15 体育館での決闘
ガン!ガン!
『ちっ、このままじゃジリ貧だぜ・・・』
俺は、ゴーレムの攻撃を防ぎまくっていた。
というのも、なんかゴーレムの攻撃がさっきから激しくなっているのだ。
しかし、一瞬ゴーレムが菜那の攻撃によってよろめいたのを、俺は見逃さない。
『【無閃】!!』
ズババババババ!と、無数の斬撃をゴーレムに打ち込む。
しかし、ゴーレムはよろめくだけで、たいしたダメージにはなっていないようだ。
この状況を何とかしないと・・・
と、思っていた瞬間。それからなにかが降ってきた。
なんだ?人?人だ。人が降ってきた。
その降ってきた少年?(フードでよくわからない)は華麗にバク宙をして、俺の前に立った。
そして、何も言わずに右手を引き、ゴーレムに思いっきり右パンチをお見舞いした。
ドゴオオオォォォン!・・・
なんと、ゴーレムが体育館の壁に吹っ飛ばされた。
そしてその少年?がゴーレムの方向に歩いていく。
一方ゴーレムは立ち上がろうとしている。まだ戦えるのか。
少年は、ゴーレムの前に立ち止まると、いきなり右手を上げた。すると、右手に黒いものが集まりだした。
そしてそれは、だんだん槍のような形に変わっていく。
完全に槍の形になったところで、その少年は、こういった。
「まったく手ごたえねぇなぁお前ら。んじゃ、お前もサヨナラ。黒槍!」
そういって、少年はゴーレムに槍を突き刺した。
俺の攻撃ではびくともしなかったゴーレムだったが、この攻撃には耐えられなかったようで、
体がどんどん砂に変わっていった。
そして、完全に砂になった時点で俺が口を開いた。
『あんた、なにモン?』
「俺?、俺は光野 翔って言うんだ。あんたたちと同じ粛清屋。」
~~~~~~~~~
「へぇ~~ゴーレムまでやっちゃうとは、やるねぇ。あの人たち。」
キルが不敵に微笑み、校内放送のスイッチをONにした。
~~~~~~~~~
「ピーンポーンパーンポーン
やるじゃないですか、あなたたち。ちょっとお話がしたいですね。
放送室にきてくれますか?・・・あぁ、来るのは今体育館にいる3人でいいですよ。」ブツッ
『行くか?』
「俺は行くぞ♪」
「私も♪」
~~~~~~~~~
「来てやったぞ!」
放送室についたので、光野が声を上げた。
「ほう。ホントに来るとは感心なものですね。」
暗闇から声がする。
『どこにいるんだ!』
と、次は俺が声を上げる。
「ふふ・・・ここですよ。ここ。」
と、目の前の次元が突然ゆがんだかと思うと、そこに朱莉=キルの姿があった。
『何で俺らを呼んだ』
俺は少し気迫を入れてキルに迫る。
「怖いですねぇ。そう力を入れないでください。別に来なくたってよかったんですよ
いや、さっきも言いましたが、私はあなたたちとお話しするために呼んだんです」
「何の話だよ」
「あなたたちが何者か。です」
「そいつは言えねぇなぁ。だって、おまえはここで死ぬからな!」
「短気ですね、あなたは」
キルは、光野が繰り出した正拳突きをひょいとかわす。
『お前こそなんなんだよ』
「私たちは世界中を征服するために、集まった軍団です」
世界中を征服・・・ねぇ。
「あいにくゴーレムも倒されてしまいました・・・そして私は闘いをあまり望みません。
なので、今回はここで退くとします。しかし、
キルはここで文を少し切った。
「私はいつも世界を見ています。つぶせる気になったら潰せるのをちゃんと覚えておいてください
あと、あなた方以外の人のこの騒動に関する記憶は全て消して、今は眠らせておきました。起きないうちに帰ったほうが得ですね」
そういい残すと、キルは放送室の窓から飛び降りた。
放送室は3階にあって、キルはどんどん落ちていく。
俺たちが、窓から下を覗き込んでみると、キルの姿は何処にもな・・・
いや、朱莉が倒れている。俺は、階段を使うのがめんどくさいので、窓から飛び降りた。
そしてきれいに着地して、朱莉の様子を見た。
幸い、朱莉は眠っているだけのようだ。
「さて、ここの騒動も一段落したと見ていいし、帰るか。」
と光野が言った。
「私も帰る。まぁ、琴高がつぶれなくてよかった。」
と菜那はもうおきらくモードに変わっている。
『・・・帰るか。』
と、俺も帰ることにした。
しかしなんだ・・・このやりきれない感じ・・・
番外編
「「「・・・・はっ!・・・なんだこりゃ!」」」
飛び起きた石蟹らは自分たちがひとつに固まって寝ているのをみてたいそう驚いていたそうな。
はぁー!やっと終わった!いきなり大長編。どうでしたか?
「この書き方ムリー!」とか『話にもならん」とか
アドバイスもどんどんお願いします。それでh・・・?
剣「おい。今回強引に終わらせただろ」
そんなわけないじゃん。今回で終わるつもりだったよ?
剣「へぇ。・・・・そうか、ならいいわ」
・・・?なんだよ・・・。