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第18話.酒場にて

誤字・脱字にはご容赦下さい

●18.酒場にて


・・・・・・。


次第に周りがざわざわしだした。

「・・・・・すげぇ。」

店内にいた誰かの呟く声がかすかに聞こえた。


(おしっ! きまった!)


俺は嬉しくて仕方なかったのだが必死にニヤケ顔にならないように無表情のまま

毎日、必死になって練習していた浪漫なアレ、くわえタバコの口元に銃口を持っていき軽く息を吹きつけ、その後銃をクルリと回してガンベルトに差し込む・・・・そう、例のアレを披露した。


静かにカウンターの自分の座席に座った直後


WAAAAAAAAA――――!!


凄まじい歓声が店の中で響いた。


するとマスターはカウンターに置いたままだった空のグラスにウイスキーを注いだ。


「おごりだ。」


「・・・・・?」


店の歓声は続き、そのまま先程までの騒がしい店に戻った。


「やるじゃねえかおっさん。見直したぜ。ありがとよ。」


俺は意味が分からなくてくわえたままのタバコに火をつけた。


「あいつは、グレッグ。金貨8枚。賞金は大した事ない下っ端なんだがとりあえずホシ(賞金首)だ。この街でもう三人殺している。」


俺は意味が分からないのでそのまま固まる。


「ケリー一家だ。」


「・・・・・・・。」(えっ!嫌な予感する・・・・汗)


「ケリー一家?」

俺は聞いてみた。


「ケリー=ジョーンズ、通称ロードキル=ケリー。大金貨10枚だ。あそこの壁の真ん中に貼ってるだろ?

そいつがこの一帯の超大物で盗賊の親玉だ。

この一帯の街にケリー商会って看板で偉そうに商売してるが、売ってる物は全部ヤツがこの街にやってくる商人から殺して奪った盗品だ。領主も街の保安官も奴が盗賊って事は完全にわかっちゃいるが全員ビビッちまって手が出せねぇ。すでに奴はこの町で30人以上殺している。」


「!!」


マスターの話は続く。


「金鉱目当てに呼ばなくても商人や人なんてどんどんやって来るからな。どんどん盗賊も増えちまってな・・・・・。」


なんと!!恐ろしすぎる!!


「ちなみにこの街にアジトがある・・・・」


ぎゃあああああああああーーーー!!!


「・・・・それとそこでのびてる奴は起きる前に目の前の役所のブタ箱にさっさとぶち込んで来たがいいぞ。それまで酒はこのままにしておく。」


「・・・・そうかい、ありがとよ。」(ヤバい・・・・ヤバすぎるぞ、こりゃ。)


俺は引きつった顔を深くかぶった帽子の庇で隠し、のびてる男の足つかんでずるずると引っ張って対面にある役所へ運んだ。


野次馬たちも嬉しそうに俺が運ぶのを手伝ってくれた。


役所では不愛想の保安官の一人が何もいわずに金貨8枚をくれた。




有難う御座います

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