10 突入
午前5時30分。俺は目覚めた。
『やべーな。もう後30分しかない』
と、急いで準備に取り掛かる。
朝飯は昨日買っておいたウイ〇ーインゼリーで済ます。
そして、動きやすい格好に着替えてから、昨日亜衣さんからもらった黒いマントを羽織る。
万が一、フードが外れたときのためにマスクもしておこう。
『よし、完璧だ・・・いくか』
時計を見ると、45分になっている。俺は急いで、琴龍寺高校に向かった。
午前6時。ぴったりに琴高に着いた。その時、俺のケータイのバイブ機能が働いた。
『ん?なんだ・・・?菜那からか』ピッ
「けんちゃんおはよう。ちゃんと琴高にいるよね?」
『当たり前。6時丁度に着いた』
「よかった。じゃあ琴高のそばの林に隠れててね」
『わかった』ピッ
そして、隠れているうちに生徒が登校してくる午前7時30分になった。
俺は双眼鏡を使って、学校の動きを観察しているが・・・
登校してくる生徒全員に元気がない。仕方ないか。あんなことがあったんだから。
『あ、俺の影武者。・・・・あの様子じゃ大丈夫そうだな』
石蟹たちと登校してきた俺の影武者はちゃんと俺を演じている。
そして。始業時間の午前8時30分になった。
俺は[キル]がいつ放送するかをよく聞いていた。
そして。
【ピーンポーンパーンポーン】
「皆さんおはようございます。[キル]です。」
『来た!』
俺は小声でそういった。しかし[キル]の声は以前朱莉の声だ。
「・・・・誰も休んではいないようですね。ここの生徒たちは物覚えが良いようで何よりです。
私は昨日こう言いました。私の目的は世界を破滅させること。そのためにこの街から消すこと。
そして私がここにいるということは・・・まず最初にこの学校から消すと言うことです。
それでは昨晩私が作ったモンスターであなた達を抹殺します。逃げようとしても無駄ですよ。
外にもモンスターを放ちますから。それではさようなら。行け!お前ら!」
『来た!!』
粛清屋の誰もがそう思った。そして・・・
『そんじゃあ・・・行きますか』
俺は30人ぐらいの粛清屋とともに琴高に突入していった。