21 幾柵二村。
それからなんだかんだ相談して、俺と菜那はその幾柵二村に行くことになった。
とうぶん、あの影武者にお世話になるだろう。
というわけで俺たちは幾柵二村へと出発した。
・・・
『「近っ!」』
なんと、東京から車で2時間もしないうちに着いてしまった。
しかし、東京の近くでそんなことがあったとは・・・しかもあの湖畔グループが・・・・
村は古戦場みたいな感じだ。柵がいくつも設置されている。
「鈴~!」
「おお!じい!生きていたか!」
「もちろんでございます!その方たちは・・・粛清屋の方ですか?」
『はい。剣です』
「美月です。よろしく」
「この者は私の祖父であり、東軍の長である宮本 匡です」
「鈴から聞いていると思うが、西軍に湖畔グループが肩入れしておる噂があり、
これではわしらが負けてしまう。どうかその手で東軍の勝利と謎を解き明かしてもらいたい」
『はい。それで・・・今、戦はどうなっているんですか?』
「それが・・・・西軍の申し入れで一時中断中なんじゃ。しかし明日から再開じゃ。
早く準備をしてくれ!」
『「はい」』
というわけで、明日から戦が始まるという。相手は、銃や大砲など何でもあり。
入念な準備が必要だな。
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「フフフ・・・『財宝』も、もう少しだな」
「明日から再開ですがどういたしましょう?」
「まだパターンAで良い。東軍の邪魔が入ればパターンBも視野に入れておけ」
「ハッ!直ちに」