第6話.そーいや異世界で死んだらどうなるの?
誤字、脱字はご容赦下さい
●6.そーいや異世界で死んだらどうなるの?
翌日、通常通り出社した。
8時45分に出社。
早速、会社に届いた引っ越しの荷物を纏めることにした。
「おはよう。鈴木さん。」
9時きっかりに吉村さんが出社してきた。
「おはようございます。」
「鈴木さんは今日から赴任ですね。頑張って生きて下さいね。大ケガしたり死しそうになったら会社に連絡するのよ。」
そういや入社後、事の展開が早すぎて超大事な事を聞くの忘れてた。
大ケガしたり現地で殺されてしまったら俺どうなるの?
「・・・・そういや向こうで死んでしまったらどうなるんですかね?」
「んー、社長次第ですね。」
「へ!?」
「雇用中の事故で労災扱いですが、死んでもすぐに分かれば特別な方法で生命だけは会社の力でなんとかは出来る場合があります。跡形さえ残ればですがね・・・・。
でも大けがはともかく死んだ場合、特に命を復活させるには世界の理に干渉しないといけませんからね。反省文か始末書です。会社の営業車で事故を起こすみたいなものです。
莫大な経費もかかるもので。反省文、死ぬより辛いですよ(笑)」
「は、は、ははは・・・・。」
「ちなみに過去に仕事でやらかして死んじゃった社員さんっていますか・・・?」
俺は吉村さんに今まで前例があるのか聞いた。
これは業務に関する大事な事。
これはサラリーマンで生き抜く為の自己管理であり安全管理は重要なのだよ。
驚かん・・・俺は驚かんぞ!
「前に一回死んじゃった社員さんいましたね。この世界に。イエス=キリストさん。
生き返った後、人にも見られてしまって・・・・誤魔化すのが大変だったそうです。」
「!!!」
確かにキリストはゴルゴダで磔になって処刑された後、3日後に生き返ったらしい。
キリストさん、死んだあと反省文を3日も徹夜で書いたそうな・・・・。
考えるな!深く考えるな!!
流せ!右耳からきた言葉を左耳に!!
吉村さんもいいのか?こんな事実があって?
本当にこれでいいのか?アナタ、この世界の住人ですよね?
突っ込みどころが多すぎて分からなくなってきたわ・・・・。
俺は暫く沈黙していたい。
すー、すー、すー
はー、はー、はー
まぁどうあれ死なない事は良いことだ。
社員の安全を守ってくれる会社の方針にひとまずこれは感謝しよう。
「は、ははは・・・。」
てか死ぬより辛い反省文ってなんだ?
・・・・・・・絶対に死にたくはないな。うん。
読んで頂き誠に有難う御座います