表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/73

入れない方


 ヒコイチのお友達だと言い張る『お坊ちゃま』こと一条ノブタカは、『文士』という仲間をあつめ、その仲間たちでつくる本に金をだしてやり、そのうえヒコイチが見聞きしたおもしろい話を、金をだして買ってもくれる。


 いままで知らなかったのだが、その『仲間』になれるのは、どうやらおぼっちゃまの眼鏡にかなう者だけのようで、仲間になりたいというものは多いが、どうぞ、といわれるのは稀らしい。

 

 そういう『はいれなかった文士』が、ときおり洋館をたずねてきたり、先に入っている『同志』にしつこく口利きをたのんでくるという。





 あの酔った男も、『はいれなかった』ほうかもしれない。




「・・ま、あの酒の飲み方じゃしかたねえな」




  寒気がひいてきたとたん、蒸し暑さがもどり、腰にさげた手ぬぐいをひきぬく。



  雲もないかわりに風でもふけばいいようなもんを。

 



 気をとりなおすように、襟をひき、年寄にゆけといわれたところをめざした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