6 夜の仕事
誰だ!?
卑猥なタイトルだなっていったやつ!!
さて、夜になったわけだが・・・
プルルルr・・・・
『電話だな・・・』ガチャ。
『もしもし~?』
「よう、健悟。仕事だぞ。」
『はーい。・・・で今日はなんなんですか?』
「今日は・・・殺人鬼を粛清して来い。」
『・・・殺人鬼・・・ですか?』
「あぁ。メディアには公表されていないが、この街で夜この一週間で、12人が撃たれている。
そいつを粛清して来るんだ。」
『はい。・・・でそいつは何処に出るんですか?』
「あぁ。・・・・・・・・・・・・・」
俺は亜衣さんから場所を聞いた。
「それと、今日の仕事、菜那も一緒だからな。」
『えぇ!?菜那も一緒なんですか?』
「・・・・嫌か?」
『いや・・・・そんなわけないじゃないですか。』
「そうか。じゃ、逝って来い!!!」
『嫌です!!行って来ます!!」ガチャ。
というわけで家を後にして、まずは菜那との待ち合わせ場所に行った。
「あ、けんちゃん!おそいよ~。何分待ってると思ったの!」
『いや、お前が早く来すぎなだけだろ!時間ぴったりだっての。いくぞ!』
「おー!!」
そして俺たちは殺人鬼が出るという場所に着いた。
『ここか・・・』
「なんか気味悪いね・・・・」
ここは何年か前に主が死んだという家の前だ。その殺人鬼もなんでこんな場所を選ぶんだよ。
「ひひひ・・・」
後ろから声が聞こえた。
『!?菜那!避けろ!』
「え?・・・!!」タッ・・・
その直後「パァーーーン!!」という銃声とともに
さっき俺と菜那がいた場所に弾が飛んできた。
『あいつか!!いくぞ菜那ッ!!』
「うん!!」というと菜那は一瞬で消えて殺人鬼との間合いを詰めた。
「よーし!喰らえ!」ババババン!!
菜那は素早く銃を腰から抜くと弾を連射した。しかし・・・
「ヘッ。」ババババン!
「!?・・・嘘・・・?」
菜那の撃った弾が相手の撃った弾とぶつかり落ちた。
「あ・・・あいつ、どんだけコントロールいいのよ・・・?」
菜那が呆然としているスキに殺人鬼は菜々に弾を連射した。
『やべェ!!おらぁ!!』
俺は瞬時に菜那を抱えて相手の攻撃をかわした。
『あぶねー!菜那、余所見は厳禁だぞ!』
「ごめん、けんちゃん!」
そういってる間にも奴は弾を補充。こっちに銃を向けてくる。
『チッ。・・・やってやろうじゃねぇか!」
バン!相手が撃ってくる。しかし。
キン!・・・・弾は俺が抜いた剣の側面で止まった。
「!?」
『残念だったな。これは弾があたったぐらいで傷ひとつつかねぇよ!』
「・・・・ならこれを喰らえ!」バババババババババン!!
俺に向かって10発ほどの弾丸が飛んでくる。だがこれも。
『甘いな。』ビュン!
俺は瞬歩を使って一瞬で相手の近くに移動する。
「!?」
俺に弾丸を止められ、いらだっていた相手は隙だらけだった。
『死ね!【一閃】!!』ズザッ・・・
「っ!・・・ぐあぁぁ・・・」ドサッ
俺の横一文字の切りを見事に喰らった奴はそのまま倒れて動かなくなった。
『粛清完了っと。』
「けんちゃんかっこいい!」
いつの間にか菜那は観客になっていた。
『お前も戦えよ!!・・・ったくよ~。』
ピッ・・・プルル・・・プルル・・・「おう、健悟か。終わったか?」
『はい、完了しました。』
「おし。じゃあ早めに戻って来い。」
・・・というわけで俺らはお駄賃をもらいに亜衣さんのいるところへ急ぐのだった。