどなあ」
「……ジュリアス卿は嫌がられたのでは?」
「うん」
もう二度と飛びたくないって怒られた。と言えば、ミオくんは苦笑いで頷いてくれた。ミオくんももう飛びたくないようだ。
「…スティーブン卿は、お話しすると印象が変わりますね」
「そう?」
「お父上様が騎士団長ですし、校内を殿下の護衛としてお過ごしのときは凛々しくてらっしゃるので、もっとお堅い方なのかと」
「あー…、イメージ壊しちゃってたらごめん。堅っ苦しいの苦手で」
「ふふ。いいえ。お話しし易くてありがたいです」
お店の奥の通用口から出ると中庭が広がっている。
屋根付きの廊下を進んだ先がマクレガーさんのご自宅だ。
使用人さんや住み込みの従業員さんもいるので、結構な広さのお屋敷である。
「申し訳ありません。なにぶん突然のことでおもてなしの用意が何も整っていないのですが」
「いや、俺の方こそごめん。普通、約束して予定組むよね」
「いいえ、僕は嬉しかったです。スティーブン卿のようなお優しい方に見舞ってもらえて、妹は幸せです」
「スティーブンでいいよ、ミオくん」
「ありがとうございます。では、スティーブン様、と」
癒し系アイドルが嬉しそうにはにかみながら「スティーブン様」と呼んでくれる。ちょっと赤く染まった頬が愛らしい。妙な性癖に目覚めそうだ。俺にはパトリシアという心に決めた天使がいるのに。
「…妹ちゃんの部屋、ずいぶん奥だね?」
「はい。できるだけ日の当たらない、風の通らない部屋に病室はあります」
「……ん?」
「あ、母です」
なんかちょっと詳細を問い質したいことを聞いた気がしたが、部屋の前に品の良いご婦人と使用人らしき恰幅の良い女性が待ち構えていて尋ねるタイミングを逃した。
ご婦人は少し疲れているようだが気丈に微笑んで礼をくれた。
生まれたばかりの娘が病気がちでは、気の休まる間がないだろう。大変だ。
「母さん。こちらレリウス侯爵令息スティーブン卿。お忙しい中、リオの見舞いにご足労くださったんだ」
「この度はわざわざありがとうございます。ミオの母、モーガン・マクレガーと申します。夫もご挨拶すべきところ、あいにく本日は仕事の都合で王都を離れておりまして、申し訳ございません」
「どうぞお気遣いなく、マクレガー夫人。俺はご息女の見舞いに来ただけですから」
「ありがとうございます。卿をご案内できるような部屋ではないのですが…」
言って、夫人が押し開けたドアの向こうはなぜか薄暗い。漂って来た空気はどこか、普段は使っていない倉庫のような湿気と埃っぽさがあった。赤ちゃんの病室、だよね…?
