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23 戦場の女戦士

バァン!


銃声が聞こえたかと思うと常人には見えない速さで銃弾が襲い掛かる。

しかし、それはあくまでも常人の話。


「くらえっ!」


バァン!


粛清屋、美月 菜那には近代武器に慣れていない西軍の武士たち、10数人を相手にすることなどたやすいことだった。


菜那は先ほどの銃弾を回避し、逆に相手の銃に銃弾を打ち込み破壊した。


「(でも・・・まだ先は見えない・・・)」


菜那は心で、西軍の多さにあきれながら、少し横を向いた。


そこでは、宮本 鈴が小刀をクナイのように持ち、奮戦していた。


「やぁっ!」 スパン!


と、小刀を振ると、相手の持つ銃が縦にすっぱりと切れる。


そこで油断したのか、鈴はその横にいる相手の気配に気付かなかった。


「危ない!(ストーム)!」


バァン!


菜那はその存在とその存在に気付いていない鈴を見ると、急いで色弾丸(カラーバレット)の緑・・・ストームをセットし、放った。


突然、放った方向から小さな竜巻のような風が吹き荒れ、銃弾を放とうとした相手諸共吹き飛ばした。


「油断しちゃダメだよ!こういうところじゃ油断が命取りなんだから!」


「ごめん・・!」


鈴は、菜那の能力に驚いていた。はじめてあった時はこんな女の子で大丈夫かと思ったのだが。


「なんて心強いんだろう・・・!」


いくら粛清屋といえども、自分と5歳ぐらい年の違う子供・・・それも女の子にこれほどまで安心できることはそう無かった。

いや。これが初めてだろう。


そう思いながらも、さっきで気を引き締めた鈴は、


「ハァッ!ヤァッ!」


スパン!スパン!


こんな感じで次々と銃を斬っていく。


しかし、鈴や菜那が人を傷つけずして、相手の武器だけを破壊して行くのには、訳があった。


『たぶん、西軍の奴らは湖畔グループの奴らにうまい話で乗せられています。だから、武器だけを破壊して下さい。また、抵抗できないように、眠らせる等してください』


これは、昨夜東軍の作戦会議で、剣が言った一言である。その話に説得力があると思った一同は東軍全員にそのような指令を出したのだ。


そして、菜那、鈴が武器だけを破壊して前に進んでいくと、建物が見えた。

3階ぐらいの建物だ。しかし、面積がかなり広い。


菜那と鈴は、無言で「行こうか」というアイコンタクトを交わし、建物に進んでいった。

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