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蓮池の白い煙のはなし  作者: ぽすしち


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からかわれる


 ふうわり、たよりなく、ゆらゆらと。


「 ―― 傘をさして、池の近くへまいりまして、このまえのぞいたハスをさがしましたら、《蜂の巣》はもう、落ちておりました」



 戻るハスが朽ちてしまったせいで、まだここにいるのだろうか?



「そう、思っておりますと、端にみえた、まだ花の落ちたばかりのあおい《蜂の巣》の穴の中へ、その煙が、すううっと入って消えたのです」



 するとまた、むこうの枯れたハスの穴から、ふううっと出てくる。


「 ―― しばらく見つづけておりましたら、これは《煙》にからかわれているのだと、家人におしえられ、家の中にもどった次第で」



「はあ、・・・奥方さまは、やっぱり、肝がすわっていらっしゃる」

 言ってしまってから、あわてて口をぴしゃりと打った。






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