どうぞ、と促されて一歩足を踏み入れ、絶句する。
「――ミオくん」
「はい」
「“病室”ってこれが一般的?」
「はい。太陽の光と風は病人には良くないとされていますので」
「……オッケー、分かった。呪いとか関係ないわ、これ」
「え?」
これまで病気らしい病気をしたことのなかった俺は知らなかった。
カーテンを閉め切り、窓を開けることもなく、薄暗く湿度の高いこんな所が“一般的な病室”だなんて。
なんでも魔力で解決しちゃう世界も考え物だ。
一般公衆衛生がまったく確立されていないとは。
「……ジュリアスもこんなとこで寝てないよな…」
不安に思いつつベビーベッドを覗き込む。
青白い顔をした赤ん坊が、お世辞にもキレイとは言えないおくるみに包まれてか細い寝息を立てていた。
王都中の医者がこれを見ておいて何も言わなかったとすれば、おそらく俺の言いたいことは伝わらないだろう。だが、このままではミオくんの妹ちゃんはたぶん死んでしまう。
「――やるか」
医療現場に文字通り風穴を開けてやろう。
不安そうな夫人とミオくんを振り返り、俺は口を開いた。
***
冬の終わりごろ。
俺は【黒】の学び舎である通称“塔”を同期の男共と歩いていた。
着替えの必要な身体を動かす授業だったので、女子たちはまだ更衣室だ。
レディの支度にかかる時間の長さを舐めてはいけない。ただ着ていたものを脱いで、制服を着るだけのはずなのに、俺たちの三倍以上の時間がかかったところで、文句を言ってはいけないのだ。トリシアなんて、髪型が気に入らなければ何時間でも鏡の前に座っていると言っていた。女の子は大変なのである。
「なあ、スティーブン。おまえ、嫁が増えたよな」
「は?」
同期の一人が揶揄う口調で言って、顎で後方を示した。
遠くから二人の【青】が近付いて来る。
鬼の形相のジュリアスと、その後を焦って追いかけるミオくんだ。
なんだ、あの組み合わせ。
「まあ、パトリシア嬢が許せば全部で四人は嫁にできるしな」
「マクレガー商会の坊ちゃんは問題なさそうだけど、宰相家のご令息って大丈夫なの?」
「あと一人誰にする? レガート殿下?」
「さすがに不敬だろ、それ」
「……おまえら、ふざけたことぬかしてるとまた呪うぞ」
「やめろ! あの“毎日一回タンスの角に小指をぶつける呪い”マジでヤバかったから!」
「美人ばっか侍らせやがって、これだからイケメン貴族は!」
「次の授業に間に合わなかったら“嫁たちに連行された”って言っとくよ」
「いやだから嫁じゃねーし」
阿呆なことを口々に言い合いながら、同期たちは教室へ戻って行く。
俺は足を止めて青い二人のご到着を待った。
ジュリアスが怒ってるのはいつものことだが、ミオくんが一緒というのが解せない。
今度はなにしたんだろうなあ、俺。
「スティーブン!」
「はいはい、落ち着いてジュリー」
「なんだこれは!」
ばしっと俺の胸に何かの冊子が叩きつけられた。
表紙には『新説・家庭の医学』と書いてある。
ああ、なるほど。そういうこと。納得した俺を他所に、ミオくんは口を挟もうかどうかおろおろと迷っている。相変わらず可愛い。
小走りして来たせいでイヤーフックが少しずれたのだろう。ジュリアスがいそいそと左耳に手をやって髪の乱れを直す。そうやってるの見るとただの近寄りがたい美人なのに、ツンデレ猫科のジュリー様はキッと俺を睨んだ。
「ジュリー、今日は何を怒ってるの?」
「怒ってない! これはなんだと訊いているだけだ!」
「なにって…、ギルフォード先生の新刊?」
「誰だギルフォード! いや違う。私はそんなことを言っているのではない。これまでの常識を全否定するコレがおまえの考案というのは本当なのか!」
「全否定まではしてないけど。ちなみにギルフォード先生は古代史の先生で一般棟にいるはずだよ」
「古代史? そんな科目あったか…?」
「あるみたいね」
「いや、それもどうでもいい! おまえには病人に太陽光と風は当てるなという常識はないのか?!」
「確かに直射日光も冷風も良くない。けどなんでそれがカーテンを閉め切った暗くてジメジメした部屋に閉じ込めるっていう考えになるの? 普段は洗いざらしのキレイなシーツ敷いてふかふかのお布団に寝てるのに、病気になった途端、真逆の環境に放り込まれるって、意味が分からないんだけど。病人看護は清潔第一。医者がまずそれを提唱してないこと自体がおかしい」
「それがおかしくないから、私はおまえがおかしいと言っている!」
「まあ、そうだよね。けどマクレガーさん家の赤ちゃんは実際に元気になったよ。ねえ、ミオくん」
「は、はい。リオはすっかり元気です」
「で? ジュリーは何が気に入らないの」
「なぜおまえの名が出て来ないんだ」
「うん?」
「マクレガーの書いた日記を基にギルフォード先生とやらが文章を起こしたことは分かった。だがその全てはおまえのその非常識な考えが基になっているのだろう。なぜおまえの名がない」
「レリウス侯爵なんて出てきたら一般庶民の皆さんはこの内容を信じるどころか読んでもくれないよ。上位貴族に一般家庭の何が分かる、ってね。その点、ギルフォード先生は平民出の学者だし、色んなことを知ってても不思議じゃない人だ。アカデミーの教員っていう看板も大きいし、なにより、王都の民なら誰でも知ってるマクレガー商会の娘の実体験が基になってる。俺の名前を売るより、衛生の概念と乳児に生ものダメ絶対、っていう常識が広まってくれたらそれでいい」
「おまえは……そういうやつだが…」
深い溜息を吐いてジュリアスは頭を抱えてしまった。
何か言おうとしたミオくんに「シー」と指を立てて見せ黙ってもらう。
外からごちゃごちゃ言うとジュリアスは余計に癇癪を起すタイプなので、自己解決するのを待った方がいい。
ミオくんの妹、リオちゃんゼロ歳児。
彼女の病室は北側の奥、日当たりが悪く、風通りもほとんどない部屋にあった。
重たいカーテンが常に閉められ、窓が開けられることもなく、暗く湿度が高かった。病人がいる間は掃除することもないらしく、できるだけ安静にという理由で、お風呂にも入れず、着替えさせず、おくるみなんかは著しく汚れたときにだけ取り換えていたそうだ。
そんな部屋の中には鉢植えの植物がたくさん置いてあった。聞けば、少しでも気分が晴れるようにと、花の咲く鉢を揃えていたらしい。枕元に置いてあった花瓶には、赤ん坊の臭気を誤魔化すためか、匂いのキツイ切り花も活けられていた。
呪いなんかじゃない。
この劣悪な環境こそが繰り返す病気の原因だ。
と言う俺の主張はすぐには理解してもらえなかった。当然だ。今のこの薄暗い部屋こそが常識的な病室だからだ。だから俺は夫人とミオくんに頭を下げて頼んだ。
――このままではいずれ赤ん坊は死ぬ。そうなる前に一度、俺を信じてほしい。
養子とはいえ侯爵家の息子に頭を下げられた夫人とミオくんはたいそう焦っていた。慌てふためき、言うことを聞くから頭を上げてくれと逆に懇願された。
新しく用意された病室で、俺は怪訝に眉根を寄せた。
さっきまで赤ん坊の臭気と花の匂いに紛れていて気付かなかった甘い香りがほのかに漂っている。小さな壺の蓋を開けてみると、やはり、ハチミツだった。これを与えているのかと問えば、薬の苦さを誤魔化すためと、滋養強壮に良いものなので、と答えが返って来る。
ハチミツは生ものだ。乳児に与えてはいけないと言った俺の言葉は、やはりすぐには理解されなかった。
抵抗力の弱い小さな子どもに生ものを与える危険性をこの世界は知らないのだと、俺は愕然とした。
どのような医者にも匙を投げられた娘が助かる可能性があるのならと、夫人は藁にも縋る思いで、俺の“非常識な”指示に全て従ってくれた。
そうして三か月ほどが過ぎた今、リオちゃんは部屋中をハイハイできるまで元気になった。
結果がすべてだ。
なにせ人命がかかっている。
世の中のお医者さんたちにはぜひこの冊子を熟読してほしい。
ちなみに冊子が売れてちょっとした収入を得たギルフォード先生には「やっぱりおまえ変人だな」とよく分からない感じに感謝され、もっと仕事を寄越せと催促された。「肖像画を描いてくれたら買い取りますけど」と返事をしたら、真剣な顔で「人物画を練習しておく」と言っていたので、そのうち俺の部屋の壁にトリシアの美しい肖像画が飾られるはずである。




